先日のブログで紹介した、長門市川尻に2度も到来した「モンスター」の正体
・・・ダイオウイカ。 1/13に出現した第1号のお話に続き、今回は2/9に現われた第2号のお話を。 まずは、次の写真をご覧ください。 今回の物語に深く関わることとなる、長門市川尻の岡本和徳さんからご寄贈いただいた、今から約40年前(1963~1965年)の3月ごろの写真です。 場所はもちろん川尻。写真の右に写っている方が、当時少年だった岡本さん。もうお一方は、おじいさんでしょうか。 当時の写真がもう1枚あります。 これら2枚の写真の下の方を、よーくご覧ください。 白くて細長い物体が横たわっていますね。 ・・・これ、まさしく海の「モンスター」 ・・・ダイオウイカ ではありませんか!? 人物と比較すると、このダイオウイカ、写っている部分だけで長さ2m以上はありますね。 今から約40年前、川尻漁港の南側の沖を泳いでいたダイオウイカを浜に引き揚げ、その際に撮影された貴重な生写真だったのです。 聞いた話によると、この後、当時の現地のみなさんでこのダイオウイカを食べたとのこと! しかし、私の出身の東京海洋大学(当時東京水産大学)・無脊椎動物学研究室の先生や先輩たちがよく言ってました・・・ダイオウイカは深い海中で浮力を調節するため、筋肉にアンモニアをふくんでいるので、とても食べられたものじゃないと。 「刺身にしたら何人分になりますかね?」とか聞かれても、オススメしない方がよさそうです。 1枚目の写真に写っておられる少年・・・岡本さんがその後 立派な漁師さんになられ、 そしてつい先日の2007年2月9日、ここ川尻の沖でダイオウイカを捕獲されたのです。 少年時代以来、約40年ぶりに同じ場所でモンスターと再会!! ドラマチックな展開になってきましたね。 ちょっと文章が長くなってきたので、続きはまた明日か明後日に。(じらしてすみませんね) (堀)
by hagihaku
| 2007-02-18 09:51
| いきもの研究室より
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