カテゴリ:萩博講座(ワークショップ)( 58 )
星の会特別編『冬の「寿星」・カノープスを見よう!』
本日1月25日(金)は定例の天体観望室公開日。
昼前は小雪が舞っていましたが、晴れているので、
移動屋根を動かして太陽の観望ができました。
天候の悪い日が多いこの時期、貴重な観望日です。

夜7時30分からの星の会でも晴れていれば、
天体望遠鏡で冬の大三角ほか、見ることができます。

来月2月15日(金)の星の会では特別編を計画中。

リュウコツ座のカノープス、全天で2番目に明るい恒星を見ることにしています。
カノープスは南天の星で、南中しても高度が高くありません。
萩の町は南から北へ阿武川が流れ、南方が山となり、
萩博物館の天体観望室では高度の低い星は見えない・・・のです。

そこで、天体観望室で冬の天体やカノープスについてお話を聞いた後、
萩三角州の近くで最も標高の高い田床山へ各自で移動し、観望することに。

天候次第で、曇天・雨天、降雪時は通常の星の会となります。

なお、中国では「南極老人星」「寿星」と呼ばれ、
この星を見ることは縁起がよいとされているとか。

一緒に見てみませんか。(I)
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by hagihaku | 2013-01-25 16:02 | 萩博講座(ワークショップ)
ムササビの飛行、見ることができました
11月11日(日)、開館8周年の記念日に自然ふしぎ発見ツアー「とっておきのムササビ観察会」を開催いたしました。
朝から雨!強風!
同日開催の萩時代まつりでは、さまざまな出し物が中止・時間変更へ。(写真の左上から右下に流れる白いものは雨!)
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今日のムササビ観察会は観察場所へ行くことは難しいかも・・・
定刻となり、講座室にて、講師としてお迎えした山口県立山口博物館の田中浩学芸員からムササビの生態や探し方など解説いただきました。
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雨も降らない様子なので、現地へ行くことに。

ひみつの観察場所近くの駐車場で、観察道具を受け取り、これからのタイムスケジュールと注意事項を伝達。
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いざ、観察場所へ。
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ムササビの生活痕(糞や木に残る傷、食べかすなど)を探します。
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なかなか見つかりませんでした。

日没後から30分のうちに、巣のある社殿前の大木から裏山へ餌などを探しに飛び立つとのこと。
木がよく見える位置に並んで待ちます。
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・・・

カメラに収めることはできませんでしたが、確かに飛んでいきました。
飛び回っていたコウモリとは違う、黒い四角い物体が飛んでいきました。

萩博物館でムササビ観察会を実施して3回目。
3回連続参加のH副館長は今回初めて見ることができたそうです。

12月には山口博物館でもムササビ観察会を計画されておられるとのこと。
当館では、12月23日(日)午前9時30分から「海の宝石・タカラガイをもとめて」を開催します。
萩博物館自然ふしぎ発見ツアーの申し込み受付は11月26日(月)から。
人気のツアーですので、お申し込みはお早めに。(I)
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by hagihaku | 2012-11-14 18:31 | 萩博講座(ワークショップ)
光の罠に、昆虫大集合!
8月22日(土)の午後8時から田床山いこいの広場管理棟で、「光の罠に昆虫大集合!夏の夜の昆虫まつり」を開催しました。
夏休みも後10日で終わろうとしているなか、夏休みの宿題も追い込みの時期だというのに「余裕」なのか「諦め」なのか31名の参加者があり、なかには周南市や宇部市・山口市から来られた参加者もありました。

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はじめに
 ・萩の昆虫の状況
 ・光に集まる昆虫の謎
 ・人工の光に集まった昆虫がどうなるのか
 ・危険昆虫
 ・昆虫採集ゲームのルール
などを説明して、管理棟の2階ベランダに仕掛けたライトトラップに集まった昆虫の採集を行いました。
このゲームでは、種類と個体数の多いガ類は種を特定して点数を1点とし、人気のあるカブト・クワガタは2点、カミキリムシやコガネムシなどが3点、小さいゴミムシなどは4点で、5点は南方種のガで胸にドクロマークのあるメンガタスズメ類にして、得点を争うというものです。

