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5/18は国際博物館の日、ということで…
萩博物館で開催中の企画展「幕末明治の洋行者たち」のギャラリートークをスペシャルバージョンでお届けします!

といっても、ご説明申し上げるのはいつもと同じ人間、時間も午後2時から約1時間ということで、さほど特別なことをするわけではございません。いったいなにがどう違うのかと困惑される方も、なかにはいらっしゃるかもしれません。

しかし担当者いわく、この日はいつも以上に気合を入れて、(声と体調も整えて)万全の状態でベストを尽くすと張り切っている模様です。

ただ運営側としては、調子に乗りすぎて時間オーバーしないことを祈るのみです。お客さま最優先でご迷惑のかからない程度に、ほどほどにするように、よく諭しておきます。

なお、5月18日を「国際博物館の日」と定めたのは、ICOM(国際博物館会議)という組織です。その目的は、博物館が社会に果たす役割について広く市民にアピールすることにあります。

ということで、萩博スタッフ一堂、今週土曜日は多くのご来館をお待ち申し上げます!

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by hagihaku | 2013-05-15 08:47 | 企画展示室より
「幕末明治の洋行者たち」展の楽しみ方⑤
企画展示室には所狭しと資料が並んでいますが、一番大きな展示物はこの大きく引き伸ばしたパノラマ写真です。

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場所はスウェーデンの首都ストックホルムです。

林三介が明治22年(1889)に洋行した際、スウェーデンにも訪問していますので、そのときに購入したものとみられます。

実物はこのような形状をしています。4枚続きで、台紙こみの横幅は約1メートルもあります。

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欧米の主要都市の写真はほかにも展示していますが、ストックホルムのパノラマ写真は大きいということもあって、細かいところまで大変見やすくなっています。

注目していただきたいのは、高層建築物、長大な橋梁、広大な港湾、巨大な船などです。これらはまさに、産業革命がもたらした物質文明の諸要素だということができます。

これらを目の当たりにした幕末・明治の洋行者たちの驚きはいかばかりだったでしょうか。

このようなところに注意して、じっくりと写真をご観察いただけたら、また新たな発見があるかもしれません。

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by hagihaku | 2013-05-07 11:54 | 企画展示室より
「幕末明治の洋行者たち」展の楽しみ方④
ゴールデンウィーク中はたくさんの皆さまにご来館いただき、誠にありがとうございました!

萩博物館スタッフ一堂、心より御礼申し上げます。

開催中の企画展「幕末明治の洋行者たち」もお楽しみいただけましたでしょうか?

会期はまだまだ、6月23日までたっぷりとございますので、まだご覧になっていない方々にはぜひご高覧賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

くどいですが、古写真の原本は一度きりしか展示いたしませんので、くれぐれもご注意くださいませ。

さて、企画展示室に入ってすぐのところに、このような地図を掲示しています。右側はアメリカ合衆国を中心にした地図、左側はヨーロッパ諸国を中心にした地図です。

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すぐにおわかりいただけると思いますので、あえて説明文を省いておりますが、これらの地図は今回の企画展でとりあげた洋行者が実際に足を運んだと考えられる場所を紹介したものです。赤文字は国名、青文字は都市名を表しています。

なお、使用した地図は現在のものですので、19世紀の状況とは異なるということをお断りします。

まずアメリカのほうに近寄ってみましょう。

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地図上に洋行者たちが訪れた都市名を落とし込んでみると、ワシントンD.C.、ニューヨーク、ボストンなど東海岸に集中していることがわかります。西海岸ではサンフランシスコが唯一となっています。

つぎにヨーロッパのほうに近寄ってみましょう。

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おもにイギリス、フランス、オランダ、ロシア、ドイツの諸都市が見受けられます。とりわけ、ドイツに多くの青文字が集中していることにお気づきいただけるものと思います。

先にご紹介した山根正次、林三介のアルバムには、ドイツのベルリンで撮られた洋行者たちの写真がたくさん収まっていました。二人が洋行した明治時代のなかば、日本がいかにドイツに注目していたかがわかります。

展示している洋行者の写真の説明には、わかる範囲で撮影した都市名を表記しています。

それらの都市がどのあたりにあるか、地図でご確認いただければ幸いです。

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by hagihaku | 2013-05-07 09:44 | 企画展示室より
「幕末明治の洋行者たち」展の楽しみ方③
もう一人、紹介させていただきたい人物がいます。

企画展示室の入り口そばに、こんな帽子を展示しています。ご存じのとおりシルクハットです。帽子本体の後方にみえておりますのは皮製のケースです。

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これをかぶっていたのは林三介〈さんすけ〉です。

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林は、渡辺蒿蔵、山根正次とともに、今回の展示の3本柱を形成する人物の一人です。

