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10/1は明倫小学校でのイベントに萩博が出展!
b0076096_1644114.jpgb0076096_16443181.jpg先日の「ボランティアメッセ」に続き、萩博は明日(10/1)もブース出展! 今度は、「青少年のための科学の祭典2006萩大会」。

この大会は、萩市・阿武町の理科の教育関係者のほか、科学に関わる活動をしている団体・機関が、子どもたちに理科の楽しさを味わってもらうため展示や体験コーナーを出展しあう、当地域最大の理科のお祭り。
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b0076096_1650191.jpg萩博からの出展はもちろん、当館の虎の子・「キレイな貝をさがそう」「海の宝石・タカラガイでストラップをつくろう」の2本。海の生命のデザインのバラエティ豊かさを、たっぷり感じとっていただきます!!

明日は雨や曇との予報。そんな休日こそ、屋根のある明倫小学校体育館で、たっぷり科学を楽しみましょう!オトナの方々も大歓迎です。
と き: 平成18年10月1日(日) 午前10時~午後3時ごろ
ところ: 萩市立明倫小学校 体育館
そのほか: 会場への入場は無料。萩博ブースへの参加も無料です。数多くの団体・機関のブースと、併催される「科学展覧会」(市内小中学生の夏休みの理科の自由研究の成果を展示)とあわせてお楽しみください。
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by hagihaku | 2006-09-30 17:07 | 催し物のご案内
椿東小3年生 秋の昆虫教室出前授業
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萩市立椿東小学校3年生の1.2.3組を対象に「秋の昆虫教室」を9月26・27・29の3日間で1組ごと2時限で行いました。
1時限目は教室でお勉強会。生徒達には、画像を多く見せたり、こちらから質問したり、クイズにしたりと飽きさせないことに努めました。内容は、夏休み前に「夏の昆虫教室」で、昆虫の体や昆虫の一生について勉強しましたが、今回は、その復習とコオロギなどの鳴く虫について勉強しました。



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今回も藤田先生が生徒達へ事前に質問を書くように指導されました。
その質問を読んで、生徒達の成長が手に取るように判りました。まず、以前なら、ただカマキリと書くところを今回はオオカマキリとかハラビロカマキリというように正しい種名を書いていること、また「ガに耳があると図鑑に書いてありましたが、どこにあるのでしょうか」という質問のように本を読んでなぜだろうと思ったことなどがありました。これは、普段から昆虫に興味をもっていないと書けないことです。
生徒達が昆虫に興味を持ってくれたことだけで、私は満足です。



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2時限目は、校舎の裏で実際に昆虫探検です。
なぜか、生徒達にはカマキリが一番人気でした。
生徒達には内緒ですが、私が子供の時は、カマキリが怖くて触れませんでした。
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by hagihaku | 2006-09-29 16:07 | 萩博講座(ワークショップ)
大島中学校の生徒、今日も郷土の海へ・・・
今日9/27(水)は、大島中学校2年生と萩博物館の連携授業「陸に昆虫・海に貝―知ってる?大島のこと」の2学期3回目の授業。貝類班の活動を報告しましょう。

