カテゴリ:いきもの研究室より
  • リュウグウノツカイ、萩博物館に3年ぶりに到来!
    [ 2013-02-05 18:52 ]
  • 縁起物!?純白のナマコ、萩博物館で飼育展示
    [ 2013-02-05 18:26 ]
  • 危険生物ヒョウモンダコ、萩博物館で飼育展示
    [ 2013-02-05 18:03 ]
  • 今日はちょっと違う話題を・・・サケガシラ
    [ 2012-08-08 10:00 ]
  • 危険生物~クマとの遭遇
    [ 2012-07-26 10:30 ]
  • 危険生物・ヤマカガシVS愛犬
    [ 2012-07-14 12:01 ]
  • 「危険生物」到来!スッポン騒動
    [ 2012-06-04 09:47 ]
  • ムシの予知能力!?
    [ 2012-03-19 13:26 ]
  • 「山口県日本海産魚類目録」を発表!
    [ 2012-02-25 09:02 ]
  • 「伝説のクジラキングを追え!」展からのクイズ④
    [ 2011-08-04 13:02 ]
リュウグウノツカイ、萩博物館に3年ぶりに到来!
博物館の職員をやっていると、ごくまれにですが、こんなこともあるものです。先のヒョウモンダコ白いナマコを報道発表して記者さんたちに対応していたら、間髪空けず、今度はこんな生きものが舞いこんできて、さらに追加の報道発表&記者対応となりました。

本日2月5日の朝、まぼろしの珍魚といわれる「竜宮の使い」が近海で採捕され、萩博物館に持ちこまれたのです。

◆いきさつ◆

萩市のおとなりの長門市の通(かよい)地区の定置網にリュウグウノツカイがかかり、水揚げされて山口県漁協仙崎地方卸売市場に持ちこまれました。同市場が山口県水産研究センターに連絡して譲渡、さらに同センターが萩博物館に連絡して持ちこんでご寄贈くださいました。

採捕地:長門市通(定置網) 
採捕日:平成25年2月5日  
全長: 3m8cm (重量不明)

◆リュウグウノツカイとは◆

太平洋~インド洋の中深層(おおよそ水深200~1000mぐらいといわれるゾーン)にすむ深海魚で、成長すると体長5mを超えます。「竜宮城からの使者」になぞらえられたり、日本の人魚伝説のモデルともいわれています。

◆この魚の出現状況◆

全国的には数年に1匹見られるか分からない「まぼろしの珍魚」で、「一生に一度見てみたい!」などといわれるほどの魚なのですが、当館が各地の報道資料などを調べた結果、今年に入ってわずか1ヵ月の間に日本海側の各県に少なくとも8匹が出現(1/2新潟県、1/9新潟県、1/10福井県、1/16山口県、1/17富山県、1/18新潟県、1/19鳥取県、2/5山口県: 他にもいくつも未確認情報があり、実際には10件を超える可能性があります)。

近年では2009~2010年にかけての冬にも日本海側各県で30匹以上出現したことがあり、今回は3年ぶりの大出現となる可能性があります。なお、萩をふくむ山口県の日本海側だけに絞ると、この魚の出現は約70年前から始まり今回で13回目となります。

◆情報提供のおねがい◆

この魚がなぜ断続的に日本海沿岸に出現するのか、なぜ深海から浅海に浮上してくるのか・・・などについては分かっていません。
そのため、萩博物館・山口県水産研究センター・下関市立しものせき水族館(海響館)が共同で県内の出現情報の収集・分析に挑んでいます。この研究にはなるべくたくさんの詳しいデータや写真が必要ですので、今後、山口県周辺でリュウグウノツカイ(またはそれと疑われる魚)を見かけられましたら、ぜひご連絡ください! デジカメや写メールなどで撮った画像つきですと、なおありがたいです。

萩博物館への情報連絡はこちら↓↓↓
萩博物館 共通メールアドレス: muse@city.hagi.lg.jp

ちなみに、上に書いた2009~2010冬の日本海側各県での大量出現のときには、4月末ごろまで出現が続きました。そのため、今回もこの先、数か月にわたって出現状況を注視する必要があるのではないかと思います。

◆今回の標本について◆

萩博物館で標本として保管し、将来的には標本として公開や研究に利用する予定ですが、具体的な方法や時期は未定です。


萩博物館は、昭和初期の博物学者・田中市郎が採集した約70年前のリュウグウノツカイ(「日本で最初の完全標本」といわれています)をはじめ、現在にかけて何体もの近海産リュウグウノツカイが保管されている、「リュウグウノツカイゆかり」の館です。

