昨日、3月20日は春分の日でしたね。 春分の日と言えば、国民の祝日。みなさんは何をして過ごしたのでしょうか? さて、この春分とは二十四節気の1つで、毎年3月21日頃(2008年は3月20日)、および、この日から清明(4月5日頃)までの期間のことを指します。 天文学では、太陽が春分点(太陽の通り道と空の赤道が交わる2点のうちの1つ)を通過する瞬間(太陽の視黄経が0°)を春分と定義します。春分の日には昼夜の長さがほぼ同じになりますが、大気による屈折の影響により、実際には、夜よりも昼の方が長くなります。また、春分の日には、太陽は真東から昇って真西に沈みます。赤道上にいる人から見ると、太陽は正午に天頂(頭の真上)を通過し、北極点または南極点にいる人から見ると、太陽は地平線と重なるようにして動き、昇ることも沈むこともありません。 春分の日は、国立天文台の算出する天文学的な春分の日を元にして閣議決定され、前年2月に官報で告示されます。天文学に基づいて年ごとに決定される国家の祝日は世界的にみても珍しいものです。
by hagihaku
| 2008-03-21 17:18
| 天体観測室より
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