クジラに育まれてきた人々 ~ 萩・北浦地域の大きな歳取り行事 ~
萩・北浦地域の人たちが、クジラによって育まれてきたことのご紹介の続きです。
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萩・北浦地域に限らず、山口県の広い範囲で、節分の夜のことをトシノヨ(歳の夜)と呼びます。
そして、その日にはクジラを食べるとする所が多くあります。
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2011年、今年の節分の記録写真です。
市内商店の魚類販売ケースに並べられた刺身用クジラ赤肉とオバイケ(尾羽)です。
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同じく、市内スーパーの特設コーナーです。
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「鬼は外、福は内、節分くじら、各種品揃え」の札が下がっています。
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トシノヨ(歳の夜)が明ければ立春、春の始まりの日となります。
かつて、萩・北浦地域では、トシノヨ・立春を、年の変わり目と意識していました。
そして、「大きく歳を取る」ために、この機会にクジラを食べるとしてきました。
一年の始まりにあたり、生命力あふれる大きなクジラを体に取り込むことで、自身の生命力を更新・強化しようとする民俗と解釈することができます。
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展示している今年2月初めの新聞折込チラシです。
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この時季にクジラを求める人がいるということから、クジラ入荷が広告されます。
トシノヨにクジラを食べるという民俗が、今も息づいています。
昔からクジラが寄り来た地域ならではの民俗です。
萩・北浦地域の人々は、今も、クジラによって生かされ育まれ続けているのです。

萩博物館企画展「萩・北浦のクジラ文化」展、6月19日(日)までの開催です。
お見逃しなく!   (清水)
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by hagihaku | 2011-06-14 08:40 | くらしのやかたより
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