b0076096_8111393.jpg前々回から、貝類班8名は、2名ずつ4班に分かれ、「ニナ類」、「カサガイ類」、「ニシ類」、「二枚貝類」それぞれ、どんな環境にいるかを調べることに。
← まずは教室にて、堀が磯のいろいろな環境の図を黒板に書いて説明。今までは何気なく手当たり次第に貝を採集していましたが、今日は磯に行ったら目を皿にしていろんな環境を認識し、環境ごとに自分の担当の貝がどんな風に生息しているか記録をして採集しよう・・・そうお話ししました。
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実は大島中ではもうすぐロードレース大会があるとのことで、みんなは2日に一度は練習でランニングしているとのこと。そのランニングの後とのことで、今日はいつもよりちょっと疲れ気味。
← でも責任感の強いみんな、班ごとに磯に出て環境と貝の関係の調査を始めました。
b0076096_8181839.jpg← 「二枚貝班」のNTさんとCNさん。
  大島の海は秋めいて水がひんやり。海に浸かるのは今日はちょっとツライんで、岸から一生懸命海をのぞきこんで貝の「すみか」をさがします。
  でも、二枚貝は波打ち際より陸側にはあまり見つからなくて、ちょっと苦戦・・・
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← こちらは「カサガイ班」が採集したマツバガイ(松葉貝)とコウダカアオガイ(甲高青貝)。
  カサガイ類は、波打ち際より陸に近いところにも沖に近いところにも、それぞれいろんな種類が見つかりました。いい調査結果が出そうかな・・・?
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←「ニシ班」は本来はイボニシやレイシガイなどを主に調査する予定でしたが、班員のNNさんがなんとタカラガイの生きた貝を発見! 
  長さ1cmほどのメダカラ(目宝)という種類のタカラガイです。萩では波で擦れたものが海浜によく打ち上げられますが、生きている時の貝は、ピカピカと黒光りして高級感がありますね!!  
  ・・・でも、本命の「ニシ類」も探さなきゃ。
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← こちらは「ニナ班」の奮闘シーン。RT君は、石組みの防波堤に腹ばいになって、陸上自衛隊式に貝を探索!!。
  ・・・こういう真剣さをたびたび見せてくれるのが、大島中の生徒です。
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← さっきのRT君、現地調査の後は相棒のNI君と環境と貝の関係をノートに記録。
こうして、ちょっと本格的な調査が始動。次回は10/5(木)、今日と同じ方法で野外調査をし、少しずつ論議を進めていきます。

大島中と萩博の連携授業は、10/13(金)に萩博物館で「山口県中学校理科教育研究発表会」で公開授業、10/28(土)には大島中学校文化祭にて結果の中間発表をおこないます。これから、それに向けて大忙しです・・・ みなさん応援してくださいね。
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by hagihaku | 2006-09-27 20:00 | 萩博講座(ワークショップ)
「ボランティアメッセ2006 IN 九博」のご報告 Part 2
標記のご報告・Part 2です。 Part 1から続けて読んでくださいね。

b0076096_19452373.jpg← 私は萩博ブースの接客のローテーションの合間、九博の展示の閲覧に。4Fの常設展示を見た後、1Fの子ども向けの体験型展示室「あじっぱ」へ。ここにはアジア各地の民族衣装や民具がブース展示されていて、子どもたちが思い思いにモノを触ったり着たり、床に座ってゴソゴソと作業しています。んー、やっぱりこういうのはイイですね。萩博の今後の展示の参考になりそう・・・。
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←  昼ごろから、九博にはたいへんな数の来館者が。
  エントランスホールはザワザワとごった返しはじめました。
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← ホールの右手では、「ヘアーメイクショー」が始まりました。
  さすが九博・・・、巨大なエントランスホールは何でも吸い込み、何でも発信していきますね。
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← 萩博ブースとは別の階、3Fに設置された全国各地からの館の出展ブースにも人が流れこみはじめました。
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← さて、では萩博ブースの午後のようすは・・・
  !!萩博ブースもおかげさまで好調! 「海の宝石・タカラガイでストラップをつくろう」コーナーには次から次へとお客さんが。
  この日、なんと約120個ものタカラガイストラップが九博を訪れた人々の手にわたっていきました。
b0076096_19493476.jpg← 「キレイな貝をさがそう」コーナーも奮戦!!
  しかし今回、私はこのコーナーで意外な体験をしたのです。この企画は以前から萩でも学校や町内会などで何度もやってきましたが、どこに行っても、砂の中から出てくる貝の中で人気が集中したのはタカラガイやサクラガイやベニバイなどキレイ系・カワイイ系の貝たち。・・・ところが、ここ九博では意外な貝にもちょっとした人気があったのです。
b0076096_1951337.jpg←・・・その貝がこれ。高さ1~1.5cmほどの巻貝ですが、私は数人の年配のお客さんから、「この貝がほしい」「この貝をあと○個ほど一緒にさがしてくれない?」等といわれたのです。
 なんでこの貝を??と思ったのですが、後で分かりました。この貝、萩博ブースでは名前つきで写真を展示していたのですが、・・・名前を、「ボサツガイ(菩薩貝)」といいます。九博がテーマとする、アジアから伝わった「菩薩(ぼさつ)」などの文化・芸術に興味をお持ちの来館者の方々が、萩博ブースで「菩薩貝」という貝の存在を知り、記念に求められたようなのです。
  「ところ変われば、貝の人気も変わる。」・・・ 勉強になりました。

