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秋です!ということで、市民交流準備中の学芸サポート班の皆さんです
早くも10月が終わろうとしています。
次回の私めが担当する企画展が近づきます、アア。
小学生の頃からずっと、宿題には悩まされます。
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学芸サポート古写真班の皆さんです。
11月1日の阿武川ダム遊覧船就航や、11月7日の川上ふるさと祭りに合わせ、川上地域の古写真展示と、地域の皆さんとの交流による情報収集を予定されています。
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デジタルデータ化を終えた写真を見ながら、テーマを検討されています。
写真の選択が大変です。
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写真を撮影された方のご子孫の方からも、情報収集です。
当日、川上地域の皆さんからも様々な想いをお聞きできればと思います。
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市内某所、鍬や根堀を手に、にこやかな笑顔の学芸サポート民具班の皆さんです。
実は、楽しい楽しい盗掘の真っ最中なのです。
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民具班の皆さんは、11月21日(日)に、長屋門くらしの館の展示スペースで、民具を介した「おもてなし」を企画されています。
そこで用いる懐かしい香りのするあるものを、一心に掘っておられるのです。
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くらしの館の中では、手に取ることができる民具類の他に、様々な香りにも触れていただくことができます。
香りによって、記憶を呼び覚ましていただくという趣向です。
盗掘の成果は、きっと楽しい交流につながるだろうと思っています。
どうぞお楽しみに。   (清水)
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by hagihaku | 2010-10-29 09:43 | くらしのやかたより
企画展「萩の近代化産業遺産」来場者1万人突破
本日9月18日(土)より開催している標記企画展の来場者が1万人を超えました。
本来なら、記念してセレモニーを行うところでしょうが・・・
また、この企画展中の10月15日には今年度の展示観覧者数が10万人を突破しています。
夏の特別展では突破セレモニーを何度か行うのですが、他の展示のときはちょっとサボってますね。

多くの方々にご覧いただき、誠にありがとうございます。

なお、本企画展では隔週でギャラリートークを開催しています。
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展示担当者、力を入れて解説してます。
今後のギャラリートークの予定は、10月30日、11月13日、11月27日、いずれも土曜日午後2時からです。
お時間許せば、是非ご参加ください。
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by hagihaku | 2010-10-24 17:19 | 事務局より
秋の夜空から
木星観望の絶好期!

 本当にお久し振りです。「小惑星NH」は、しばらく天空を彷徨っていました。

 博物館では、毎週土曜日に天体観望会をおこなっています。
 昼は太陽の観望(1時から4時30分)。夜は星の観望(7時半から9時)。

 この秋は、木星観望の絶好期です。
 日が暮れると、南の空にひときわ明るく輝く星が見えます。
 太陽系最大の惑星、木星です。
 なぜか理由はわかりませんが、今年の木星は縞模様(南赤道縞)が一筋見えなくなっています。
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 望遠鏡では、木星のまわりをめぐっている4個のガリレオ衛星も見えます。
 木星の近くには天王星もおり、望遠鏡で見ることができます。
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 秋の夜長に、木星を是非お楽しみください。

(小惑星NH)
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by hagihaku | 2010-10-23 13:06 | 天体観測室より
韓国の蔚山(ウルサン)で・・・棒に当たった・・・
韓国の蔚山(ウルサン)に行ってきました。
姉妹都市訪問の「市民号」に申し込み、休みを取って参加しました。
生涯2回目の海外です。
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蔚山長生浦のクジラ博物館です。
蔚山は、「現代」の企業城下町ですが、かつては捕鯨根拠地として賑わった町です。
今回、「市民号」に申し込んだのは、訪問地にクジラ博物館が予定されていたからです。
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日本で用いられていた(いる)捕鯨船と同型の船が、屋外展示してありました。
実は、韓国にける捕鯨技術や施設の基礎は、萩市福栄地域出身の岡十郎が、明治32年(1899)に日本で最初に設立した近代捕鯨会社(「日本遠洋漁業株式会社」)によってもたらされました。
ひょっとして、長生浦クジラ博物館や周辺に、岡十郎たちの活動の痕跡を見ることができないかという淡い期待を持って訪ねました。
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ブリッジと船首との間に張り渡された綱に、どこぞで見たようなものが翻っていました。
フライキ(大漁旗)です!
鮮やかな地模様の旗には、ハングルと「祝大漁」の漢字!!
博物館には、100年以上前の、岡十郎たちの操業を示す資料がありました。
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現代重工業株式会社や蔚山大学校を訪問した後、蔚山大学校の魯成煥教授と、方魚津という港町を訪ねました。
かつて、林兼(後のマルハ)が支店を構え、根拠地とした漁港です。
岡山県日生を初め、日本の各地から出漁・寄港があり、移住者により、いわゆる日本人町も形成されていました。
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漁港整備を記念した石碑です。
昭和初年の年号や日本人名が刻まれていました。
蔚山・方魚津沖は、イワシやサバの好漁場で、それらを求めての出漁が相次ぎ、実は、萩地域の漁業者も出漁・寄港していた時期があります。
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暮れかかる港を歩いていて、小型の木造船が目に留まりました。
「和船」形式の小型木造船です。
1945年から65年を経た2010年に、「和船」形式です!!
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しかも! この小型木造船、櫓(船の推進具)を積んでいました。
しかも、しかも! 艫櫓の櫓杭は右舷側に設けられているではありませんか!!!

