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講演会「幕末・明治の肖像写真―おしろいを塗った高杉晋作―」
萩博物館が平成16年(2004)11月11日に開館してから、もうすぐ7年になります(時がたつのは早いもんです、ほんと…)。

当館ではこれを記念して、きたる11月5日(土)に下記の要領で講演会を開催いたします。


演題:幕末・明治の肖像写真―おしろいを塗った高杉晋作―
講師:井桜直美先生(日本カメラ博物館古写真研究員)
日時:平成23年11月5日(土曜日)14時~15時30分
会場:萩博物館講座室(先着80名、無料)


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講演会は、現在開催中の企画展「幕末明治の人物と風景―藩都萩に眠る古写真から―」の関連イベントでもあります。

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講師の井桜直美先生は、東京の日本カメラ博物館にて大活躍中の古写真研究家です。


今回は、古写真の材質・技法など専門的な見地から、現在企画展に展示している古写真の数々について解説していただけるものと思います。

とくにサブタイトルにもあるように、皆様がよくご存じのあの高杉晋作肖像写真がどのようにして撮影されたのか、今までにない切り口から解き明かされることは疑いありません。



ぜひぜひ、多くの皆様方のご来場をお待ちしております。

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by hagihaku | 2011-10-31 17:45 | 催し物のご案内
初公開!幕末の萩藩軍艦模型
先日、萩博物館の収蔵品に新しい仲間が増えました。

標題のとおり、幕末に萩藩(長州藩)が建造した洋式軍艦の模型が寄贈されたことにともない、初公開をいたします。


展示期間:平成23年10月22日(土)~11月20日(日)
展示場所:萩博物館常設展示室(萩学コーナー・展示室1)


このたび寄贈された模型は、萩藩軍艦の丙辰丸〈へいしんまる〉、同じく庚申丸〈こうしんまる〉、薩摩藩軍艦の昇平丸〈しょうへいまる〉の3隻です。

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萩藩が初めて建造した洋式軍艦丙辰丸(縮尺約56分の1模型)
安政3年(1856)着工・進水、安政4年完成。全長約24.5m、排水量47トン、2本マストスクーナー型(君沢形)の木造帆船。

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萩藩が建造した2隻目の洋式軍艦庚申丸(縮尺約65分の1模型)
安政6年(1859)着工、万延元年(1860)進水・完成。全長約43.6m、排水量不明、3本マストバーク型の木造帆船。


これらの模型を寄贈してくださったのは、福岡市の阿部孟二様です。

阿部様は明倫小の卒業生で、40年くらい前から船の模型づくりに励んでこられました。

今年は萩藩の軍艦を試行錯誤のうえ完成させ、このほど萩市へ寄贈してくださったのです。


また、阿部様は昨年、幕府軍艦の咸臨丸の模型も寄贈してくださり、昨年秋の企画展「萩の近代化産業遺産―世界遺産をめざして―」において初公開をさせていただいたところです。


現在、萩市では丙辰丸・庚申丸を建造した恵美須ヶ鼻造船所跡を含む近代化産業遺産の世界遺産登録を目指しているところです。

しかし、つくられた船はいずれも消滅してしまっており、海に浮かんだ姿を思い浮かべることはできません。

これら模型をつうじて、150年前の姿を想像していただければ幸いです。

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by hagihaku | 2011-10-19 10:25 | 展示のご案内
「幕末明治の人物と風景」展の楽しみ方⑧
相変わらずのばたばたのため、しばらく更新ができずに申し訳ございませんでした。


今回は、古写真資料のわりと細かい点に迫ってみたいと思います。


まず、これらの写真にご注目ください。

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萩出身の方であれば、すぐにこの写真がどこだかおわかりですよね。
はい、そうです、橋本橋です。
橋本橋を南側から、三角州方面に向けて撮影したものです。
中央の一番高い建物は、かつての萩警察署です。

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こちらはちょっと難易度が高いかもしれませんが、もちろん萩の風景です。
江戸時代に萩藩主の別邸「南園御殿」があったところで、明治時代には「八丁御殿」と呼ばれました。
橋本川を挟んで南側から、三角州のほうを向いて撮影されています。
ちなみに現在、このあたりの一帯は萩自動車学校の敷地となっています。

なおこれらは名刺判の小さな写真ですので、展示ケースに陳列された状態だととても見にくいと思います。

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そこで、展示室の壁にご注目ください。

かなり大きく引き伸ばした状態で、橋本橋の古写真をご覧いただくことができます。


それで、これらの写真のどこに注目していただきたいかというと、左下隅に文字が見える部分です。

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拡大すると、こんなふうになります。

この文字は「山口県長門国萩小橋筋写真師村田青雲堂」と読むことができます。

つまりこうしたラベルが貼ってある写真は、萩の写真館の草分け、村田青雲堂の撮影だということがわかるのです。

しかも面白いことに、鶏卵紙という印画紙の上に、また鶏卵紙で作ったと思われるラベルを貼るという芸当を用いています。


今回、「人物と風景」とタイトルにうたっておきながら、「人物」の古写真にかなり比重がかたよってしまいました。

したがって量的には「風景」の古写真は少ないのですが、橋本橋や八丁御殿など、珍しい萩の風景をじっくりご観察いただく方が多いようです。


それここれも質のよい古写真資料に恵まれたからこそと、展示企画者としてたいへん感謝しているしだいです。


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by hagihaku | 2011-10-19 10:00 | 企画展示室より