写真の裏書きをみると、林がドイツのベルリンから日本の家族に贈ったことがわかります。

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林は明治22年(1889)に一等警視として欧米を視察したのですが、そのときに使用したトランクまでもが残されていました。

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また、彼のアルバムもしっかり保存されていて、なかには貴重な写真の数々がおさめられていました。

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さらに、彼が欧米視察中にあちこちで買い求めた主要都市のパンフレットもあります。

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以上ご紹介しましたとおり、今回の企画展は、渡辺蒿蔵・山根正次・林三介という3人が愛用していたアルバムが展示の骨格をなしています。

彼らはいずれも萩の出身ですが、それぞれ立場や目的を異にしながら、幕末・明治という日本近代国家形成期に洋行しました。

今日われわれは、写真というビジュアルな資料が残されているからこそ、彼らの姿をイメージすることができます。展示室で、資料を後世に伝えてくれた先人たちの思いを感じていただければ幸いです。

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by hagihaku | 2013-05-01 18:33 | 企画展示室より
「幕末明治の洋行者たち」展の楽しみ方②
現在、連休のあいまですが、みまさまいかがおすごしですか?

連休後半の4日間は、萩博物館へどうぞおこしください!

さて、標記の企画展について、見どころ紹介の続きを書かせていただきます。


今回の展示ではひじょうに小さな写真がたくさんならんでいます。

この山根正次の写真は、タテが10.6センチ、ヨコが6.7センチしかありません。

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その裏面に、山根自身が明治21年(1888)9月15日付けで、びっしりと写真の由来をしたためてくれていました。驚くことに、山根は細かい文字を900字ほどもペンで書き込んでいるわけです。

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この由来書を読み解いた結果、なんと彼は、オーストリアのウィーンへ医学留学中に、現地の大学生と決闘をしていることが判明しました。山根の写真をみると日本刀を携えていますが、まさに「真剣勝負」をして見事勝利をおさめたのです。

なぜ彼がそのような行為に出たのか、その理由についてはぜひ展示室でおたしかめください。

ちなみに、約900字ある由来書の解読文は長すぎて、とても展示パネルには入りきらないということで、半分ぐらいに縮めています。全文をお読みになりたい方は、ぜひ図録を買ってください!

なお、山根の写真はこのほかにもたくさんあります。ベルリンやウイーンでしょっちゅうカメラに向かっていたわけで、彼がいかに写真撮影を楽しんでいたかがわかります。

たとえばこんな写真もあります。ウィーンの少女たちといっしょに、たのしげな表情をしているのが印象的です。

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これらの写真はすべて、山根が愛用していたアルバムに収まっていました。

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革張りの大変重厚なものですが、経年劣化によりだいぶ傷みがみられます。将来への保存を今後きちんと考えてゆかねばなりません。

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by hagihaku | 2013-05-01 17:18 | 企画展示室より
「幕末明治の洋行者たち」展の楽しみ方①
萩博物館をいつもご愛顧賜り誠にありがとうございます。

標記企画展をすでにご覧戴いた皆さま方には心より御礼申し上げます。

先日、本ブログでもご案内申し上げましたとおり、今回のギャラリートークは3回ございます。しかし、開館中、常時同じ状態でご説明できるわけではなく、ご不便をおかけします。

そこで、何回かにわけて、展示の見どころをご紹介させていただきます。

一番目にとりあげないといけないのは、やっぱりこの写真でしょう。

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萩藩(長州藩)英国留学生のロンドンでの集合写真です。いわゆる「長州ファイブ」です。

文久3年(1863)秋から元治元年(1864)春にかけての撮影とみられます。5人そろっての写真は、あとにもさきにも確認することができず、この一枚しか現存していないわけです。そういう意味でも、大変貴重な一コマだということができます。

この写真は大変良好なコンディションで残っているのですが、それは、渡辺蒿蔵〈こうぞう〉がこのアルバムに保存してくれていたおかげなのです。ちなみに、「長州ファイブ」の写真は森有礼のアルバムにもおさめられています。

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その渡辺自身の写真も、同じアルバムに入っていました。ロンドンの写真館で写されたもので、明治2年(1869)、27歳頃の姿です。彼は帰国後、長崎で造船の近代化に励み、長崎造船局の初代局長となりました。なお、彼が後半生を過ごした萩市江向の旧宅は、近年保存整備されて一般公開されていますので、ぜひお立ち寄りください。

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本企画展では、渡辺蒿蔵のアルバムから、今回が初公開となる写真を複数展示しています。「長州ファイブ」の写真は今回が2度目となりますが、その他の写真は未公開だったわけです。