いつしか企画展やイベントにて、その威容をご覧にいれたいと思います。

(堀)
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by hagihaku | 2013-02-05 18:52 | いきもの研究室より
縁起物!?純白のナマコ、萩博物館で飼育展示
先ほどのヒョウモンダコの紹介に引き続き、またまた堀からのお知らせです。

珍しいため「縁起物」といわれる、純白のナマコが近海で採集されたので、萩博物館で飼育展示します。


◆いきさつ◆

去る2月3日、かつて当館で働いていたYさんを通じ、Yさんのお知り合いが阿武町で白いナマコを釣り上げたとの連絡が萩博物館に入りました。さっそく私が現場にうかがい、寄贈を受けました。

体長: 約20 cm 
採集地: 阿武町奈古漁港  
採集日: 平成25年2月3日(日)午後13時頃 
採集者: 横山正文さん(萩市川上)  

◆このナマコについて◆

標準和名「マナマコ」(真海鼠)。日本~韓国・中国にすみ、ナマコ類の中でも最もふつうに食用とされる種類で、体長20~30cmぐらいになります。水温が高い時期は休眠し、冬ごろに活動し旬を迎えるため漁がおこなわれます。

ふつう、岩礁にすむものは赤っぽい色で通称「赤なまこ」、砂泥底にすむものは青緑~黒色で「青なまこ」「黒なまこ」などと呼ばれます(ただし、現在では「赤なまこ」と「青・黒なまこ」とは別々の種類の可能性が高いともいわれています)。
ときどき、遺伝子の突然変異によって色素がない「アルビノ」タイプの個体が生まれることがあり、それが今回発見された白い個体と考えられます。

このような白い個体はほぼ毎年のように全国各地で数回ずつ見つかってはいるものの、それでも通常タイプの個体と比べれば非常に少ないため、見つかると「縁起物」「幸せを呼ぶ」として喜ばれ、各地で人気を博しています。

◆展示について◆

萩博物館では平成18年と19年にも近海で採集されたものを飼育展示したところたいへん好評をいただきました。そこで、萩博物館では6年ぶりに、この人気の白いナマコを飼育展示します。

展示場所: 萩博物館「いきもの発見ギャラリー」内の小型水槽
展示期間: 平成25年2月5日(火)より当面の間
※ 参考として、通常タイプ(「赤なまこ」「青なまこ」)も比較用に飼育展示しています。
体調により展示を中止する場合があります。

「縁起物」なので、じっくり眺めれば受験や就職、願い事が叶うかも!?

(堀)
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by hagihaku | 2013-02-05 18:26 | いきもの研究室より
危険生物ヒョウモンダコ、萩博物館で飼育展示
しばらくご無沙汰しておりました、海洋生物担当の堀からのお知らせです。

海の危険生物として警戒されているヒョウモンダコ萩近海にて2匹連続で捕獲されたので、みなさまへの注意喚起の意味もこめて萩博物館で飼育展示することとなりました!

◆いきさつ◆

つい先日の1月31日、山口県漁協浜崎支店より萩博物館へ、近海でヒョウモンダコ1匹が捕獲されたとの連絡が、同じ日にさらにもう1匹持ち込まれたとの連絡が入りました。
当館の堀研究員と椋木専門員が同支店にうかがい、現物を確認し、生きたまま寄贈を受けました。

全長: 約5 cm
採集地:萩市浜崎沖
採集日:平成25年1月31日  
採集者:二宮英夫さん(萩市)、石井康夫さん(萩市)  

◆ヒョウモンダコとは?◆



標準和名「ヒョウモンダコ」(豹紋蛸)。全長5~10cmの小さなタコで、南日本の沿岸にすんでいます。
唾液に猛毒をもっていて、餌のカニなどを麻痺させて捕えたり、敵に反撃するのに使います。

危険を感じるとふつうのタコのように墨を吐くことはなく、体じゅうに独特の青色の線やリングのような模様を浮き出させ、自分の危険性をアピールして威嚇します。
それでも刺激されると相手に噛みつきます。そのときの口からの猛毒により、人でさえ麻痺や呼吸困難を起こし最悪の場合は死に至ることもあるといわれています。

