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城下町萩のひみつの5 ~ 節分と迷宮 ~
2016年2月3日、本日は全国的に節分です。
節分は、書いて字のごとく季節を分かつ日で、翌日が春の始まりである立春です。
この日の夜のことを、萩地方ではトシノヨ(歳の夜)と呼びます。
暦の上での大晦日もトシノヨと呼ぶように、節分・立春が年の変わり目という意識が認められます。
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先だって寒波が襲来した日の城下町の一角です。
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直交する街路は城下町の特徴の一つです。
四つ角で、左に曲がっても、前に進んでも、右に折れても、そこには違った「まち」が存在します。
その意味で、城下町の四つ角は、異なった世界・迷宮への入口と言えるのかもしれません。
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節分の翌朝、つまり立春の日の朝の、城下町の四つ角です。
交差する街路の真ん中に、紙に包んだ豆が置いてあるのをご覧いただけますでしょうか。
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城下町萩においては、興味深い節分行事が伝わっています。
節分の日の夜に行われる厄落としです。
この日の夜、厄年の人が、年齢の数だけ節分の豆を紙に包んで近くの四つ角に出向き、背中越しに落としてから、後ろを振り返らずに帰ってくるというものです。
四つ角(=異界・あちらがわの世界への入口?)で儀礼的に生まれ変わって厄を落とす民俗と解釈できます。
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江戸時代の城下町絵図を地図として用いることができる「まち」・萩。
城下町の歴史文化が息づいています。

萩博物館企画展「城下町萩のひみつ ~迷宮へのいざない~」展、好評!(かどうかは微妙なところですが)開催中です。

・・・ つづく ・・・   (清水)
by hagihaku | 2016-02-03 18:50 | くらしのやかたより
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