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ブックレット『萩の近代化産業遺産』が出ました。
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「萩ものがたり」というブックレットシリーズがあるのをご存知でしょうか?

今月、このシリーズから『萩の近代化産業遺産―世界遺産への道―』というのを出させていただきました。

現在、世界遺産暫定リストに記載されている「九州・山口の近代化産業遺産群」のご紹介をかね、とくに萩地域に残る遺産について説明をしたものです。

これらの遺産は、19世紀なかば、長州藩が欧米列強に対抗するため、大砲や軍艦の近代化に挑んだ証しとなるものです。具体的には、萩反射炉や恵美須ヶ鼻造船所跡、松下村塾などの「近代化産業遺産」が現存しています。本書では、長州藩が試行錯誤(トライアル&エラー)しながら、自力で産業の近代化に挑戦した軌跡を、できるだけわかりやすく解説いたしました。


本書のおもな内容は以下の通りでございます。

【目次】
はしがき
Ⅰ 萩の「近代化産業遺産」の特徴
Ⅱ 萩反射炉―近代技術による大砲鋳造への挑戦
Ⅲ 恵美須ヶ鼻造船所跡―自力での洋式軍艦の建造
Ⅳ 松下村塾―受け継がれた工学教育の志
あとがき
萩の「近代化産業遺産」分布地図

お求めについては、萩博物館のミュージアムショップにお問い合わせいただきますようお願いいたします。


ところで、つい先週、10月22日に、東京で「九州・山口の近代化産業遺産群」のシンポジウムが開催されました。

先日より新聞などで報道されておりますので、すでにご承知のこととは存じますが、このシンポジウムでは、昨年12月に立ち上げられた同遺産群の専門家委員会において協議されてきた内容が公表されました。

要は、暫定リストに記載された22の構成資産のままでは、世界遺産の本登録が難しいのではないかということから、資産の見直しがはかられていたのです。

その結果、資産の数は28に増えました。萩市の資産としては、萩反射炉、恵美須ヶ鼻造船所跡に加え、新たに萩城下町、大板山たたら製鉄遺跡が追加されました。しかしながら、松下村塾については、さらなる検討を要するとして、資産に加えることは保留となってしまいました。

なお専門家委員会というのは、九州・山口の6県11市(のちに12市に増加)が設置したものです。日本はもちろん、イギリス・オーストラリア・カナダ・オランダ・中国・インドの海外から、国内外16名の専門家が集まりました。


これまで私は、これらの資産にかかわる資料調査を中心に仕事をしてきました。

今後も引き続き、該当の資産の真実性・完全性を満たすための証明作業を行ってまいります。

「萩から世界遺産を!」を合言葉に、市内外の皆さまから温かい声援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

(道迫)

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by hagihaku | 2009-10-26 18:24 | 歴史資料調査室より
佐々並地区の舞谷を訪ねて
佐々並地区の舞谷で、サンショウウオが捕れたという情報が入ったので、NPO陸生班のメンバーの皆さんと行ってきました。
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畑で捕獲されたというサンショウウオは、ペットポトルに入っていました。
見ると、ブチサンショウウオでした。萩市の平地でよく見られるのはカスミサンショウウオですが、ブチサンショウウオは、少し標高の高い場所でしか見られません。飼育する場合も25℃以上になると死んでしまうそうです。

情報を提供していただいたMさんは、博物館から来たということで私の専門外のことまで色々と案内してくださいました。
専門外なもので、何もコメントできませんでしたが、写真だけは撮りましたので紹介しましょう。樋口副館長か清水学芸員の守備分野だと思われますので、教えてください。
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まずは、畑の石垣ですが城壁のように反り返った見事な石段でした。
石段の上は、今は畑になっていますが、昔は建物があったそうです。
Mさんは残したい景色100選に登録したいと言われていました。
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次は、小山の大石に刻まれた謎の文字ですが、薄いために一番上の文字しか読めませんでした。写真では分りにくいでしょうが、「非」という文字でした。
拓本を取らないとよく分りません。
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次は、奥さんが川で昔ながらの芋洗い器を使ってサトイモの皮を剥いておられました。
川の水の流れを利用して箱の中の水車を回して、芋の皮を剥く仕掛けになっています。
私は、はじめて見たのですが、NPOの尾崎さんにとっては、懐かしい道具だったそうです。

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舞谷地域は、きれいな水の流れる小川のある静かな農村で、この時期、道端にはアケボノソウやウメバチソウなどが咲いて、とても癒される場所でした。 (ムクノキ)
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by hagihaku | 2009-10-16 18:58 | いきもの研究室より
番組放映のお知らせ~10/16(金)
毎月第3金曜日に私(堀)が出演して山口県近海の魅力をお届けしているNHK山口放送局の番組「海中さんぽ」
8~9月はお休みしていましたが、今月より再開! 10月分が明日10/16(金)に放映となりました。

今回は、山口県の海にまつわるミステリーを話題に、画面の向こうのみなさまと一緒に盛り上がってみたいと思います。
ミステリー・・・さて、いったいどんなモノが登場するのでしょう。お楽しみに!

放送の詳細は下記のとおりです。

とくもり情報ランチ
10月16日(金) 11:30~12:00

※「海中さんぽ」は、この時間内に10分ていど放映される予定です。 

なお、この番組ではみなさまが山口県の海で撮影された風景や生物の写真を募集しています!
応募方法については、NHK山口放送局HPの案内をどうぞ!
https://www.nhk.or.jp/yamaguchi/contact/sanpo.html

(堀)

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by hagihaku | 2009-10-15 17:36 | いきもの研究室より
須佐上三原の田植え囃し
10月3日(土)、須佐の上三原地区で「田植え囃し」が奉納されるということで、記録に行ってきました。
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田植え囃しは、地区で祀る厳島社の祭礼で奉納されます。
30世帯の皆さんが、早朝から集まって注連縄を調え、神事・奉納の後の直会(ナオライ)の準備をされていました。
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田植え囃しに類する民俗芸能は、萩地域においては、須佐上三原地区のみで伝えられています。
5月から6月の田植え時期ではなく、収穫を終えた秋の祭りでの奉納となっています。
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早乙女が囃しに合わせて田植えを行い、その周囲で恵比須や六郎と呼ばれる道化役が土をならし、観客と交流しつつ笑いを誘います。
お世話役の方によれば、地域のレクレーションの一つとのこと、和やかな奉納と、その後の直会でした。
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厳島社・公会堂近くに、立派な民家がありました。
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1970年代までは、イロリやクド(竃)を用いていたとのことです。
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8寸角の松の大黒柱が黒く光り、柿渋を施した天井や建具も深い色をたたえていました。
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田植え囃し記録の帰り道、ハゼ(稲架)かけを見ました。
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コシヒカリやヒノハレは既に収穫を終わっており、これは餅米だそうです。 
秋が深まります。  (清水)
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by hagihaku | 2009-10-04 09:37 | くらしのやかたより