先日のブログでお知らせしましたように、3/16(金)、阿武町宇田で
「卒業記念!タカラガイ採集」をおこないました。 これは、昨年6月から総合学習として宇田小学校(5・6年生)と萩博物館が一緒におこなってきた「宇田の自然を知ろう~海の生き物編」の締めくくりイベント。授業に参加した6年生の卒業記念に、みんなが大好きなタカラガイ拾いを最後にもう一度楽しもうというわけです。 ↑ 朝10時30分、少し寒いT海岸に、みんな元気よく集まってきました。 採集は前回・前々回と同じようにトーナメント方式。ここではいろんな種類のタカラガイがとれますが、珍しさに応じてスコアが変えてあります。1時間ほどタカラガイを何でも採集して、スコア×個数の合計得点が高い人が優勝というわけです。 ← 今回は山口朝日放送(YAB)による撮影もあり、当日夕方に放映されました。 撮影スタッフにも全くビビることなく、マイペースで採集。宇田の子どもたちは日ごろからいろんな行事で取材を受けているので、芸能人のように「場慣れ」しています。 こうして、1時間にわたるT海岸での採集が終了・・・。 ← 今日のトーナメントのために私が用意した賞品。 世界各地のいろんな種類のタカラガイです。 今回は最終回なので、トーナメント結果が上位の人だけでなく、全員にプレゼントする予定。 ← さあ、学校に戻って、それぞれ拾ったタカラガイを洗い、種類分けをはじめました。 現地では、以前よりちょっとタカラガイが少なかったような感じがしたみんなでしたが・・・、 結果はどうでしょう? ← 各自がどの種類のタカラガイを何個ずつゲットしたか、いつも通りホワイトボードの表に書きこんでいきます。 ← そうして、全員分のデータが埋まった表を、息を飲んで見つめるみんな。さあ、優勝者は・・・誰でしょう? ・・・・結果を見たところ、合計点104点のH.S.さんが優勝! 2位は、76点のMY君。 H.S.さんは昨年の第1回トーナメントの優勝者、M.Y.君は第2回の優勝者でした。さすがですね。 第1位と第2位のふたりには珍しいタカラガイがプレゼントされました。 ← そして3位~11位のみんなにも、一人ずつ好きなタカラガイを選んでもらいました。選んだ後に、私が種類と「珍しさ」を伝える約束をしていたので、みんな真剣に「目利き」を。 この日、みんなが採集したタカラガイは全部で12種類・385個!そのうち、「メダカラ」が296個(77%)、「チャイロキヌタ」が48個(12%)、「ハナマルユキ」が23個(6%)、そのほか9種類が合わせて18個(4%)。宇田の海のタカラガイの世界って、「メダカラ王国」なんだな・・・と分かりますね。 ・・・しかし最近、その「メダカラ王国」に陰りが・・・そのことは 萩博で開催中の「魅せます!萩の海」展(3/1~5/15)の中のコーナーで展示していますのでぜひごらんください。 ← 最後に、みんなで記念撮影しました。昨年から1年間、ともに宇田の海を探究してきた「同志」です。 尋ねたら、みんな11~12歳とのこと。思えば、私(堀)も同じ年ごろに海の生きものに興味をもち、生涯それを探究していく決意をしました。宇田の子どもたちには、最初のころの私と同じ、「きっかけ」だけはもってもらえたのではないかと思っています。 時代が変わっても、郷土の魅力に気づくことのできるチャンスはいつもあります。だから、郷土の大切なものを未来に引きつぐ道は必ずあります。 ― 私は、この一連の授業を通して、宇田の子どもたちからいろんなことを学びました。 みんな、ありがとう。 お元気で。 (堀) 総合学習「宇田の自然を知ろう~海の生き物編」の実施のためご尽力いただいた宇田小学校の校長先生・松田先生はじめ先生方、保護者の方々に厚くお礼申し上げます。
by hagihaku
| 2007-03-19 10:45
| 萩博講座(ワークショップ)
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