クリオネ!?・・・ヤサガタハダカカメガイ
みなさま、クリオネって聞いたことがありますよね?
標準和名はハダカカメガイといいますが、「流氷の天使」等とよばれ、白い人形のような姿でヒラヒラとかわいく羽ばたいて泳ぐ小さな生物・・・
テレビや水族館などでおなじみのことでしょう。

b0076096_1951740.jpgそんなクリオネ!?・・・のような生物が、おとなりの長門市の青海島の外海に出没!!

それは5/25(月)のこと。青海島でダイビングをしておられた山口市のダイビングサービス「シーアゲイン」の笹川さんが発見され、萩博物館に連絡をくださいました。

長さ2cmほどで、海中をひらひら泳いでいたとのことです。

左上の写真は、そのダイブに同行されていた広島市の田中百合さん撮影。
b0076096_207083.jpgもう一枚は、同じくそのダイブに同行された山口市の足立 淳さんが撮影。

クリオネ(ハダカカメガイ)というと、オホーツク海など流氷が押し寄せる冷たい海の生物というイメージがあります。そんな生物がなぜ、はるか南の、時には熱帯魚が現われるほど暖海の山口県に現れたのでしょう?

この類にお詳しい、私の恩師の奥谷喬司先生(日本貝類学会会長)におうかがいしてみました。
・・・すると、この生物、「クリオネ」に近いなかまですが別種のヤサガタハダカカメガイPneumoderma atlanticum pacificum (Dall, 1817)とのご意見をいただきました。

ヤサガタハダカカメガイは北西太平洋の沖合を浮遊して生活し、なかなか見ることのできない生物。

先日のゴマフホウズキイカや、その後見つかったオオタルマワシ・ヒョウタンハダカカメガイなどに続いて、今度はさらにヤサガタハダカカメガイ・・・こんな珍種が続々と現われるとは!
いま、萩近海でいったい何が起こっているのでしょう?

萩博物館では、山口県水産研究センターと海響館と共同で、山口県の日本海側に出現する珍しい生物の情報収集や出現の原因の究明をおこなっているところです。

(堀)

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by hagihaku | 2009-06-02 20:06 | いきもの研究室より
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