というわけで、「ボランティアメッセ2006 IN 九博」の萩博ブース出展は夕方4時ごろ無事に終了。

ご来場くださった方々、どうもありがとうございました。また、この機会をくださった九博およびボランティアメッセ関係者の方々、ありがとうございました。

そして、2日間にわたって共に汗を流したNPO萩まちじゅう博物館のメンバーの方々、どうもお疲れさまでした。ぜひまたご一緒に、萩博の次なる挑戦へ・・・
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by hagihaku | 2006-09-25 20:02 | 催し物のご案内
「ボランティアメッセ2006 IN 九博」のご報告 Part 1
一昨日のブログに書きましたように、9/23(土)~9/24(日)、福岡県太宰府市の九州国立博物館にて「ボランティアメッセ2006 IN 九博」がおこなわれました。

全国の約20館の博物館・美術館からミュージアムボランティアや職員が集い、日々の活動を紹介しあったり交流を深めたり、ブース出展をして九博を訪れるお客さんに楽しんでいただくというイベントです。萩博からは、NPO萩まちじゅう博物館の会員24名と、館職員の樋口・中村・堀、そして元・館職員の池内が参加。

初日9/23におこなわれた活動紹介やディスカッション等についてはNPO事務局から情報の掲載があると思うので、私(堀)からは9/24のブース出展の様子を紹介しましょう。

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↑ 前日に出展物の搬入や交流会を終えて博多で一泊した萩博チームは、24日の朝、ふたたび大宰府に鎮座する九博(=九州国立博物館)へ。晴れ渡った空の下、大きな波をイメージした巨大な九博が目前に現れました。写真に写っているオレンジのシャツの数名がわれらが萩博チームのメンバー。遠くからでも目立ってますね!
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← 九博の内部へ。これまた巨大なエントランスホール。ホールの右手で午後におこなわれるという「ヘアーメイクショー」のリハーサルシーンに興味津々・・・撮影をする元・萩博館員の池内。
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← エントランスホールの左手、カフェの前から奥に少し入ったところ(写真中央の奥)の部屋の中が、萩博ブースの出展会場。ただいま、萩博チームは内部でせっせと出展準備中。
b0076096_19272475.jpg そして9時50分ごろ、準備が完了。さぁて、最初のお客さんを待ち受けます。
← ・・・と、最初のお客さんがひらりとご来場! 同室で出展中の滋賀県立琵琶湖博物館スタッフのHさんです。「深海魚フィギュアをつくろう」に挑戦してくださいました!
早速、萩博チームの大橋さん(右)が丁寧に作り方を伝えるかたわら、小野さん(中央)が楽しいトークでサポート。
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← 今回は、竹とんぼ名人・秋山さんによる特別な監修により、大勢のNPO会員方々の努力で短時間で製作できるキットを用意。そのため、和やかに語らいつつ約15分後、かわいらしい深海魚「リュウグウノツカイ」が完成しました!
b0076096_19304076.jpg← 「海の宝石・タカラガイでストラップをつくろう」コーナーには、鮮やかな赤シャツがまぶしい青森県立三沢航空科学館のスタッフの方々が来場! 萩博のストラップ名人・中家さんや、ヘルプの池内君たちのもと、とっても楽しそうにウキウキと作ってくださったのが印象的でした。
  まだ九博への来館者が少ない時間帯なので、出展中の各館のスタッフの方々がお互いのブースを巡りあっているようですね。
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← こちらは、萩博自慢の体験型展示物「萩学なんでもBOX」で遊ぶコーナー。川久保さんや樋口副館長たちが善戦。「萩学なんでもBOX」だけでなく、チラシや映像で萩博で開催中・開催予定の各種展示などを広報しました。
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← そして、萩博ブースの第4のコーナー、「キレイな貝をさがそう」・・・萩の海岸の貝砂の中から小さな貝を好きなだけさがし、オシャレなビンに詰めて持って帰ってもらいます。
  こちらは、粟屋さんや尾崎さんたちのもと、早くも九博の来館者でにぎわいはじめました。
<Part 2につづく>
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by hagihaku | 2006-09-25 19:32 | 催し物のご案内
これより九州国立博物館へGO!
あと30分もしたら、NPO萩まちじゅう博物館のメンバー多数と、中村事務局員・堀研究員など数名が福岡県大宰府の九州国立博物館に向けて出発!!