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この時期にライトトラップをすると、たくさんの昆虫が集まりますが、種を特定することで多くの中から選んで採集する楽しさがあります。
また、カブト・クワガタの点数を低くしたことで、その他の小さい昆虫にも目が向けられました。

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優勝者と準優勝者には外国産クワガタの標本がプレゼントされました。
最期に、今、話題となっているセイヨウミツバチの蜂群崩壊症候群(C.C.D)を例に出し、小さな昆虫だけど自然界の中では重要な役割があり、これらがいなくなったらいずれ我々人間にも影響がでてくることを警鐘して終了した。

アンケートの中に、昆虫の多様性を知ったという意見がありました。
これは、今回の目的でもあり、そのことを実感していただけたということを大変嬉しく思います。
また、標本作成のために昆虫を毒ビンで殺すことに抵抗がある方もあったようです。調査成果を資料化し、現況分析や次の世代の比較研究に利用するための作業です。今回のイベントを含め、昆虫採集で生き物に接し、それが命の尊さを考えるキッカケになれば幸いです。
人工の光に集まった多くの昆虫は、そのままそこに留まり、他の生き物の餌となるものが少なくありません。
人間が必要とする光が自然界に与える影響は、計り知れないものがあります。
 (ムクノキ)
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by hagihaku | 2009-08-24 18:33 | 萩博講座(ワークショップ)
ワークショップ中止のお知らせ
ワークショップ中止のお知らせ

7月25日(土)の「光の罠に昆虫大集合!夏の夜の昆虫まつり」を開催する予定でしたが、土曜日の降水確率が70%ということと、この度の大雨で開催地である田床山の登山道が一部崩壊しており、危険であるために取りやめることとなりました。

今回は、遠方よりの参加者が多いこともあり、早期に決断いたしました。

参加者の皆様には、楽しみにしておられたと思いますが、ライトトラップは雨や風の強い日には昆虫が集まりませんので、ベストの状態の日に改めて行いたいと思います。

今回の参加者の皆様には、電話でもお知らせ致しますが、次回の8月22日(土)に変更していただくと助かります。
また、今回の参加者以外の人も奮ってご参加ください。

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by hagihaku | 2009-07-23 12:00 | 萩博講座(ワークショップ)
宇田小の子どもたちからのメッセージ
萩で、いよいよ桜が咲き始めたとの話を聞きました。
卒業シーズンですね。昨年から一緒に海の授業を続け、先日「卒業記念!タカラガイ採集」を楽しんだ宇田小学校の6年生たちも、もう旅立っていったそうです。担任の松田先生から、そう聞きました。
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松田先生から、子どもたちから最後にことづかったという寄せ書きをいただきました。

色紙には、タカラガイの図柄が貼られ、子どもたち一人一人がその図柄の中に、私へのメッセージを書いてくれていました。

タカラガイの図柄は授業で採集した11種類。ちゃんと種類の特徴をつかんで別々に描き分けてあるそうです。
そして・・・ん?色紙の真ん中に描かれた 「海ボウズ」は、私(堀)ですな。


b0076096_9134083.jpgそしてメッセージは・・・
「いつも海での授業が楽しみでした。」
「またいつかいっしょに貝をさがしたいです。」
「先生のおかげで宇田の海の事が好きになりました。」
・・・などなど。

みんな、宇田の海のファンになってくれたようです。自分の故郷の海ですからね。この海のことを知ったみんなが大事に守っていかなければ。

(堀)


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by hagihaku | 2007-03-25 09:20 | 萩博講座(ワークショップ)
卒業記念!タカラガイ採集 in 宇田
先日のブログでお知らせしましたように、3/16(金)、阿武町宇田で
「卒業記念!タカラガイ採集」をおこないました。

