「本日立春、春は名のみ」のつづき
昨日、今日と、萩地域は東寄りの風が吹き、春のように暖かく、優しい雨もふりました。
立春が過ぎたことを実感しています。
さて、「本日立春」の続報です。
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旧川上村野戸呂地区のYさんのお宅です。
興味深い節分行事を伝えておられるということで、記録に行ってきました。
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2月に入ってすぐに準備したというダラノキ(タラノキ)にシキビ(シキミ)の葉を挟んだものが、カドグチ(屋敷の出入り口)に立ててありました。
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節分行事は、辺りが暗くなる頃から始まります。
まず、ホウロクと呼ばれる平たい鍋で、大豆とシキビの葉を炒ります。
炒った豆は、枡に入れて神棚に供えます。
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ダラノキにシキビの葉を挟んだものは、神棚の他、床の間や墓にも供えます。
これは、カマドの神様である三宝荒神を祀る棚です。
三宝荒神だけは、供えた正月飾りやダラノキを、一年間そのままにしておくのだそうです。
三宝荒神が、「欲のお深い神様だからと聞いている」と説明されました。
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カドグチに立てたダラノキの傍らには、皿の上に炭火をのせ、さらにその上にイリコ(煮干)と大豆とシキビの葉をのせたものを置きます。
この行為をヤブサシと呼びます。
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家によっては、イワシをのせることもあったそうです。
イリコや豆、シキビの葉が焦げた臭気が漂います。
このヤブサシの後、家の内外で、神棚に供えた豆を撒きます。
「鬼は外!、福は内!、福は内!」と、出来る限り大きな声を発するのだそうです。

節分の夜はトシノヨとも呼ばれます。
Yさんのお宅では、昔からクジラを食べていたそうです。
台所では、お母さんが食事の準備をされていました。

ということで、続く ・・・  (清水)
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by hagihaku | 2010-02-09 17:54 | くらしのやかたより
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