以前は千葉県より南の太平洋側や沖縄でしか見つかっていませんでしたが、近年は長崎県・佐賀県・福岡県・山口県の日本海側でも発見されるようになり、警戒されています。

山口県内での出現個体数は不明ですが、萩博物館・山口県水産研究センター・下関市立しものせき水族館(海響館)が共同調査として目撃情報・写真の提供を呼びかけているほか、県萩水産事務所や山口県漁協はぎ総括支店などが漁業関係者にチラシを配布し注意を呼びかけています。

今後もヒョウモンダコを目撃されましたら、漁業関係者のみなさまは県萩水産事務所や地元漁協へご連絡ください。
また、一般の方々も含め、ヒョウモンダコに限らず危険生物や見慣れない生物を見かけれましたら、萩博物館・山口県水産研究センター・海響館でも共同研究のため情報を必要としていますのでぜひご連絡ください。
萩博物館共通メールアドレス: muse@city.hagi.lg.jp

◆展示公開について◆

ヒョウモンダコは、こちらが何もしない限り決して襲ってくることはないので、極度に恐れる必要はありません。
しかし、このタコは興奮したり怒ったりしていないときは独特の青色リング模様を浮き出しておらず、姿があまり目立ちません。そのため、別のタコの子どもや海藻や岩の一部などと間違えて うっかりさわってしまう危険性もあります。

実物をしっかり観察して特徴を覚え、海で見かけてもいたずらにさわらないことはもちろん、知らず知らずのうちにさわってしまうことがないよう、意識と知識を高めて被害を予防することが必要です。

そのため、このタコの生きているときの姿を漁業関係者や市民の方々に広く見ていただけるよう、下記の通り萩博物館で飼育公開します。

展示場所:萩博物館「いきもの発見ギャラリー」内の小型水槽
展示期間:平成25年2月5日(火)より当面の間
(ただし、ヒョウモンダコの体調により展示を中止する場合があります)

(堀)
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by hagihaku | 2013-02-05 18:03 | いきもの研究室より
今日はちょっと違う話題を・・・サケガシラ
連日「最恐!危険生物アドベンチャー」展の話題をご紹介してきましたが、今日はちょっと違う話題を。

まず、これをごらんください。↓↓↓
いったい何でしょう???
直径5cmはある、目玉焼きのような物体。
円くて大きな銀色の部分は、今にもこぼれそうなゼリー状の半液体でプルプルしています。
真ん中には黄身がなく、笹の葉のようなスリットが黒く染まっています。

この物体は、とある生きものの体の一部です。


その生きものとは・・・


パソコンでご覧の方、左の画像を上から下までずら~~っとスクロールしてご覧ください。

長さ1m26cmもあります。

萩博ブログを何年も前からご覧の方々は、「あ、過去の萩博ブログでこんなの見た!」と思いだされたでしょう。

そう、深海魚の一種、サケガシラです。
かつては「テンガイハタ」の名前でご紹介したこともありましたが、最近の研究により、このあたりのものはサケガシラらしいことが判明しました。

私(堀)の本業は危険生物ではなく(部分的には当たっていますが)、あくまでも海洋生物担当の研究員。

昨日(8/7)のこと、以前にも萩博物館に珍生物をご寄贈くださった萩市三見の三浦さんが来館され、「イカを釣っていたらこの魚が釣れた!」と持ってきてくださいました。

■標準和名:サケガシラ
■サイズ:全長126cm
■採捕日:2012年8月6日
■採捕場所:萩市三見 鯖島の西沖
■採捕方法:イカ釣り

夜にイカ釣りをしていたらこの魚が食いついてきたそうで、当時は元気ハツラツ!
なんと、餌ごとイカ釣り針を胃の奥の方にまで飲み込んでしまったそうです。

そのまま☆になってしまったとのことで、胃にイカ釣り針が入ったまま寄贈され、当館でもそのまま標本にすることに。

サケガシラはかの有名なリュウグウノツカイのなかまの深海魚。
萩をふくむ山口県日本海側は水深200mより浅い大陸棚がずらーっと広く広がっているにもかかわらず、このような深海魚がちょくちょく現れるため、昔から不思議がられていました。

今年の2月に山口県水産研究センターの河野さん、下関市立しものせき水族館(海響館)の土井さんと共著で「2005~2009年の山口県日本海域における海洋生物に関する特記的現象」(山口県水産研究センター報告9号:pp. 1~27)を発表しましたが、その中におもしろいデータがあります。
過去12年間に山口県日本海側に現れたサケガシラ類のサイズを月別にグラフにしたところ、山口県で見つかるサケガシラが春→夏→秋→冬と大きくなっていくのです(手のひらサイズから2mぐらいにまで!)。また、冬にお腹に卵をかかえた大きな母親も見つかったこともあります。