これは、昨年6月から総合学習として宇田小学校(5・6年生)と萩博物館が一緒におこなってきた「宇田の自然を知ろう~海の生き物編」の締めくくりイベント。授業に参加した6年生の卒業記念に、みんなが大好きなタカラガイ拾いを最後にもう一度楽しもうというわけです。
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↑ 朝10時30分、少し寒いT海岸に、みんな元気よく集まってきました。
採集は前回・前々回と同じようにトーナメント方式。ここではいろんな種類のタカラガイがとれますが、珍しさに応じてスコアが変えてあります。1時間ほどタカラガイを何でも採集して、スコア×個数の合計得点が高い人が優勝というわけです。
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← 今回は山口朝日放送(YAB)による撮影もあり、当日夕方に放映されました。

撮影スタッフにも全くビビることなく、マイペースで採集。宇田の子どもたちは日ごろからいろんな行事で取材を受けているので、芸能人のように「場慣れ」しています。

こうして、1時間にわたるT海岸での採集が終了・・・。
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← 今日のトーナメントのために私が用意した賞品。
世界各地のいろんな種類のタカラガイです。

今回は最終回なので、トーナメント結果が上位の人だけでなく、全員にプレゼントする予定。
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← さあ、学校に戻って、それぞれ拾ったタカラガイを洗い、種類分けをはじめました。

現地では、以前よりちょっとタカラガイが少なかったような感じがしたみんなでしたが・・・、
結果はどうでしょう?
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← 各自がどの種類のタカラガイを何個ずつゲットしたか、いつも通りホワイトボードの表に書きこんでいきます。
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← そうして、全員分のデータが埋まった表を、息を飲んで見つめるみんな。さあ、優勝者は・・・誰でしょう?

・・・・結果を見たところ、合計点104点のH.S.さんが優勝! 2位は、76点のMY君
H.S.さんは昨年の第1回トーナメントの優勝者、M.Y.君は第2回の優勝者でした。さすがですね。
b0076096_10232065.jpgb0076096_10232942.jpg第1位と第2位のふたりには珍しいタカラガイがプレゼントされました。

← そして3位~11位のみんなにも、一人ずつ好きなタカラガイを選んでもらいました。選んだ後に、私が種類と「珍しさ」を伝える約束をしていたので、みんな真剣に「目利き」を。
この日、みんなが採集したタカラガイは全部で12種類385個!そのうち、「メダカラ」が296個(77%)、「チャイロキヌタ」が48個(12%)、「ハナマルユキ」が23個(6%)、そのほか9種類が合わせて18個(4%)。宇田の海のタカラガイの世界って、「メダカラ王国」なんだな・・・と分かりますね。
・・・しかし最近、その「メダカラ王国」に陰りが・・・そのことは
萩博で開催中の「魅せます!萩の海」展(3/1~5/15)の中のコーナーで展示していますのでぜひごらんください。
b0076096_10253069.jpg← 最後に、みんなで記念撮影しました。昨年から1年間、ともに宇田の海を探究してきた「同志」です。

尋ねたら、みんな11~12歳とのこと。思えば、私(堀)も同じ年ごろに海の生きものに興味をもち、生涯それを探究していく決意をしました。宇田の子どもたちには、最初のころの私と同じ、「きっかけ」だけはもってもらえたのではないかと思っています。
時代が変わっても、郷土の魅力に気づくことのできるチャンスはいつもあります。だから、郷土の大切なものを未来に引きつぐ道は必ずあります。
― 私は、この一連の授業を通して、宇田の子どもたちからいろんなことを学びました。
みんな、ありがとう。 お元気で。

(堀)

総合学習「宇田の自然を知ろう~海の生き物編」の実施のためご尽力いただいた宇田小学校の校長先生・松田先生はじめ先生方、保護者の方々に厚くお礼申し上げます。
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by hagihaku | 2007-03-19 10:45 | 萩博講座(ワークショップ)
「宇田の自然を知ろう~海の生きもの編」発表会!
1/12に宇田小学校の子供たちにもらったカワイイ招待状。それによると、「宇田の自然を知ろう~海の生きもの編」の発表会は1/30の午後!!

