湖底のふるさと、その2
阿武川ダムが建設された旧川上村や旧福栄村は、大変林業の盛んな地域でした。
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今回の企画展では、「湖底のふるさと」の人と暮らしが見えてくるものをということで、阿武川民俗資料館に収蔵されている「山仕事の道具」類を展示しています。
これも、NPO学芸サポート「民具」グループの皆さんのご協力で、資料整備を進め展示することができました。
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木挽き鋸です。
材木を繊維方向に挽きわいて、板材や柱材を製材する大型の鋸です。
作業歌である「木挽き唄」に、「ヤンレー、木挽きさん達ゃ一升飯食うて、鋸の柄みちょうな糞ぅたれる」(スイマセン原文ままです)と唄われています。
山での木挽き仕事は、「一升飯」を食べなければならないほどの重労働だったということです。
勤勉に懸命に暮らしてきた「ふるさとの人」が見えてきます。
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収蔵されている間に錆が浮いた資料を、丹念に整備して下さっている学芸サポート「民具」グループの皆さんです。
阿武川民俗資料館からお借りした多数の「山仕事」資料について、時間をかけてブラシで錆を落とし、精製オリブ油を薄く塗って拭うという作業を経て、今回の展示となりました。
残念ながら展示されていない「山仕事」道具がたくさんありますが、今回、随分と資料の安定化が進みました。
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今回の企画展においては、「民具」グループの皆さんに、展示プランの作成から展示までお願いしました。
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お陰様で、思いのこもったなかなか迫力のある市民参加の展示となりました。
市民の皆さんの「萩・再発見」を発信し、共有することができたのではないかと思っています。
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学芸サポート「民具」グループの皆さんは、萩博物館の開館当初より、民俗資料の受入れや二次資料化、活用を図って下さっています。
博物館の長屋門「くらしのやかた」での、小学校学習単元に対応した「昔のくらし」展示や、「昭和なつかしコーナー」展示、また、公開文化財施設でのテーマ展示なども手掛けて下さっています。
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昨年の山口県北部水害の折には、須佐歴史民俗資料館の水没資料のレスキュー・安定化に、学芸サポート「歴史」グループや「あい」グループの皆さんなどとともに、いち早くご協力をいただきました。

博物館や資料館を含む「萩まちじゅう博物館」は、市民の皆さんによって支えられています。

・・・ つづく ・・・   (清水)
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by hagihaku | 2014-03-30 12:35 | くらしのやかたより
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