かつては、サケガシラたちは遠い海を隔てて東シナ海の方から いやおうなしに流されてきて、命からがら泳いでいるところを、萩など山口県の沿岸に漂着するのでは?と私は考えたこともありました。
しかし、上記の三者の共同論文では、ここで見つかるサケガシラたちは山口県沖の日本海をすみかとしていて、しっかりここで繁殖している可能性が高いと記しました。

このたび三見でとれたサケガシラも、上記のデータで夏ごろに現れるサイズと合いますし、食欲旺盛で元気よく餌に食いついたとのことから、彼ら・彼女らは本当にここの海をすみかとして活発に活動している可能性は十分にあるのではないかと思います。

今後も萩博物館はこうしたナゾをとき明かすため標本を収集し、山口県水産研究センター、下関市立しものせき水族館と共同で研究を進めていきたいと思います。

(堀)

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by hagihaku | 2012-08-08 10:00 | いきもの研究室より
危険生物~クマとの遭遇
萩博物館で開催中の特別展「最恐!危険生物アドベンチャー」では、ホッキョクグマの剥製を展示していますが、本州にいるクマはツキノワグマで、一見セントバーナード犬ぐらいの大きさで1~1.5mくらいです(展示会場ではツキノワグマの生態写真を展示しています)。
これぐらいならば、こっちが本気を出せば勝てるかも!?と私は思っていました。
しかし、実際に野生のツキノワグマに出会ってしまうと、その迫力にすくんでしまいました。
8年前のことですが、私が広島県の吉和村に昆虫採集に行ったとき、うっそうと茂ったブナ林の山道を歩いていると突然付近の木が揺れ、黒い物体が現れました。
そうです、ツキノワグマです。
そのクマと目が合いました。
ほんの一瞬だったかもしれませんが、すごく長い時間のようにも感じ、私は完全に固まってしまいました。
野生のクマが持つオーラというか畏怖のようなものを感じました。
大きな捕虫網を持っていたことが幸いしたのかも知れませんが、運よくクマが逃げてくれました。
それ以来、クマと戦おうなどとは思いません。
その後、双眼鏡を眺めている人に出会い、お話を聞くとバードウォッチングかと思いきやクマウォッチングをしている人でした。
その人によれば、広島県で捕獲されたクマをその周辺に放しているとのことだったので、私が出会っても当然なのかも知れません。それ以来、リュックにクマ鈴を着けるようにしています。
クマに出会ったら死んだふりをしたらよいといわれたこともありましたが、これは自殺行為だそうです。クマは死肉も食べるので、そんなことをすると目の前にごちそうを差し出すようなものだそうです。目をそらさず、ゆっくりと後ずさりして逃げるべきだそうですが、まず不意に出会わないよう、クマ鈴や音楽などをかけて自分の存在をアピールし、クマに逃げてもらうことが大切です。
最近は、萩周辺にもクマが現れるようになりましたので、付近の山に入る時も注意しましょう。
詳しくは、山口県環境生活部自然保護課の「山口県のツキノワグマ保護管理マニュアル~被害防止及び人と自然の共生のために」下記アドレスをご覧ください。
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15600/kuma-hogo/kuma-hogo.html

(椋木)
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by hagihaku | 2012-07-26 10:30 | いきもの研究室より
危険生物・ヤマカガシVS愛犬
先日、犬の散歩に出かけた時に衝撃的な事件がありました。
犬が吠えながら松の切株の下に頭を出し入れしていたので、何か虫でも見つけたのだろうと思っていましたが、あまりにもしつこく奮闘しているので近寄ってみると、
・・・そこにはなんと、体長1.5m近くもあるヘビのヤマカガシが!

