文化の秋!
萩博物館では11月3日の文化の日から12月9日(日)まで、藤田伝三郎翁没後100年記念『藤田美術館の名宝~大茶人・藤田伝三郎の夢~』展を開催します。 藤田伝三郎は萩の出身で、大阪に出て藤田組をおこし、わが国屈指の財閥に成長させ、明治期の関西財界のリーダーとして君臨しました。その一方、伝三郎は明治維新後、廃仏毀釈などによるわが国の美術品の海外流失や滅失を憂慮し、絵画や書・仏像などわが国を代表する美術品の収集につとめました。また、茶道具に対しても卓抜な鑑識眼を持ち、茶碗や茶入・水指・香合などの名品を収集しました。 大阪網島の藤田家本邸跡にある藤田美術館は、伝三郎が収集した美術品を収蔵、展示しています。収蔵点数は約5,000点で、そのうち国宝9点、重要文化財51点にのぼります。藤田美術館は、春と秋の2回、収蔵品のごく一部を公開展示しており、外部で一堂に観覧できる機会はありません。 今回の特別展では、重要文化財5点を含む藤田美術館の至宝54点と、萩博物館と個人所蔵の資料2点をあわせた全56点を前期と後期に分けて展示します。 現在(11月2日で終了しました)、本展示の前売り券(大人のみ、800円)を萩博物館および萩市役所総合案内で販売しています。なお、萩市内16公民館でも取り扱っています。 是非、この機会に伝三郎が亡くなる直前に、当時の落札価格の記録を破る9万円(現在の貨幣価値で9億円)という破格の値段で入手した交趾大亀香合(こうちおおがめこうごう)をはじめとする数々の逸品をご覧ください。(I)
by hagihaku
| 2012-10-29 10:17
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