危険生物・ヤマカガシVS愛犬
先日、犬の散歩に出かけた時に衝撃的な事件がありました。
犬が吠えながら松の切株の下に頭を出し入れしていたので、何か虫でも見つけたのだろうと思っていましたが、あまりにもしつこく奮闘しているので近寄ってみると、
・・・そこにはなんと、体長1.5m近くもあるヘビのヤマカガシが!

犬は口から泡を噴いているではありませんか!私は犬がヤマカガシにかみつかれたのかと思い、ヤマカガシを犬から遠ざけるため棒ですくって遠くへ放りました。ヤマカガシも犬の攻撃を受けたようで、ぐったりしていました。犬はヤマカガシの首にかみついたらしく、ヤマカガシの首には傷がありました。

萩博物館で開催中の特別展「最恐!危険生物アドベンチャー」の解説パネルの原稿執筆のため、ついこの前までヤマカガシのことなどをさんざん調べていた私には、この光景を見て何が起こったのかがすぐに理解できました。

ヤマカガシは、口の毒牙から、意外にもマムシよりも強い毒を出します。しかし、その毒牙は口の奥にあるため、深くガッツリとかまれない限りさほど影響はないはずで、俊敏な犬がこんなヘマはしないはずです。

b0076096_1159770.jpgしかし、ヤマカガシは餌としてヒキガエルなどを食べるのですが、ヒキガエルの皮膚には毒があります。ヤマカガシは、食べたヒキガエルのその毒を自分の体の弱点ともいえる首に防御のために蓄えているのです。
私の家の犬は、ヤマカガシにちょっかいを出しているうちにうっかりヤマカガシの首にかみついてしまい、そのためにこの毒にやられたらしいのです。

私には犬にとってヒキガエルの毒がどのぐらい影響があるのかまでは分からなかったので心配していましたが、犬は白い泡を吐き出しつづけること1時間以上。しかしその後、何とか回復し、今では元気にしています。

ヤマカガシの方から人や犬におそいかかってくることはまずありません。しかし彼らはちょっかいを出されたり驚かされたりすると、このように首に蓄えた毒や毒牙で防御・反撃することがあるのです。

このような萩や山口県の身近なところでハプニングを起こしうる危険生物もこのたびの特別展で紹介していますので、是非、ご覧になってください。

(椋木)
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by hagihaku | 2012-07-14 12:01 | いきもの研究室より
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