昨年6/26から8回シリーズで宇田小の子どもたちと松田先生・私で海の生物に関する授業をおこなってきましたが、その成果を子どもたちが発表する日がいよいよやってきたのです。昨日の午後、もちろん私は車を走らせて宇田小へ。

いつも見慣れた宇田小5・6年生(複式)の教室が、今回はちょっとキリリとしまっています。発表者の5・6年生11人のほか、見学の3・4年生5人と、後列に保護者の方々に先生方が数人・・・授業参観日のような様相です。私もそっと、後列の保護者の方のそばに座りました。

b0076096_8514542.jpg14時55分、松田先生の挨拶を皮切りに、いよいよ発表会開始。5・6年生が3班に分かれ、班ごとに海の授業でやったことで印象に残ったことを選んで深く調べて発表するようです。

← まずは第1班(5人)の発表。テーマは、宇田のタカラガイと熱帯魚についてとのこと。おっ、いきなり宇田の海のイイトコを突いたテーマに、私はワクワク。
b0076096_8523323.jpg← 子どもたちは、やはり宇田のT海岸でのタカラガイトーナメントが心に残ったようです。2回にわたるトーナメントで見つけたタカラガイは全部で13種類。山口県北部で採れる約1/2もの種類をたった2回の調査でそろえたのです。

その13種類全てを図鑑なども参考に観察して描いた、紙芝居風のイラストで紹介。緻密な観察眼と努力に◎。
b0076096_854972.jpg← そして、宇田漁港でとれた熱帯魚の「テンジクスズメダイ」と、MOさんが尾無漁港で見つけた「ソラスズメダイ」の特徴や違いなどを説明。

郷土の海で、初めて熱帯魚に出会うことができたのも、子どもたちにとってうれしい出来事だったようですね。
b0076096_85579.jpg← さて、こんどは第2班(3人)。この班は、宇田のタカラガイのことだけに集中して詳しく発表するとのこと。

第1班もそうだったのですが、テーマの紹介、テーマに取り組んだきっかけ、やったこと、わかったこと、感想・・・と、研究発表の順序がとてもよくおさえられていてgoodです。
b0076096_8554610.jpg← この班の発表の、このシーンを見て、私は感動しました。

小さなタカラガイは小石が打ち上がる波打ちぎわ近くに、大きなタカラガイは大きな石が打ち上がる陸側に見つかりやすい・・・現地で私がちょっと語ったことですが、それを子どもたちは千個近くものタカラガイを探した経験を通して体感し、今、ここで模式図を使ってお客さんに伝えようとしているのです。
これを体感して人に伝えられる・・・もはや、この子たちは貝殻採集のプロです。

b0076096_8563639.jpg← 最後に、第3班(3人)の登場。テーマは「海によっての生き物のちがい」
昨年の海での授業では、学校近くの宇田漁港、車で10数分離れた尾無漁港、そして沖合いの姫島の3ヵ所で生物の採集や観察をおこないました。
その3ヵ所で見つかった生物の違いを分析して発表しようというのです。大学の卒論並み(!?)のテーマ設定にまた驚き。あとで先生に聞いてまた感嘆したのですが、3つの班とも、テーマの設定は先生の助言なしで自分たちでやったとのこと。
b0076096_8575216.jpg← 調査方法の説明中。実際に魚をとるときに使った秘密兵器・・・「(ほぼ)かならず魚がとれる網」 !!

現場にいなかった先生方や保護者の方にも分かるように、実物を持参するとは用意周到です。
↑・・・ところでブログをご覧のみなさん、黒板の右下に、ピンクのチョークで半球形の物体が描かれているの、分かりますか?(2枚前の写真も)・・・
b0076096_8593433.jpg← 第3班の発表の最後のシーン。調査でとれた生物それぞれの分布を図鑑などで調べ、タイプ分けして分かりやすく説明してくれました。

・・・ところで、さっきのピンクの半球形の物体。この写真では黒板の左下に見えますが、実は私(堀)の頭の絵とのこと! みんなが黒板に描いた、宇田の海のいろんな生きもの。それに混じって私が。・・・私の風貌も、みんなの印象に残ったということかな!?。
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そうして3つの班11人の発表が無事に終了。見学の3・4年生や、先生方や保護者の方々から拍手がでました。

