学芸サポート古写真班フィールドワーク in 沖家室
「宮本常一のまなざしを追う」活動と、古写真を用いた「萩再発見」活動についての発表! の続き。
宮本常一写真講座に参加した帰り、周防大島の沖家室島を訪ねてきました。
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1983年に架橋された沖家室大橋です。
この橋によって沖家室島は屋代島(周防大島)と陸路行き来ができるようになりました。
沖家室大橋は、島民が一丸となって尽力し、ようやく架橋された橋です。
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橋の袂には、島民の感謝の言葉を刻んだ石碑があります。
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「此の橋 全国同胞の協力によってできました。感謝します。沖家室島民」と刻んであります。
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その沖家室島に在った分校の跡に、二宮尊徳像がありました。
二宮尊徳は、1900年代初め頃から、修身の教科書に採り上げられた人物です。
薪を拾って売り、それで得られたお金で勉学したとされます。
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1910年代頃から、全国の小学校を中心に、薪を背負った少年像が建てられるようになりました。
戦時中の金属供出の中で、それらの多くが失われたということですが、この像は比較的新しい印象を受けました。
久しぶりに目にしました。
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実は、前々から、この像で確認したいことがありました。
二宮尊徳が背負った運搬道具「背負い梯子」です。
この二宮尊徳像では、梯子状の木枠に薪を縛り付けて背負っていることが確認できました。
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同じく、沖家室島で見かけた背負い運搬具です。
二宮尊徳像の背負い運搬具との違いが見えますでしょうか?
そうです、この運搬具には、荷物を支える爪木があるのです。
実は実は、爪木がある背負い運搬具は西日本において特徴的に見られるものなのです。
爪木がある背負い運搬具は、朝鮮半島のそれの影響を受けたものとされますが・・・それは置いといて・・・二宮尊徳の背負う運搬具に爪木が見られません。
ということは、つまり ・・・・ ということなのです。
大いに納得したフィールドワークでした。  (清水)
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by hagihaku | 2010-10-04 15:20 | くらしのやかたより
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