日本国内で、艫櫓を右舷側で押す地域は限られています。
その範囲は、島根県の一部から山口県の日本海側、そして北九州から壱岐・対馬の一部にかけてです。
櫓については、かなり補修がなされていたため何とも判断できませんが、細い櫓腕で、櫓杭を受けるイレコは、カマボコ状でした。(萩地域のものとは少し異なります)

この小型木造船と櫓の意味するものは何なのでしょうか?
(案外、海続きの隣町・対馬のものかもしれませんが・・・)

興奮の蔚山、方魚津訪問となりました。
思いがけない幸運にめぐり合ったという意味で、まさに棒に当たりました。   (清水)
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by hagihaku | 2010-10-21 18:41 | くらしのやかたより
ブックレット『長州ファイブ物語』が出ました!
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昨年出版した『萩の近代化産業遺産』につづき、今年も「萩ものがたり」のシリーズから一冊出させていただきました。

タイトルは『長州ファイブ物語―工業化に挑んだサムライたち―』というものです。

文久3年(1863)に伊藤博文・井上馨・遠藤謹助・山尾庸三・井上勝の5人がイギリスへ秘密裏に留学したことは、近年よく知られるようになりました。

これがいわゆる「長州ファイブ」なのですが、しかし、彼らはいったいなぜ、命の危険をもかえりみず密航という手段をとったのでしょうか。また彼らは帰国後、それぞれどのような道を歩み、どのような方面で活躍したのでしょうか。

本書ではそうした疑問にこたえるべく、彼らが「生きた器械」という表現を使用したことに注目し、「近代国家日本」あるいは「工業国家日本」の形成に彼らがいかに寄与したかについて接近を試みたものです。


おもな内容は以下の通りです。

【目次】
Ⅰ 「長州ファイブ」の誕生
Ⅱ 伊藤博文と工部省の創設
Ⅲ 井上馨と造幣寮の建設
Ⅳ 遠藤謹助と造幣技術の確立
Ⅴ 山尾庸三と工学教育
Ⅵ 井上勝と鉄道の創業
Ⅶ 「生きた器械」の意味


じつはこの本は、拙著『萩の近代化産業遺産』で「長州ファイブ」についてあまり書ききれなかったこともあって、その続編として書いたつもりであります。

ご一読のうえ、忌憚ないご意見、ご批判を頂戴できればと存じます。

よろしくお願い申し上げます。


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さらに、せっかくですので、このパンフレットも紹介させてください。

井上勝の没後100年にあたる今年、井上勝没後100年記念事業実行委員会では、写真をふんだんに盛り込んだ『日本の鉄道の父 井上勝』というパンフを作成いたしました。

けっこうホネが折れましたが、手前味噌ながらこれは本当につくってよかったと思っています。

井上勝の意外な一面など、『長州ファイブ物語』で触れられなかったエピソードもふんだんに紹介しております。

【目次】
エッセー 日本の鉄道創業と井上勝
1 萩藩士井上家に誕生
2 イギリスへ密航留学
3 日本最初の鉄道開通
4 日本人技術者の養成と実践
5 鉄道界の長として活躍
6 ロンドンにて客死
7 手紙で偲ぶ井上勝の人柄
番外編 萩の鉄道小史

井上勝の相対的位置づけをご確認いただくうえでも、『長州ファイブ物語』とのご併読をおすすめいたします。

なお、お求めやお問い合わせは、萩博ミュージアムショップまでお願いします。


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さらにさらに、上記の「長州ファイブ」関連だけでなく、企画展「萩の近代化産業遺産」もお忘れなく!

この展覧会では、残念ながら図録を作成することはかないませんでしたが、せめて展示の履歴をあとに残せるようにと、パンフレットをつくりました。

このパンフは、展覧会を御覧いただく方、つまり企画展示室にお入りいただく方すべてにお渡しすることになっています。

【目次】
エッセー 萩の「近代化産業遺産」を「世界遺産」へ
第1章 萩市の世界遺産候補
第2章 19世紀世界のなかの萩藩
第3章 大砲と関連産業の近代化
第4章 萩藩の科学

受付で必ず配布されますので、こちらもご高覧をいただければ幸いです。


以上、長々と宣伝をすみませんでした。

(道迫)

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by hagihaku | 2010-10-21 18:19 | 歴史資料調査室より
幕末産業ものがたり
b0076096_16385964.jpg去る10日、「幕末産業ものがたり」というモバイル動画サイトが稼働開始しました。