予想以上のすばらしい発表に、1年間一緒に授業をやってきた私も大満足です。萩博物館は、がんばった5・6年生のみんなに自信をもって花丸をあげましょう。
みんなお疲れさまでした。
宇田の海のすばらしさを守っていけるのは、将来たとえ宇田を離れて暮らすことがあろうとも、今ここに住み、ここで育ち、ここの海の魅力を知ったみなさんだけです。宇田のことを知らない遠いよその人々が気をきかして宇田の海を守ってくれるなんてことはありません。だからこそ、自分が郷土の海の魅力を深く広く知る。それが、郷土の海を未来に引きつぐための、第一歩だったです。その「第一歩」を、授業を通して踏み出すことができましたね。

発表会を終え、宇田小の子どもたちとはこれでお別れ?・・・と名残おしくなりましたが、松田先生と話し、6年生の卒業記念に3月ごろにもう一度、みんなの大好きなタカラガイを拾いに行くことになりました。

たくさんの魅力を、いっぱい教えてくれた宇田の海。卒業前の年度末にもう一度行って、海と人の「きずな」を確かめあうこととしましょう。

(堀)
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by hagihaku | 2007-01-31 10:08 | 萩博講座(ワークショップ)
大島中学校の生徒たち、最後の連携授業に突入!
萩沖の大島の中学生たちとの連携授業―「陸に昆虫・海に貝~知ってる?大島のこと」
昨年から昆虫班・貝類班に分かれてシリーズでおこなってきましたが、貝類班は初夏から大島の磯に親しみさまざまな貝を採集して標本をつくったり特定の貝の生息状況を調査したり萩博で展示するパネルの図案を考えたり・・・数々のステップを乗り越えてきましたが、1/18(木)、ついに最終回を迎えました。

最終回の今回は、前からみんなが何気に楽しみにしていた(?)貝の標本づくり。
今まで大島で採集してきた数々の貝を、萩博で展示するため、キレイな標本にしようというわけです。
b0076096_9444330.jpg← まず、私(堀)が今日やることを説明(右端)。前列の男の子にガンを飛ばされても、全くひるまず説明を。

今回は、貝類班8人だけでなく、昨年中に活動が終わった昆虫班6名にも「助っ人」として参加してもらうことに。
何百という雑多な貝が、前夜から漂白剤に浸けて洗浄してあります。それを、
「ニナ」(ニシキウズ科などの円錐形の貝)
「カサガイ」(ヨメガカサ科などの笠形の貝)
「ニシ」(アッキガイ科などの紡錘形の貝)
「二枚貝」(文字通り二枚の殻をもつ貝)
「そのほか」(前の4つのどれにも属さない貝)
・・・に分け、それぞれ2~3人ずつの班でクリーニング~標本づくりまで担当してもらうこととしました。

b0076096_9465072.jpg「ニナ」班
ニナと呼ばれる「クボガイ」や「ヒメクボガイ」などは、貝殻の表面に白い石灰藻や海藻など付着していることが多いので、それをピンセットなどではがさなければなりません。
・・・けっこうシンドイですが、ハマるとやめられなくなる作業です。
b0076096_9474759.jpg「そのほか」班に配属となったのは、昆虫班出身の2人。

アワビ(「マダカアワビ」)の表面についているフジツボなどをはがしています。
初めての作業なのに、けっこうノリノリで健闘!
b0076096_9483723.jpg← 眼鏡を洗うのに使う「超音波洗浄機」も出動。

貝殻からなかなかとれないシツコイ汚れは、この機械で超音波にかければとれやすくなります。
b0076096_950336.jpg←  「ニシ」班。右のNNさんは、とても責任感があり、班のメンバーを指揮しながら効率よく丁寧に貝の付着物を外しています。隣のKI君も、NNさんの監督のもと(!?)、頑張っています。

ところで左のKI君、ザルを抱えながら作業をしていますが・・・なぜ?
b0076096_951294.jpg← KI君は、貝のクリーニング作業をして流水で洗浄した後、その貝をザルに入れて転がしながらドライヤーで乾かし始めました。そう、さっきは そのためのザルを抱えていたのです。

