明けましておめでとうございます。
雪の年明けとなりました。
明けましておめでとうございます。

皆様方にとりまして、この一年が幸い多い年となりますよう祈念申し上げます。

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昨年12月22日より、
「旅する民俗学者 宮本常一のまなざしを追って・萩」展を開催しています。

日本を代表する民俗学者・宮本常一が、
1960年代に萩地域を訪れて撮影した膨大な記録写真から、
宮本が注目した萩地域の「くらし」や「生活空間」の読み解きを試み、
萩再発見を進めます。



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宮本常一(1907~1981)は、山口県の周防大島の出身です。
「旅する民俗学者」と呼ばれるほどに全国を隈なく歩き、
各地の生活文化を記録する一方、離島振興や農林業振興に尽くしました。

そして、採訪の旅の中であらゆるものに目を向け、
何気ない日常を10万枚に及ぶ写真に切り取っています。

今回の企画展では、
宮本さんが萩地域で撮影した2000枚に及ぶ写真の中から約260枚を選び、
「宮本常一がみた萩」、「宮本常一がみた見島」パネルにまとめ紹介します。

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宮本さんは、1960年から62年にかけて、
萩沖の見島総合学術調査にたずさわりました。

調査の成果は、調査報告書にまとめられています。
その他にも、調査の折に訪れた旧萩市や見島、旧六島村での印象や、
感じた民俗学的問題意識を、
『私の日本地図・萩付近』にまとめています。


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宮本さんは、写真をメモのように撮影し、利用した人です。

オリンパスペンというハーフサイズのカメラを持ち歩き、
目にとまるものを、「オヤッと思って」は撮り、「ハッとして」は撮った、
と伝えられています。

おびただしい数の写真を群として見た時に、
宮本さんが何に注目し、どのような意図で撮影したのかを、
私たちは発見することができます。

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『忘れられた日本人』、『日本の離島』、『私の日本地図(全15巻)』などなど、
宮本さんの著作を手にされた方は多いと思います。
『宮本常一著作集』は未だ完結しておらず、現在49巻を数えます。

先に触れた『私の日本地図・萩付近』は、
残念ながら絶版となり、現在は古本でしか入手できません。



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今回の企画展では、
その『私の日本地図・萩付近』の、
宮本さん直筆原稿を借用し、展示しています。

日頃なかなか接することができない貴重資料です。
是非ご覧になって下さい。



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宮本さんの直筆原稿です。

宮本さんは、あらかじめ写真を挿入する場所を想定し、
原稿用紙に余白を設けて執筆を進められたそうです。
編集者の方にお聞きしたところ、
宮本さんは、頭の中に蓄積し構成したことを、
一気に書き下ろすというような執筆の仕方だったそうです。

ほとんど訂正の無い、
几帳面で暖かい感じのする文字が並びます。


まだまだ内容についは、ご紹介し尽くせません。
「つづき」は、また。

「私たちが忘れてしまいそうになっているもの」に触れることができます!

是非お運び下さいますようお待ち申しております。      (清水)     
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by hagihaku | 2008-01-01 11:57 | くらしのやかたより
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