犬は口から泡を噴いているではありませんか!私は犬がヤマカガシにかみつかれたのかと思い、ヤマカガシを犬から遠ざけるため棒ですくって遠くへ放りました。ヤマカガシも犬の攻撃を受けたようで、ぐったりしていました。犬はヤマカガシの首にかみついたらしく、ヤマカガシの首には傷がありました。

萩博物館で開催中の特別展「最恐!危険生物アドベンチャー」の解説パネルの原稿執筆のため、ついこの前までヤマカガシのことなどをさんざん調べていた私には、この光景を見て何が起こったのかがすぐに理解できました。

ヤマカガシは、口の毒牙から、意外にもマムシよりも強い毒を出します。しかし、その毒牙は口の奥にあるため、深くガッツリとかまれない限りさほど影響はないはずで、俊敏な犬がこんなヘマはしないはずです。

しかし、ヤマカガシは餌としてヒキガエルなどを食べるのですが、ヒキガエルの皮膚には毒があります。ヤマカガシは、食べたヒキガエルのその毒を自分の体の弱点ともいえる首に防御のために蓄えているのです。
私の家の犬は、ヤマカガシにちょっかいを出しているうちにうっかりヤマカガシの首にかみついてしまい、そのためにこの毒にやられたらしいのです。

私には犬にとってヒキガエルの毒がどのぐらい影響があるのかまでは分からなかったので心配していましたが、犬は白い泡を吐き出しつづけること1時間以上。しかしその後、何とか回復し、今では元気にしています。

ヤマカガシの方から人や犬におそいかかってくることはまずありません。しかし彼らはちょっかいを出されたり驚かされたりすると、このように首に蓄えた毒や毒牙で防御・反撃することがあるのです。

このような萩や山口県の身近なところでハプニングを起こしうる危険生物もこのたびの特別展で紹介していますので、是非、ご覧になってください。

(椋木)
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by hagihaku | 2012-07-14 12:01 | いきもの研究室より
「危険生物」到来!スッポン騒動
5月31日の午後、萩博物館でスタッフが何やらカメを一生懸命あつかっていました。
こっ、これは・・・スッポンではありませんか!
実は、萩市在住の橋本さんが阿武川で捕獲されたもの。甲羅の長さ30cmもある大物です。
今年の萩博物館の夏の特別展「最恐!危険生物アドベンチャー」情報を耳にして、持ちこんでくださったのです。

私も料理屋の水槽に飼われているスッポンは見たことがありますが、野生のスッポンは初めてです。
カメのなかまなので動きが遅いと思いきや、走るのはとても速く、爪も長くて鋭く危険です。

さらに、スッポンといえば「かみつき」技が最も有名で強力な武器です。
歯は一枚につながった鋭いナイフのようで、首も写真のように長く伸びます。指でもかまれると大ケガをすることまちがいありません。
いつの間にか、人だかりができましたが、博物館のスタッフは職員は学芸員であろうが事務員であろうが、まずは好奇心が大事ですよね。
このスッポンは入念な写真撮影の後、所有者の方に返却されました。

萩博物館特別展「最恐!危険生物アドベンチャー~海と山のアブナイ生きものたち~」は、7月7日からはじまります。

(椋木)
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by hagihaku | 2012-06-04 09:47 | いきもの研究室より
ムシの予知能力!?
萩もようやく梅の花が満開になり、春がやってきたように感じられます。
今年の冬は例年より寒い日が続き積雪量も多かったためでしょうか、カメムシをたくさん目撃したとか、カマキリが卵を産む位置の高さなどに関する話題が私の耳にも入ってきます。
たとえば・・・ 「カメムシが大量発生した年の冬は寒くなる。」とか、
「カマキリは積雪量が多い年には高い位置に卵を産む。」というものです。

結論からいうと、今ではどちらも科学的には誤りといわれています。


秋にカメムシが多いか少ないかは、夏の気温に関係があり、冬の寒さには関係ないといわれています。
ただし、カメムシは秋の終わりごろ、越冬する場所を求めて飛びまわるので、寒いと快適な人家あたりまで飛来して人の目につくことが多くなり、このようにいわれてきたのかもしれません。

カマキリが秋にその後にやってくる冬の積雪の高さを予知し、雪に埋もれない高さに卵を産みつけるという説は、過去にそのような研究論文が出され教科書やテレビなどでも紹介されたため、多くの人々が信じていました。
しかし、カマキリは実際には高い木に産卵することはめったになく、むしろススキなど低い草などに産卵することが多いのです。
そのため、ある学者が疑問を感じて調査したところ、上の説はやはり誤りだったことがわかり、2006年に日本昆虫学会で発表されました。

しかし、この説が誤りだったことがマスコミ等で取り上げられることがほとんどないため、いまだに多くの人がムシの予知能力を信じています。

でも案外、予知能力があるのは人間かも知れません。「ムシの知らせ」という言葉がありますから…(笑)。

(椋木)