このザルを使って、「安来節」も踊って見せてくれました。
b0076096_9513412.jpg← 1時限目が終わったころから、貝のクリーニング作業に一区切りをつけ、貝の名前調べ(同定)を。

「カサガイ」班。昆虫班出身の女の子は、洗浄し終わったカサガイをティッシュペーパーの上に種類ごとに丁寧に並べています。
・・・ふと気づくと、みごとな「巻物」風の図鑑のように。
b0076096_952198.jpg← 貝の名前調べをした後は、専用の標本用プラスチックケースに貝を仮ラベルと一緒に収納。
「二枚貝」班の標本づくり作業風景。ケースにプラスチック綿をつめ、貝をキレイに収納していきます。
b0076096_9524534.jpg← 2時限にわたる作業の後、りっぱな貝類標本が完成!なんと、50種類以上も。

これを私たちが博物館に持ち帰って微調整し、先日つくったパネル案と共にアレンジして展示します。

これにて、大島中学校を舞台とした授業が終了しました。

次回2/8(木)には、生徒たちが萩博物館に来て、昆虫班の生徒たちの成果を展示中の「昆虫ワールドin萩」展(2/28まで)を見学します。
また、貝類班の生徒たちの成果は正式には「魅せます!萩の海」展(3/1~5/15)の中の一コーナーになる予定ですが、先行して2/8から回廊の特設コーナーで公開します。生徒たちには、その見学をしてもらうと共に、昆虫班・貝類班とも、その場に来られたお客さんに解説もやってもらう予定です。

大島中の生徒たちと先生方、そして萩博スタッフがさまざまなステップを乗り越えてつくった昆虫と貝の展示、みなさんぜひ見にきてくださいね。

(堀)
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by hagihaku | 2007-01-20 10:09 | 萩博講座(ワークショップ)
大島中学校の生徒、展示のプロデュース中!
大島中学校との連携授業 ―「陸に昆虫・海に貝~知ってる?大島のこと」と題し、昆虫班・貝類班に分かれてシリーズで長らくやってきた授業-、久しぶりのご報告です。

貝類班は、初夏から大島の磯に親しみさまざまな貝を採集して標本をつくったり特定の貝を選んで磯での生息状況を調査したり、さまざまな活動をおこなってきました。

その活動で得られた結果から「大島の磯からのメッセージ」を考え、それを来春、萩博物館でおこなわれる「魅せます!萩の海」展(2007.3.1~4.30)で展示することに。それに向けて12/14(木)、展示パネルの図案をつくる作業をおこないました。
b0076096_1024161.jpgまず、磯で生息状況を調べた17種の貝を8人で分担。それぞれの貝の特徴を端的に表現したキャラクターをつくることに。

← みんな、自分の調査データや図鑑などとにらめっこして特徴を洗い出しつつ、締め切り寸前の漫画家のように、せっせとキャラクターの図案を書いていきます。
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← KI君が「イソニナ」という巻貝のキャラクターの下絵を完成!(写真の左下)
 
イソニナは他の貝に酸で穴をあけて食べたり、魚の死骸を食べたりする「磯のハイエナ」的な存在。
酸の入ったフラスコを持った「魔女」風のキャラクターに。
b0076096_103455.jpg← 調べた貝の標本も展示するので、標本のそばに置く「貝の身上書」の案も作成。

とりわけ小学校高学年から中学生のお客さんに楽しみながら見てもらえる展示にするため、色やデザインの親しみやすさにもこだわります。

今日の作業は授業時間だけでは終わらなかったので、冬休みの宿題にして継続することとなりました。年明け、どんなキャラクターが完成していることでしょう。

大島の磯からのメッセージをふくむ、萩の海のさまざまな魅力を展示する「魅せます!萩の海」展。当館の萩再発見ギャラリーで来春3月1日~4月30日の開催です。お楽しみに。

