「タコがヘビに化ける」・・・その瞬間を Part 2
昨日のブログで紹介した8/27(日)に菊ヶ浜で遭遇したムラサキダコのその後の展開。


↑私の目の前で布のようなものをヒョロヒョロと出し、長さ1.5mまで伸びて化けた彼女(ムラサキダコ♀)。右は、ちょっと海から顔を出して水面の上から撮った写真。



昨日のブログでは「タコ→ヘビ」への変身を紹介したところですが、実はこの後、逆に「ヘビ→タコ」に戻るところも見せてくれたのです。

数十秒後のできごとでしょうか。よーく見てください。さっきの写真よりも、布のようなものが少し短くなってきています。

もっと短くなってきました。さっきまでは私を敵と思って変身してかわそうとしていたのでしょうが、もう私をだましてもしょうがないと思ったのでしょうか・・・元の「タコ」に戻りはじめたようです。

あれよという間にふつうのムラサキダコに戻ってしまいました。「逆変身」に要した時間も、おそらく数分。「タコがヘビに化ける」だけでなく、「ヘビがタコに化ける」という噂も、これで一応納得。

← 私も博物館人のはしくれですから、「ああ、タコに戻ったの?あっそ。」では済ませません。「君、いったいどうなってるんだ?」 と、彼女の下に回って細部の観察!
← そこで発見したコト・・・ どうも、彼女は一部の腕を使って布を回収しているようなのです。写真は、彼女の腕の付け根あたりを横から見たところ。左が腕の先の方、右が胴体の方。中央の短い腕が布をたくし上げ、布がシワになっているのが分かりますか? 回収した布が収まるスペースが、腕の根元のあたりにあるものと思われます。

↑ あんまり私があーだこーだと言って迫ったので、彼女は「ねぇ博物館のヒト、もういいでしょ!」と言いたげにボワっと墨(すみ)を吐いて・・・ 沖の方へ逃れていきました。
・・・私も、「去る者を追わず」。ムラサキダコはもともと沖合いの表層を泳いで暮らすタコ。何かの原因で岸に流れついてしまったようですが、無事に沖に戻ってくれればと、遠ざかっていく彼女の幸運を祈りつつ見送りました。





彼女がいなくなった後には、だーれもいなくなった夏休み最後の海が、キラキラ ユラユラとゆれていました。
by hagihaku | 2006-08-29 18:17 | いきもの研究室より
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