今日(9/23)から明日(9/24)にかけ九州国立博物館で「ボランティアメッセ2006」が開催され、それに萩博も出席・出展するためです。

9/24には九州国立博物館の中で、萩博チームは次の4つのブース出展をおこなう予定。
・萩学なんでもBOX
・キレイな貝をさがそう
・海の宝石タカラガイでストラップをつくろう
・深海魚リュウグウノツカイのフィギュアをつくろう
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九州からこのブログをご覧の方々・・・
九州にお住まいでまだ萩博に来たことのない方々・・・
この日曜に九州にお出かけの方々・・・
リュウグウノツカイのフィギュアやタカラガイがほしい方々・・・
明日(9/24)、九州国立博物館の萩博ブースでお会いしましょう!
来場、参加費は無料です!!
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by hagihaku | 2006-09-23 08:18 | 催し物のご案内
宇田小学校5・6年のみんな、念願の「姫島」へ!!
ちょっとご報告が遅くなってしまいました。先週9/15は、特別展「大本山相国寺と金閣・銀閣の名宝」のオープニング。その午後、私は阿武町の宇田小学校へ。6/26から始まった宇田小学校5・6年生の総合学習「宇田の自然を知ろう~海の生き物編」・・・その第4回目、2学期最初の授業でした。

これまでの授業では阿武町の宇田や尾無の漁港で生物ウォッチングや採集・飼育をしましたが、今回はみんなが前から楽しみにしていた「特別バージョン」。・・・今回は、漁業を営んでおられる保護者の方々のご協力で、みんなで宇田港から約2kmの沖合いにある無人島「姫島」に渡るのです!
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← 保護者の方が手配してくださった漁船「北斗丸」で宇田漁港を出航。
  すごく速い船なので、あっという間に目前に姫島が! 
  船内がざわめき、みんな歓声をあげて立ち上がります。
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← さあ、いよいよ「北斗丸」は姫島に接岸かな?
・・・と思いきや、この海上で「北斗丸」からランチ(輸送艇)に乗り換え。姫島のそばは浅くて「北斗丸」では近寄れないので、小さな船に乗り換えて接岸するのです。
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← 姫島は無人島ですが、小さな神社と小さな桟橋が。
  ランチは少しずつ少しずつ、姫島の桟橋に近づいていきます。みんなの期待は、大きく大きく膨らんでいきます。
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← ついに、念願の姫島に上陸!! 
実は私(堀)も姫島上陸は初めて。子どものころからずっと、本土側から姫島を見るたびに、「姫島に白いビーチが見えるなぁ。・・・あそこに行けたら貝をいっぱい拾えるんだろうなぁ。あ~行ってみたいなぁ。」と思っていたので、今回の授業は私もウキウキ。
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← とはいっても、今日の授業は堀の幼少時の夢を叶えることが目的ではありません。宇田小5・6年のみんなで姫島の磯で魚介類を採集・観察! これが目的。
  早速、装備を整え、みんな2人ずつバディを組んで磯から海に進入。
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← それが・・・結構、水が冷た~ぁいのです。でも、ここには本土側の宇田や尾無とは違うパラダイスが海中に広がっているはず。だから、みんなキッとがまんして海に突入。
b0076096_1421888.jpg← すると、目の前に鮮やかなシマシマの魚の群れ。長さ15cmぐらいの「イシダイ」です。別に珍しい魚ってわけじゃないけれども、こんな至近距離でキャピキャピ泳がれると、ちょっとドキドキ。
  ところで、イシダイがつついているのは布じゃなくて「エチゼンクラゲ」という最大幅2mにもなる巨大クラゲの「破片」。中国近海で発生し、この時期、山陰近海にたくさん流れてきているのです。
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← 風邪のため姫島の陸上で待機していた男の子と、海に入ったけど寒くって上陸した女の子は、ビーチで貝殻拾いをはじめました。
 !!・・・それなら私も! 幼少のころからの夢だった姫島ビーチに35歳の足でついに立ち、彼らのそばで目を皿のようにして貝を探しました。
b0076096_145765.jpg← ここは白い小石が積もってできたビーチ。その小石の間をよーく見ていくと・・・ 写真の中央に見えますか?白いタカラガイが。「オミナエシダカラ」という、日本海ではやや珍しい種類です。
  タカラガイは、宇田小の子どもたちにもやっぱり大人気。磯で採集・観察をしていた子どもたちも次々と集まってきて、ここでタカラガイ探し。
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← 風邪で見学していた男の子は、このビーチであらゆる貝殻を採集。網がこんなにいっぱいになるほど採ってしまいました!