(海洋生物担当:堀)
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by hagihaku | 2006-12-15 10:09 | 萩博講座(ワークショップ)
タカラガイトーナメントin UTA 第2回
11/28は宇田小学校での海の授業。先月の10/16に宇田小の5・6年生のみんなでやった「タカラガイトーナメント」、その第2回目を開催しました。
b0076096_10122487.jpg← 今回も、トーナメント会場は阿武町で特にタカラガイがよく打ち上がるT海岸。

海がかなり荒れていますが、さすが宇田の子!
まったく恐れることなく、13:40に元気いっぱいにトーナメント開始!
ルールは10/16ブログにも書きましたが、各自がこの浜に打ち上げられたタカラガイの貝殻を約1時間ほど拾います。タカラガイは種類ごとに「珍しさ」に応じてスコアが変えてあるので、最後にスコア×個数で合計点数がいちばん多かった人が優勝です。
b0076096_10125643.jpg宇田小のみんなはトーナメントは2回目とのことで、タカラガイの種類の見分け方もだいたい分かっています。しかし、やはり小石をタカラガイと見まちがえやすくて厄介。

← たとえばここ。スコア1の「メダカラ」(目宝)(長さ約1.5cm)が2個、スコア3の「ハナマルユキ」(花丸雪)(約3cm)が1個あります(写真サイズは実際の1/2)。
みなさん、気づきましたか? 
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← 海岸の別の場所にて。

「おっ、このあたりにハナマルユキが落ちてるね~」と私が言ったら、そのあたりを一生懸命さがし回るTN君。

・・・「ハナマルユキ」は矢印のところにあります。
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← また別の場所にて。

矢印のところに、スコア4!高得点の「ハツユキダカラ」(初雪宝)(長さ約4cm)が!

・・・けれど、小石にまぎれていて気づかず、なかなか手が「ハツユキダカラ」にたどり着きません。
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← そんな中、MY君はスコア4の「サメダカラ」(鮫宝)を見事ゲット(左上:長さ約1.7cm)。

そのほか、「ハナマルユキ」1個(手前:スコア3)、「メダカラ」3個(向こう側:スコア1)も合わせると、この手のひらだけで10点!!

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← スコア3の「カモンダカラ」(花紋宝)(長さ約1.7cm)などを続々とゲットした子も。

ところで、手袋の先をごらんください。一生懸命に砂利の浜をさぐったり掘ったりして、ほつれてきています。最後には、手袋の先から指が飛び出してた子も。

でもみんな、楽しみながら熱中して よく頑張りました。
b0076096_10163838.jpg← さて、約1時間にわたるトーナメントが終了。学校の教室に戻ってタカラガイを洗い、種類分けをして、各自がどの種類を何個ずつゲットしたか、表に書きこんでいきます。

・・・その結果、合計点97点を獲得したMY君が優勝! 2位は89点のSHさん。二人には賞品のタカラガイストラップが贈呈されました。
この日、みんなが採集したタカラガイは全部で485個!そのうち、「メダカラ」が352個(73%)、「チャイロキヌタ」が56個(12%)、「ハナマルユキ」が48個(10%)、そのほか6種類が合わせてわずか29個(6%)。宇田の海のタカラガイの世界が、「メダカラ王国」であることが分かります。
・・・しかし近年、その「メダカラ王国」にわずかに陰りが・・・そのことは、萩博で来春3/1から開催の「魅せます!萩の海」展で紹介しましょう。
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← さて、トーナメントを終えた子どもたちは、前回採集したタカラガイの標本づくりに挑戦!

専用の標本ケース、貝殻の質を傷めないワタやラベル・・・。
萩博が貴重な標本を未来に長く引き継ぐためにとっている、ベストの方法を伝授しました。
b0076096_1151159.jpg← 標本づくり、みんなけっこう楽しんでやってくれました。キレイでオシャレな標本が続々と完成していきます。

自分の手で一生懸命さがしてゲットした、タカラガイの標本。いつまでもずーっと大切にしててほしいですね。

そして、
みんなが大人になって この標本をふと見たとき、
今日のこと、2006年の宇田の海のこと、思い出してほしいものです。
(海洋生物担当:堀)
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by hagihaku | 2006-11-30 11:22 | 萩博講座(ワークショップ)