昆虫講座1~昆虫の口~
昆虫は、蛹の時期がある「完全変態」と蛹の時期がない「不完全変態」があります。
卵から孵化した時と姿が変わらない「無変態」というのもあります。
チョウや甲虫などの「完全変態」する昆虫は、多くの場合、幼虫と成虫では食べ物が異なります。
例えば、モンシロチョウの幼虫のアオムシはキャベツなどを食べますが、成虫は花の蜜を吸っています。
「不完全変態」のトンボやセミはどうでしょう?
トンボは、幼虫のヤゴも成虫も他の昆虫を食べる肉食ですし、セミの幼虫は土の中で木の汁を吸っていて、成虫と同じ食べ物を食べています。

昆虫の食べ物は、多種多様にありますが、大きく分けると固体物か液体ということになります。この食べ物によって、昆虫の口も大きく2つに分かれます。
固体物をかむ口と液体を吸う口です。
かむ口をよく観察すると、昆虫の口は人間の口とは大きな違いがあります。
人間は口を上下に動かして物をかみますが、昆虫は左右にかみます。
この違いについては、昆虫4億年の歴史から説明しなければいけませんので、別の機会に説明します。
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吸う口では、カブトムシやハエのようになめるものと写真のチョウのようにストローのような口で吸うものがいます。
ここで、問題なのは、本当に吸っているのか?ということです。
人間は、口で呼吸していますから、吸うということができますが、昆虫は腹部にある気門で呼吸しているため、口には吸う力はありません。
実は、2本のストローのような口を離したり押し当てたりして、水の表面張力で汲み上げているのです。なめる口は毛細作用により汲み上げています。
(ムクノキ)
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by hagihaku | 2008-02-04 17:02 | いきもの研究室より
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