「コマーシャル100年 in 萩」展で萩再発見、新聞折込チラシのご紹介のつづきです。
森重久弥主演、1952年(昭和27年)公開の喜劇映画です。 「三等重役」は源氏鶏太原作で、1951年(昭和26年)から翌年まで週刊誌に連載され、評判になったものです。 敗戦から6年、この年サンフランシスコ講和条約が調印されます。 チラシは萩市内の印刷所でデザインして印刷されたものと思われますが、映画の内容紹介や下半分の広告の挿絵がなかなか秀逸です。 この折込広告では、何と言っても、商店の宣伝文がユニークです。 「安くはないがボラない店」 !! 正札販売の正直な店、ということでしょうか。 熱意は伝わってくるように思います。 続いて、映画館の隣の食堂!の広告にご注目下さい。 「グット(good?)一杯、明日への活力」 (そうだそうだ!) なかなか良いコピーですね。 ツマミ付きで生ビールが一杯90円、映画が80円です。 最近の映画料金は1800円ですから、結構なお値段なのでしょうか。 「サアドマン!」、第三の男の上映広告です。 学生のころ名画座で観て、モノクロ映画の影の美しさに唸りました。 下の割烹料理屋さんの広告は、当時の人気ラジオ番組「二十の扉」からでしょうか。 「春 ・・・ 花ひらく」 「ワアーッ出た!」 「う合似に女貴」? 「クッルーユニ」?? 「ンョシーネビンコ型京東」??? (右から読んで下さい) 気持ちは分かります。 「東京の美容師が贈る」、「アメリカ ヘヤースタイル」 だそうです。 前にご紹介した折込チラシにも「東京型」とありました。 1957年(昭和32年)に萩でもロケが行われた「集金旅行」という喜劇映画があります。 その中で、佐田啓二扮する主人公が、萩の人たちに東京から来たことを告げるシーンがあります。 萩の人たちはそれを聞いて、一斉に「ハーッ」とばかりに頭を下げ、随分な描き方だなあ~と思ったことがあります。 しかし、「東京」の威力はなかなかのものだったのかもしれません。 今回、折込チラシは約80点を展示しています。 少しピッチを上げねばなりませんね。 ・・・ つづく ・・・ (清水)
by hagihaku
| 2013-02-03 17:15
| くらしのやかたより
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