オオルリハムシは、本州の関東地方以北にいる大型の美しいハムシです。ですが、なぜか山口県萩市と阿武町にもいます。昭和30年代に防府市の故三好和雄氏により、萩市とむつみ村で発見されましたが、当時はこんな遠く離れた山口県にいるはずがないと言われたそうです。
1999年に私(椋木)が阿武町で、山口博物館の三時輝久氏が旭村で再発見し、三好氏も「私の発見が実証された」と喜んでおられました。しかし、どちらの生息地も池の周りに生えるゴマ科植物のシロネにほそぼそと生きています。山口県レッドデータブックでは絶滅危惧ⅠB類に属していて、阿武町の個体は今年の調査では約20個体が確認できたに過ぎません。旭村の個体は昨年度確認できていない状態です。この希少な虫をなんとか保護したいと思い、山口市の川元氏と生態を詳しく調査しています。 左 阿武町産オオルリハムシ 右 新潟県産オオルリハムシ
by hagihaku
| 2006-06-21 16:59
| いきもの研究室より
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