萩博物館発、節分の話題、その3
前回は、道の四辻に節分の豆を置いて帰って来るという萩地域の民俗をご紹介しました。
今回も、旬ではありませんが(いささか遅い)節分の話題です。

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三見浦地区、漁業集落です。

ここでも道の四辻に置かれた節分の豆を見ることができました。
四辻の真中ではなく、角に置かれていました。

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三見地区でも、昔は厄年の女性が、火吹き竹の中に数え年ほど豆を入れ、道の辻に立てて厄落としをしていたという話しを聞くことができました。

豆は、トベラの葉と一緒に焙烙(ホウロク)で煎り、枡に入れて神棚に供え、その後、神棚、仏壇、カマド、家や屋敷の出入り口、船の周囲に撒いたそうです。

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旧川上村のとある山あいの集落です。
峠道の日陰には雪がありました。
家のカド(屋敷地の出入り口)にご注目ください。

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ダラというトゲのある木を50cm程度に切り、先端に刃物で切れ目を入れ、シキビ(シキミ)の葉を挟んだものが立ててありました。

鬼(災い)を除けるためのものだそうです。
昨年立てたダラの木(今年のものより少し短い)が、隣に見えます。

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トゲのあるダラの木は、切って用意するのも大変そうです。

こちらのお宅のお母さんによると、実は、ダラの木だけでは「具が揃わん」のだそうです。
かつては、古い藁草履(片方)の上に、イワシの頭と骨(つまり身を食べてしまった後の鰯)と豆をのせて、ダラの木に添えて置いていたのだそうです。

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同じ集落の別の家です。

玄関と隣の増築部入り口の扉の傍らをご注目ください。
ダラの木にシキビの葉を挟んだものが立てかけてあります。
屋敷の出入り口の他に、玄関や勝手口、神棚や仏壇、墓などに、これを置くそうです。

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ダラの木と一緒に置くものとしては、皿の上に火のついた炭を置き、その上にイワシ(またはイリコ=煮干)、豆(大豆)数粒、シキビの葉をのせたものもあるそうです。
炭火の上に置くので、煙と臭気が発生します。
古い草履の上に、イワシと髪の毛を置くとか、臭いものを置くという人もありました。

ダラの木のトゲの他に、臭気も、災いを払うとか寄せ付けないといったことに有効のようです。
今年は訪ねたのが節分の数日後でした。
来年は、ぜひ、節分当日に、ダラの木に添えられるものを記録したいと思います。

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ひとしきり記録ができたので、次の地区を訪ねようと車を走らせ始めた時です。
視界の片隅に「何か」が過ぎりました。
気になって後戻りし、よくよく見てみると・・・

「オッ!!!!!」

続きは、次回に・・・       (清水)
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by hagihaku | 2009-02-11 09:24 | くらしのやかたより
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