ヨルダン国より
6月25日(水)、今日もヨルダン国は快晴でした。
こちらへ来て1週間、全く雲を見ません。
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現在、学芸員某は、中東のヨルダン国に滞在しています。
夏季特別展前の展示替えで多忙を極める時期に申し訳なく思っていますが、JICA技術協力プロジェクトに協力するということで派遣されています。
毎日、首都アンマンから、古都サルトに通っています。
写真は、その折に車の中から撮影したものです。
200万都市の街の真ん中で、道路を渡る羊を見ることができます。
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サルトはアンマンと死海の中ほどにある「まち」で、交易で栄えました。
トランスヨルダン建国時には首都に定められ、中心市街地には、当時の繁栄を伝える1000棟近くの伝統的な建造物が見られます。
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サルトでは、現在、萩市の「まちじゅう博物館」にならったまちづくり・人づくりが進められています。
ヨルダン国では、各地で豊かな考古遺跡やダイナミックな自然に接することができます。
その中にあってサルトは、アラブの伝統的な生活と圧倒的な伝統的建造物に触れることができる「まち」として注目を集めつつあります。
写真の中央下部に、活動拠点のサルト歴史博物館の赤い屋根が見えます。
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サルトの人口は周辺を含めると約30万人とされていますが、実数は良く分からない?と聞きます。
遊牧の民や難民・移民の出入りがあるからだそうです。
宿泊施設が無い(現在整備中)ためアンマンから通っています。
全く観光地化されていない「まち」ですが、その分、歴史を重ねて築かれてきたアラブの生活があり、それがサルトの魅力になっています。
建物や景観を含め、そういったものを「まちじゅう」で保存・保全しながら活用し、継承する仕組みを作ろうというのが、学芸員某がかかわっている取り組みです。
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サルトの伝統的な建造物には、地元で産する山吹色のイエローライムストーン(石灰岩)が用いられます。
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サルトでは、隣接した教会とモスクを見ることができます。
ヨルダン国では、人口の7~8%がクリスチャン、90%教がムスリムとされています。
互いに認めあい共存しています。
中東で多数を占めるイスラム教は、ユダヤ教、キリスト教に連なる後発の宗教で、もともと信教の自由を尊重しているそうです。
このハーモニーが見られることもサルトの魅力の一つです。
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博物館前の広場で伝統的なゲームを楽しむお父さんたちです。
今回は、あまり「まち」を歩いていません。
大変に活気のある市場の様子などは、またの機会にご紹介します。
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サルトの郊外です。
連日気温は30数度まで上がりますが、湿度が低いため、日陰や建物内部では、気温ほどには暑さを感じません。
風が吹き抜けると、むしろさわやかに感じます。

例年萩では、ニイニイゼミが鳴きはじめる頃ですが、今年は初鳴きの記録ができません。
今回の派遣も中日となりました。
何とか成果をあげるべく、技術協力に努めたいと思っています。

萩博物館夏季特別展「トレジャーアニマル探求記」のオープニングでは、例年のように一役担うことになっています。
そちらがそろそろ気になりだしました。 (S)
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by hagihaku | 2013-06-27 13:15 | くらしのやかたより
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