おもなところでは、広沢真臣の甥で兵部省からフランス留学に派遣された柏村庸、薩摩藩英国留学生の畠山義成、岡山藩出身で明治期に外交官として活躍した花房義質などです。これらはすべて、写真の説明パネルに「渡辺家寄贈(渡辺蒿蔵アルバム〉」と表記していますから、きっとおわかりいただけるものと思います。

なお、古写真は光にきわめて弱い資料であるため、原本を展示するのはほとんどの資料が最初で最後になると思われます。とくに「長州ファイブ」の写真は、今後も複写版を展示パネルなどにして積極的な活用を図りたいと思っていますが、原本を展示するのはよほどの理由がない限り行わないつもりです。

上記の趣旨をご理解いただいたうえで、どうかこの機会をお見逃しなきよう、そして、本物のセピア色の古写真をご堪能いただきますよう、ご来館をお待ちしております。

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by hagihaku | 2013-04-23 16:56 | 企画展示室より
「幕末明治の洋行者たち」展ギャラリートーク
b0076096_18211849.jpg本日、標記企画展のオープニングセレモニーが無事に執り行われました。

明日から一般公開いたします。と同時に、ギャラリートーク(GT)も第一回目を開催します。

今回の企画展GTは、4月20日、5月18日、6月22日の計3回、いずれも土曜日の14時ちょうどから開始します。

企画展は3部構成ですので、GTでは3回とも極力違う内容でご説明申し上げます。

皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。

また今後、随時企画展の内容を本ブログでご紹介させていただきます。

どうぞ、萩博物館をよろしくお願い申し上げます。

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by hagihaku | 2013-04-19 18:21 | 企画展示室より
「藤田美術館の名宝」展、始まりました!
開幕に先立って、11月2日、藤田美術館館長をはじめ、ご来賓の方々のご臨席のもと、オープニングセレモニーを行いました。
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前回の楫取素彦展のときも多くの方がオープニングセレモニーにご参加くださったのですが、今回はさらに多くご参加くださいました。
大阪・藤田美術館から、国宝はありませんが、重要文化財5点を含む54点の資料をお借りして前後期30点ずつ展示しています。
土日でそれぞれ300名を超える方がご覧いただき、本日・日曜日は呈茶席(一服300円)を設けていますが、こちらにも60名を超える方にお楽しみいただきました。
呈茶席&ギャラリートークをお楽しみいただける機会は11月11日、25日、12月2日のあと3回。
ぜひ萩博物館で文化の秋をご堪能くださいませ。

なお、展覧会の始まりをもって、前売り券の販売は終了しました。
あしからず、ご了承ください。(I)
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by hagihaku | 2012-11-04 17:25 | 企画展示室より
楫取素彦展、終了!
昨日をもって、没後100年記念特別展「楫取素彦と幕末・明治の群像」が終了いたしました。

この間、多くの皆様方にご高覧をいただき、本当にありがとうございました。



未熟な内容ではございましたが、楫取素彦という埋もれた人物を「発掘」するという意味では、いくばくかの役割を果たすことができたものと自負しております。

これを機に、一過性のものに終わることなく、つぎにつなげられるようにしてゆきたいと思っています。



なお、来年度についてはまだ公表はできませんが、すでに歴史系についても新しい企画展の検討を開始しています。

どうぞお楽しみくださいませ。




とりいそぎのご挨拶となり誠に恐縮ですが、この場をお借りして皆々様にあつく御礼申し上げます。

(どうさこ)

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by hagihaku | 2012-10-22 18:45 | 企画展示室より
楫取素彦展、気づいたらあと1週間!
朝晩はすっかり冷えるようになり、秋もますます深まった感のある今日このごろ。

没後100年記念特別展「楫取素彦と幕末・明治の群像」も、気づいてみたら残り1週間を切ってしまいました。


せっかく頑張ってつくった展示も、もうわずかの期間で全部解体してしまうことになります。


今回は萩博に所蔵している資料もたくさん展示していますが、半分ぐらいはさまざまなところからお借りした資料ですので、それらはみんなもとにお返しせねばなりません。

展示は博物館のある空間を使用し、系統立てて資料を配置するわけですが、もう二度とこういう形で見ることはできなくなるわけです。

どんな展示をしていたかというのをかろうじて伝えるために、つまり記録のために図録をつくるわけですが、やはり実物を目の前にするのと、書物の上で見るのとはわけが異なります。


この機会に、ぜひとも実物とご対面いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。


会期は21日(日)まで。



20日(土)は3回目(最後)のギャラリートークを予定しております。

今度は群馬県令時代のいろいろなエピソードを交えてご説明申し上げます。

どうぞご期待くださいませ!

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by hagihaku | 2012-10-15 18:28 | 企画展示室より