先日私用で「江戸」に行ってきたついでのお話。 ひと月ほど前、六本木にオープンしたばかりの東京ミッドタウンに寄ってきました。 江戸時代、この場所に長州萩藩の下屋敷があったという縁で、萩市から夏みかんや椿が寄贈されたというのはニュースで知っていましたので、どんなふうになっているのかを確認してきたというわけです。 私は植物の専門ではないですので、 ありきたりのことしか言えませんが、 まだちっちゃくて苗木のようです。 ただ、ネームプレートにはしっかり 「ナツミカン」とあります。 しばらくすると立派に成長して、 ゴツゴツした実がなるかも…?!。 こちらは「萩小町」。 椿の一種で、もとは萩にある 笠山の椿群生林 のものらしいですが、 まだこんなに可愛らしい状態です。 また、公園のかたわらには「檜坂」というのがあります。大都会、しかも六本木ですので、およそ江戸の雰囲気などまったくないのですが、東京ミッドタウンのなかでもここ「檜町公園」は辛うじてその面影を残してくれているようです。 なお、毛利家の屋敷には檜の木が多かったということから、「檜屋敷」とも呼ばれていました。現に吉田松陰の手紙を読んでいると「檜屋敷」というのが出てきたりします。 かつて、萩から江戸に上った松陰や高杉晋作、桂小五郎たちもこのあたりを闊歩していたのかと、想像するだけでゾクゾクしますよ! 東京の皆さんはすぐに行けるでしょうが、萩市にお住まいの方も上京される際はぜひお訪ねくださいね。 (道迫)
by hagihaku
| 2007-05-02 23:47
| 歴史資料調査室より
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