・・・そんなこんなで、あっという間に 夢の姫島での時間が過ぎ去っていきました。
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← みんな名残惜しげに姫島を後に。しかし、「北斗丸」の船長さんがサービスで姫島の周りをグルッと一周してくださいました。すると、姫島の周りに奇岩や絶壁や洞門がたくさん出現! 
・・・思わぬ海上観光ツアーを楽しんで、宇田漁港に戻りました。
次回の授業は9/29(金)。前々回と同じ宇田漁港内での調査ですが、夏休み前と比べて大きく様変わりした海中に請うご期待。
 ・・・なぜなら、このあたりの港内には、秋になるとカラフルな「熱帯魚」が現われるからです。次回の報告に、どうぞご期待ください!
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by hagihaku | 2006-09-22 14:19 | 萩博講座(ワークショップ)
木戸孝允の手紙―幕末維新史料「蔵出し」コーナーより③―
「蔵出し」コーナー企画第一弾の最後に登場してもらうのは、西郷隆盛・大久保利通とともに「維新の三傑」の一人に数えられる木戸孝允(きど・たかよし)です。「桂小五郎」と称した幕末期には尊王攘夷派の志士として奔走。のちに長州藩のリーダーへと成長し、明治新政府の樹立に大きく貢献しました。

ちなみにこれは私の個人的な意見ですが、幕末の人物として、木戸は土方歳三に匹敵するイケメンではないかと思っています。とくに女性の皆さんにお聞きしますが、いかが思われますか?
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さて余談が過ぎましたが、この手紙は、慶応3年(1867)正月6日、長州藩政の中枢に位置する35歳の木戸孝允が、三田尻(みたじり)海軍学校の天野清三郎に送ったものです。さすがに長州藩を代表するエリートだけあって、字も達筆です。なお木戸は当時「準一郎」と称していました(写真は手紙の一部、クリックすると少し拡大できます)。

それではいつものように、木戸が手紙に何と書いたのか、生の声を聞いてみましょう。

別紙に申し上げる二人は小郡の者で、大いに洋学研究の志を抱き、将来は外国へ行きたいとの希望もあるようです。
(中略)
ついてはぜひとも三田尻海軍学校に入学して、書物の音読訓練をしたいと申し出ております。
まだ少年ですから、いまから勉強を始めればきっとお国の役にも立つだろうと思いますので、まずはあなたにお願い申し上げるしだいです。
(中略)
よくよくご指導くださいますようお願いいたします。

要するに木戸は、西洋の新知識を学びたいという小郡(おごおり)(山口市)出身の前途有望な若者を、容赦なく鍛えてほしいと天野に頼んでいるのです。

手紙を受け取った天野清三郎は松下村塾に学び、一時は尊攘運動に参加しましたが、禁門の変を境に勉学に励むようになりました。慶応元年(1865)藩が三田尻(防府市)に海軍学校を創設すると、英学を学ぶため入学し、やがてその教官となりました。おそらく、木戸は吉田松陰系のネットワークを頼りに、天野に若者の指導を託したのだろうと想像できます。

明治維新、ひいては日本の近代化に主導的な役割を果たした長州藩。じつはその背後では、木戸のような開明的なリーダーのもとで英学、すなわち英語による西洋学問体系の導入を他藩に先がけて行っていたのです。つまり、次世代を担う若者たちを育てるという「人づくり」に長けた長州藩の気風を、この手紙でも読み取ることが可能なわけです。

