「なんじゃこりゃぁ~!?」・・・クサウオ
穏やかな冬晴れの今日(12/12)の午後。
萩市越ヶ浜の夕なぎ港で釣りをしていた栗田さんから、「目はつぶらで口が大きく、体がオタマジャクシのような魚が釣れた。こんな魚は見たことがない!」と電話が。

早速私(堀)は、現地へと車を走らせました。

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夕なぎ港の防波堤にいた栗田さんたちから紹介された魚を見ると・・・

んむっ!?
確かにこれはオタマジャクシのようなツルリン♪とした魚・・・
b0076096_16555678.jpgが、こちらの写真を見てください。

まわりの人の手足や物品と比べると、その巨大さが分かるはず。 
全長50cmはあります! 
こんなオタマジャクシはいないでしょう。 
まさか、オオサンショウウオが海に!?
b0076096_16562745.jpgそうこうしているうちに、この魚はツルンっと跳ねて横たわりました。
その奇妙な姿にますます戦慄! 新手のモンスターか!?

・・・が、ご安心ください。クサウオというカサゴ目クサウオ科の魚です。

ふつうは沖合の水深50~120mの泥底にすんでいますが、12~3月の冬になると、沿岸の浅いところにやってきて産卵するのです。
メスが産んだ卵を、オスが体をクルンと丸めて一生懸命守っている姿が、海底に潜ったダイバーによってしばしば目撃・撮影されています。

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しかしまあ、岸壁でのんびりアジを狙っていたら釣りざおが急にズシンと重くなって、こんなインパクトある顔がヌッと水面から上がってきたら、そりゃー誰でも驚くでしょう。 

というわけで、冬になるとしばしば萩博に「たいへんだぁっ~!」「なんじゃこりゃ~!」と、鼻息荒い問合せの電話がかかってくるというわけです。

このクサウオ、ぐにゃぐにゃして美味しくないという声も多く、各地でとれても肥料にされる程度でほとんど食用にされないようです。
が、福島県では食用として流通しているようで、刺身にしてポン酢で、また、煮物や唐揚げにして食べられるとのこと。

ですが、萩でこうして冬に見られるのは、上にも書いたように彼らが恋の季節を迎えて産卵するため。寿命もおそらくたった1年といわれている、まさに「体も寿命も太く短い魚」 。よほど食べたいと思わないなら、海に逃がしてあげるといいですね。

風変わりな魚だとしても、私たちがすむ萩を「デート」や「出産」の場として選んでくれてたこと・・・ちょっとうれしく思いませんか? 

(堀)

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by hagihaku | 2008-12-12 16:54 | いきもの研究室より
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