現在萩博物館で開催中の企画展「萩の近代化産業遺産―世界遺産をめざして―」に合わせ、萩青年会議所(JC)がこのサイトを立ち上げてくださいました。

このサイトは、携帯電話で簡単にQRコードが読み取れる現在の技術を有効に活用し、萩の史跡などを説明した動画(映像)にアクセスしていただくというものです。

動画では、芝居を交えながら、楽しく、わかりやすくさまざまなストーリーを紹介しています。

b0076096_16391298.jpg具体的には、萩反射炉や恵美須ヶ鼻造船所跡などの世界遺産候補物件のほか、旧藩校明倫館や旧萩藩御船倉など、幕末当時の時代背景を語るには欠かすことのできない物件が含まれています。

したがって、萩博で企画展を見終わったあと、実際に現場を訪れて、この動画でさらにストーリーを詳しく知る、というのが断然おすすめです。

ぜひこの動画で、萩の「近代化産業遺産」にまつわる数々の秘話をご高覧くださいますようお願いします。

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by hagihaku | 2010-10-12 16:39 | 企画展示室より
学芸サポート古写真班フィールドワーク in 沖家室 の2
二宮尊徳像のあった分校跡地の裏山に、エビス様が祀ってありました。
像の傍らから階段を上がります。
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玉垣には、奉納者の名前が刻んであります。
島を離れて活躍した人が多い沖家室島らしいのは、奉納者の名前の前に刻まれている地名です。
ホノルル、ヒロ(ハワイの都市名)、支那青島の地名を確認することができます。
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周防大島は、ハワイ移民の出身地として知られています。
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鎮南浦(朝鮮半島北部)と読めます。
他にも、仁川、元山、清津などの地名を確認することができました。
漁業での出漁地でしょうか。
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カナダからの奉納も数人ありました。
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狛犬の台座です。
高雄沖家室同郷会と刻まれています。
昭和11年(1936)の奉納ですが、裏にはたくさんの方の名前が刻まれていました。
他にも台湾からの奉納では、基隆、台南などの地名を確認することができました。
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エビス様の祭りが近いということで、地域の皆さんが清掃を行われていました。
Uターンで帰ってきたというお母さんたちに、色々なことを教えていただきました。
島を出て他郷で働き、再び故郷に帰るというのは、昔からの生活のスタイルのようです。
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エビス社の傍の家です。
玄関引き戸の上に、オニグイと呼ばれるものが打ち付けてありました。
お母さんたちによると、鬼・災いを除ける呪いなのだそうです。
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節分の日に、棘のあるタラノキと、ススキの穂をあわせて打ち付け、そのまま一年間掲げておくということでした。
多くの家々で確認することができました。
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歩いて、見て、聞いて、実に様々な発見がありました。
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さすが、「宮本常一のまなざしを追う」活動を展開されている学芸サポート古写真班」の皆さんです。
一緒に歩いていて、楽しい楽しいフィールドワークでした。
集落の中通りに面した沖家室島郵便局です。
この後、上関町の室津・上関に向かいました。  (長文御免、清水)
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by hagihaku | 2010-10-08 18:52 | くらしのやかたより
学芸サポート古写真班フィールドワーク in 沖家室
「宮本常一のまなざしを追う」活動と、古写真を用いた「萩再発見」活動についての発表! の続き。
宮本常一写真講座に参加した帰り、周防大島の沖家室島を訪ねてきました。
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1983年に架橋された沖家室大橋です。
この橋によって沖家室島は屋代島(周防大島)と陸路行き来ができるようになりました。
沖家室大橋は、島民が一丸となって尽力し、ようやく架橋された橋です。
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橋の袂には、島民の感謝の言葉を刻んだ石碑があります。
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「此の橋 全国同胞の協力によってできました。感謝します。沖家室島民」と刻んであります。
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その沖家室島に在った分校の跡に、二宮尊徳像がありました。
二宮尊徳は、1900年代初め頃から、修身の教科書に採り上げられた人物です。
薪を拾って売り、それで得られたお金で勉学したとされます。
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1910年代頃から、全国の小学校を中心に、薪を背負った少年像が建てられるようになりました。
戦時中の金属供出の中で、それらの多くが失われたということですが、この像は比較的新しい印象を受けました。
久しぶりに目にしました。
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実は、前々から、この像で確認したいことがありました。
二宮尊徳が背負った運搬道具「背負い梯子」です。
この二宮尊徳像では、梯子状の木枠に薪を縛り付けて背負っていることが確認できました。
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同じく、沖家室島で見かけた背負い運搬具です。
二宮尊徳像の背負い運搬具との違いが見えますでしょうか?
そうです、この運搬具には、荷物を支える爪木があるのです。
実は実は、爪木がある背負い運搬具は西日本において特徴的に見られるものなのです。
爪木がある背負い運搬具は、朝鮮半島のそれの影響を受けたものとされますが・・・それは置いといて・・・二宮尊徳の背負う運搬具に爪木が見られません。
ということは、つまり ・・・・ ということなのです。
大いに納得したフィールドワークでした。  (清水)
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by hagihaku | 2010-10-04 15:20 | くらしのやかたより