7/4から始まる萩博物館特別展「マンタの海流大冒険」のオススメポイントの一つは、何といっても黒潮の旅の途中で眼前に突如登場する、海の巨大生物たち。
先日は、メインキャラクターのマンタ(オニイトマキエイ)をご紹介しましたが、本展には、マンタと双璧をなす、かの有名な巨大生物が登場します。 その生物とは・・・ やさしき海の王者、ジンベエザメ(甚兵衛鮫)! ←← 山口県初公開! 長さ4mの、ホンモノでできた剥製(はくせい)が当館にやってきます! ジンベエザメはもっと大きくなると10mを超えますが、その大きさとは裏腹に性質はおとなしく、大きな歯ももたず、マンタと同じようにプランクトンや小魚を海水ごと吸い込んで食べています。 生きているときのジンベエザメは、他の生物からの「信頼」も絶大。 まず、小魚たち(ブリモドキやコガネシマアジなど)が前方に寄り添い、身を守りつつ餌の残りをもらいながら一緒に泳ぎます。 一方、お腹には大きなコバンザメが何匹も吸盤ではりついて「居候」。 そして後方の海中にはカツオの大群が、ジンベエザメが向かうところにあらわれるイワシなどを狙ってついてきます。 さらに、そのカツオを狙うマグロが後をついてきたり・・・と、ジンベエザメ自体がまるで一つの「生態系」。 想像してみてください、ある町の沖にジンベエザメが1匹あらわれたら・・・それは「生態系」がまるごと移動してやってきたようなもの。 その町はたちまち豊漁に(!?)・・・というわけで、昔から日本各地の漁師さんたちはジンベエザメを「福の神」等と呼んでありがたがってきました。 さて、萩博物館の「マンタの海流大冒険」展に登場することが決まったこのジンベエザメ。実は、萩と無縁ではないのです。 萩博物館・山口県水産研究センター・海響館が合同でおこなっている山口県日本海側の特筆すべき生物の出現状況の調査によると、これまでに分かっているだけでジンベエザメはなんと10回近くも萩の海で、人の前に姿をあらわしているのです! にわかに親しみを感じてしまうジンベエザメ・・・さて、「マンタの海流大冒険」展のどの場面でどのようにみなさまの前に姿をあらわすのでしょう!? それは、展示を見に来てからのお楽しみ。どうぞご期待ください! (堀) ジンベエザメ剥製の借用において協力を賜った平戸市生月町博物館島の館に深謝いたします。
by hagihaku
| 2009-06-25 19:09
| 催し物のご案内
|
ファン申請 |
||