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by hagihaku | 2012-03-19 13:26 | いきもの研究室より
「山口県日本海産魚類目録」を発表!
萩博物館は2004年より、山口県水産研究センター下関市立しものせき水族館(海響館)と共同で、「北浦」(萩を含む山口県日本海側)の海洋生物の出現状況の変化を共同研究しています。

このたび、その一環として、過去の膨大な文献資料を追跡調査すると共に、3機関がもつ未発表データを網羅して整理し、「山口県日本海産魚類目録」を刊行しました。

この目録は「山口県水産研究センター研究報告」9号(29~64ページ)に掲載されましたが、漁業関係者の方々、ダイバーの方々、魚に興味のある市民の方々など、どなたがいつでも自由に参照できるよう、下記にも掲載しました。

→ 「山口県日本海産魚類目録」 

この目録では、次の重要な事実についても明らかになりましたので要点をご紹介します。

① 北浦の魚は累計870種!

これまで「北浦は魚が豊富」と漠然といわれてきましたが、その実数が種類にして累計870種にも達することが明らかになりました(39目197科870種)。北浦では約20年前に藤岡(1991)※が300種を報告しておりそれが最多でしたが、このたびの870種はそれをはるかに上回ります。

日本近海全体では3,863種の魚類が知られているので、その約1/4(22.5%)もの種類が北浦に出現していることになります。

日本近海のほかの主な海域と比べると、太平洋側や東シナ海にはおよばないものの、日本海の中では非常に多いことが分かります(図1)。これは、北浦が日本海の南口に位置し、対馬暖流の影響を強く受けていることの表れと考えられます。

※ 藤岡 豊(1991): 山口のさかな,藤岡豊教授退官記念事業会, p. 1-153.


図1. 北浦と、日本近海のほかの主な海域との魚類の種数の比較


② 熱帯・亜熱帯性の種類が倍増!

1990年代から2000年代にかけ、確認された種類が大幅に増加しましたが、その内訳をみると、熱帯・亜熱帯性の魚(フエダイ科・チョウチョウウオ科など)の種数が倍増していることがわかりました(図2)。
いわゆる「地球温暖化」との関連は不明ですが、北浦では1990年代後半から海水温が高い状態が続いています。その影響が生態系にも現れていることがうかがえます。


図2. 1990年代と2000年代との、出現した魚類の種数と内訳の違い


③ 9種の魚を日本海から初めて確認!

このたびの調査により、次の種類が日本海から初めて確認されました。
タイワンイトマキエイ、カタボシイワシ、ホウズキ、ニジアマダイ、ヒレナガカンパチ、オナガシマガツオ、クロホシフエダイ、ツキチョウチョウウオ、ツマジロモンガラ


この目録のほか、3機関による別の共同研究「2005~2009年の山口県日本海域における海洋生物に関する特記的現象」「日本海産魚類目録(予報)」についても、「山口県水産研究センター研究報告9号」に同時に発表しました。
これらは、この研究報告誌を所蔵している図書館や水産関係機関などで閲覧することができます。

(堀)
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by hagihaku | 2012-02-25 09:02 | いきもの研究室より
「伝説のクジラキングを追え!」展からのクイズ④
萩博物館で開催中の「伝説のクジラキングを追え!」展から、先日から関連トピックスの三択クイズをお楽しみいただいていますが、みなさま、いくつ解けましたか?

今日はクイズの第4弾です。

左は、関連イベント賞品&関連商品のオリジナル缶バッジのひとつ、ナガスクジラのバージョン。
ナガスクジラは最も大きくて体長22mにもなり、シロナガスクジラ(最大体長33m)に次いで世界で2番目に大きくなる動物として知られています。

さて、ここでナガスクジラについてのクイズなのですが・・・

ここ山口県萩市の沖の日本海の、本土から北西45kmほどの海上に見島(みしま)という絶海の孤島があります。

その島には、2月のある日にナガスクジラがあることをするという伝説があるそうです。それはいったい何でしょう?

Q4.見島では2月のある日にナガスクジラが何をすると言い伝えられている?

① ナガスクジラが島に近寄ったり、岸に打ち上げられる
② ナガスクジラが大きな声で鳴き、沖に声が響きわたる
③ ナガスクジラがたくさん並び、島の人々に背中をわたって本土まで行かせる


さあ、考えてみてください!
「伝説のクジラキングを追え!」展をじっくり観覧した人なら、すぐわかるかも!?

答えは数日後の当・萩博ブログで。

(堀)
 
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by hagihaku | 2011-08-04 13:02 | いきもの研究室より