ちょっとご報告が遅れましたが、
10/27(金)は阿武町の宇田小学校での海の授業・「宇田の自然を知ろう~海の生き物編」の8回目。 秋晴れの午後の宇田漁港で子どもたちが採集した魚のなかに、長さ3cmほどのオタマジャクシのような魚がありましたのでちょっとご紹介を。 この魚、小さいのに口からヒゲを生やしていて、まさに「ミニミニなまず」!? ・・・海によくお出かけの方はご存知でしょう。ゴンズイ(権瑞)という魚です(ナマズ目ゴンズイ科)。成長すると20cmぐらいになります。 磯や漁港などで、よく群れをなして泳いでいるところを見かけ、釣りや網で簡単に採ることもできます。 ・・・けれども、うっかり触らないでくださいっ。 ◆なぜ触ったらダメ? スバリ、毒にやられるからです。背びれの一番前 & 胸びれの硬い棘に、毒があります。特に、釣り上げられたり捕獲された時のゴンズイは興奮して毒棘をカッと立てているので要注意!! ◆刺されるとどうなる? たいへん痛み、刺されたところが赤く腫れあがります。体質によっては、生命の危険にさらされる場合も。『図説 魚と貝の大辞典』(魚類文化研究会編:柏書房)によると、紅海沿岸のアラビア人は、サソリより恐れるとのことです。 ただ、ゴンズイが海で自分からあなたを襲ってくるようなことは決してないので、ご安心を。採ってしまったときの扱いに、十分注意してください。 釣られたゴンズイが死んで岸壁に放置されている場合も、棘の毒がまだ効力を失ってないこともあるので、死んだゴンズイを触るのも避けましょう。 何だか恐ろしい魚のように見えますが・・・ 味噌汁や天ぷらにすると、案外おいしいとのこと。 生きものは、見かけによらない秘密をもっているものですね。
by hagihaku
| 2006-11-02 16:27
| いきもの研究室より
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