海を拓いた萩の人々、23 ~ 恵みの海の行方 ~
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「海を拓いた萩の人々」展を終え、はや一月が過ぎました。
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展示が終了すると、余韻に浸ることもなく、ただちに展示の撤収を行います。
2週間のインターバルで、次の企画展示を開幕させるためです。
そして、できる限り速やかに、借用資料の返却に回ります。
上の画像は、125年ぶりに里帰りした「山口県改良鱶延縄漁船(=鶴江船)」の雛形を、市立函館博物館に返却に上がった時のものです。
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借用時に作成した調書と見比べながら点検を済ませ、無事に収めていただきました。
担当学芸員は、無事に返却を終え、支払いや報告が終わるまでは気が休まりません。
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「山口県改良鱶延縄漁船」雛形は、収蔵庫で、しばしの眠りにつきます。
水産陳列場に始まり市立函館博物館まで、よくぞ125年間も、大切に保管されてきたものだと思います。
今を様々な方法で切り取って資料化し、それらを未来に引き継ぐということが、博物館の最も重要で基本となる役割であるということをを、今回あらためて認識しました。
人・モノ・情報を結びつける博物館のネットワークの大切さも、再認識しました。
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資料返却を終えた日、函館では、平年より9日早い桜の開花宣言が出されました。
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展示の最終コーナーです。
萩地域が海に恵まれていること、そして恵みの海を継続的に利活用しつつ継承していむことに、少しでも思いをいたしていただければということで、広がる海をのぞむ大パノラマ写真を展示しました。

藻場の再生や資源保護、種苗の育成放流などが続けられている萩地域です。
明らかな準備不足で、それらを紹介することができませんでした。
申し訳ありません。

今回の企画展示の準備の中で、自身、地域の博物館の学芸員として、今後取り組まねばならないことが一つ見えてきたように思います。
たくさんの方々にお世話になり、宿題も少なからずいただきました。
少しでも地域の再発見を進めることができればと思います。

ということで、「海を拓いた萩の人々」展は、次なる開催機会に向けて ・・・ つづく ・・・

(清水)
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by hagihaku | 2015-05-09 01:25 | くらしのやかたより
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