11/28は宇田小学校での海の授業。先月の10/16に宇田小の5・6年生のみんなでやった「タカラガイトーナメント」、その第2回目を開催しました。
← 今回も、トーナメント会場は阿武町で特にタカラガイがよく打ち上がるT海岸。 海がかなり荒れていますが、さすが宇田の子! まったく恐れることなく、13:40に元気いっぱいにトーナメント開始! ルールは10/16ブログにも書きましたが、各自がこの浜に打ち上げられたタカラガイの貝殻を約1時間ほど拾います。タカラガイは種類ごとに「珍しさ」に応じてスコアが変えてあるので、最後にスコア×個数で合計点数がいちばん多かった人が優勝です。 宇田小のみんなはトーナメントは2回目とのことで、タカラガイの種類の見分け方もだいたい分かっています。しかし、やはり小石をタカラガイと見まちがえやすくて厄介。 ← たとえばここ。スコア1の「メダカラ」(目宝)(長さ約1.5cm)が2個、スコア3の「ハナマルユキ」(花丸雪)(約3cm)が1個あります(写真サイズは実際の1/2)。 みなさん、気づきましたか? ← 海岸の別の場所にて。 「おっ、このあたりにハナマルユキが落ちてるね~」と私が言ったら、そのあたりを一生懸命さがし回るTN君。 ・・・「ハナマルユキ」は矢印のところにあります。 ← また別の場所にて。 矢印のところに、スコア4!高得点の「ハツユキダカラ」(初雪宝)(長さ約4cm)が! ・・・けれど、小石にまぎれていて気づかず、なかなか手が「ハツユキダカラ」にたどり着きません。 ← そんな中、MY君はスコア4の「サメダカラ」(鮫宝)を見事ゲット(左上:長さ約1.7cm)。 そのほか、「ハナマルユキ」1個(手前:スコア3)、「メダカラ」3個(向こう側:スコア1)も合わせると、この手のひらだけで10点!! ← スコア3の「カモンダカラ」(花紋宝)(長さ約1.7cm)などを続々とゲットした子も。 ところで、手袋の先をごらんください。一生懸命に砂利の浜をさぐったり掘ったりして、ほつれてきています。最後には、手袋の先から指が飛び出してた子も。 でもみんな、楽しみながら熱中して よく頑張りました。 ← さて、約1時間にわたるトーナメントが終了。学校の教室に戻ってタカラガイを洗い、種類分けをして、各自がどの種類を何個ずつゲットしたか、表に書きこんでいきます。 ・・・その結果、合計点97点を獲得したMY君が優勝! 2位は89点のSHさん。二人には賞品のタカラガイストラップが贈呈されました。 この日、みんなが採集したタカラガイは全部で485個!そのうち、「メダカラ」が352個(73%)、「チャイロキヌタ」が56個(12%)、「ハナマルユキ」が48個(10%)、そのほか6種類が合わせてわずか29個(6%)。宇田の海のタカラガイの世界が、「メダカラ王国」であることが分かります。 ・・・しかし近年、その「メダカラ王国」にわずかに陰りが・・・そのことは、萩博で来春3/1から開催の「魅せます!萩の海」展で紹介しましょう。 ← さて、トーナメントを終えた子どもたちは、前回採集したタカラガイの標本づくりに挑戦! 専用の標本ケース、貝殻の質を傷めないワタやラベル・・・。 萩博が貴重な標本を未来に長く引き継ぐためにとっている、ベストの方法を伝授しました。 ← 標本づくり、みんなけっこう楽しんでやってくれました。キレイでオシャレな標本が続々と完成していきます。 自分の手で一生懸命さがしてゲットした、タカラガイの標本。いつまでもずーっと大切にしててほしいですね。 そして、 みんなが大人になって この標本をふと見たとき、 今日のこと、2006年の宇田の海のこと、思い出してほしいものです。 (海洋生物担当:堀)
by hagihaku
| 2006-11-30 11:22
| 萩博講座(ワークショップ)
|
ファン申請 |
||