ちなみに天野は、慶応3年(1867)に藩命により米国ボストンに留学し、のちに英国グラスゴーへ渡って近代的造船学を修得。明治維新後に帰国して渡辺蒿蔵(こうぞう)と名を改め、長崎造船局の初代局長をつとめました。

「長州ファイブ」しかり、幕末・明治の混迷の時代に、長州藩は100名ほどの人員を海外に派遣したといわれますが、よくもまあこれだけの財源があったものと感心するのは、きっと私だけではないでしょう(笑)。

b0076096_1927279.jpg【木戸孝允略伝】
天保4年~明治10年(1833~1877)
幕末の志士、明治時代の政治家。もと桂小五郎と称し、明倫館で吉田松陰に学び、尊王攘夷運動に奔走した。薩長同盟を結ぶなど長州藩の指導者として活躍。明治初年、版籍奉還・廃藩置県を推進して中央集権国家の樹立に尽力した。明治4年(1871)岩倉使節団の全権副使として欧米を視察。台湾出兵に反対して辞職したが、大阪会議後に政府に復帰し、西南戦争中に病死した。
(写真は『松菊木戸公伝』より)

(道迫)
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by hagihaku | 2006-09-20 19:27 | 常設展示室より
台風が過ぎ去った後に・・・
9/17(日)ごろに萩地方を襲った台風はかなり強力でしたねー。
私は数日前から出張で萩には不在でしたが、戻りの飛行機が欠航になりそうとのことで出張を延長するハメに・・・

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← 台風が過ぎ去った後、9/19(火)の菊ヶ浜の風景です。

ご覧ください、砂浜一面に広がる漂着物・・・。
川の上流から海に押し出されて打ち上げられたモノや、海の沖合いから波で打ち上げられたモノなどなどたくさん!
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← 浜のど真ん中に、巨大な流木のオブジェが。これも荒波で運ばれてきたものです。

まさに今、菊ヶ浜で台風が「個展」を開催中といったところです。

b0076096_15425437.jpg← 「個展」の遠景。たくさんの巨大な流木が並んで壮観ですね。(でも、処分がたいへんそう・・・)

実は、貝殻コレクターの間には「台風が過ぎた数日後に海へ行くとイイことがある」という伝説があります。台風の直後ではなく、あくまでも数日後(=3~4日後ぐらい)。・・・ふつうはお目にかかれないような珍しい貝や、遠い沖合いの貝などが、ひょっこり海岸に打ち上げられていたりすることがあるのです。

みなさまもぜひ、この機会にお気に入りの海岸へ珍しい貝をさがしに出てみてはいかがでしょう? 珍しい貝がとれましたら、ぜひ萩博物館にご連絡ください。

※ 注射器などの危険物が漂着している場合もありますので、十分ご注意ください。手で直接漂着物を拾うのではなく、火ばさみや棒などで採集されることをオススメします。
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by hagihaku | 2006-09-20 15:55 | いきもの研究室より
イルカ来萩!・・・その後の展開
私(堀)、しばらく出張などのためブログへの書きこみをお休みさせていただいていました・・・。

さて、9/17(日)に萩市浜崎の萩商港に入ってきたイルカの件です。
下関の海響館の方によりますと、写真からの判定で「ハセイルカ」という種類ではないかとのことでした。

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さっそく、その後の展開を調査しようと、さきほど私も現地に行ってみたのですが・・・

もはや、イルカの影も形もなし・・・
萩海運の方にたずねたところ、9/18(月)の夕方、相島行きの定期船「つばき2」とともに沖にお帰りになったとのことでした。
b0076096_137186.jpg「つばき2」とともに萩商港にやってきて、「つばき2」とともに帰っていったハセイルカ。
← 遠くにかすむ相島のあたりで、今ごろ元気に泳いでいることでしょうか。
今後も、イルカが港の中に入ってきたり、海岸に乗り上げてしまったり、川をさかのぼってきたり、網にかかったりしている場面を見かけられた方、萩博物館までご連絡ください。みなさまのご協力をお願いします。
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by hagihaku | 2006-09-19 13:13 | いきもの研究室より