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コマーシャル100年 展で萩・再発見
今年も残すところ4日。
ということは・・・萩博物館企画展「コマーシャル100年」展会期は残すところ101日!
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年々、月日が過ぎるのが早くなるような気がします。
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浜崎町の商家旧蔵の大阪商船株式会社ポスターです。
大阪商船の汽船が寄港する地の得意先に配られたものと考えられます。
なかなか美しく、人目を引きつけます。
以下、上より1912年、1914年、1916年のポスターです。
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デッキの手すりから身を乗り出し、ハンケチを振る女性の左手には指輪が光ります。
汽船が停泊する海を眺めることができる部屋には、ガラス戸が見えます。
縁に座る女性の傍らの凧や、汽船の煙突には、「大」の字をデザインした社章が描かれています。
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船客の女性の帯に注目すると、柄は「舟」で、帯締めに「浜千鳥」の飾りが施されています。
なかなかオシャレなポスターです。
汽船が近代化の象徴とされ、その汽船によって、人・物・情報が活発に行き来したことが想像されます。
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続いての展示資料は、この11月に処分される寸前に資料化できた写真です。
今回初公開の展示資料のひとつです。
港町浜崎の浜崎新町中ノ丁の通りを、南向きに撮影した鮮明な写真です。
僧侶、楽士、稚児が行列していますが、何の行事かは未だ分かっていません。
電柱をわずかに認めることができます。
配電が始まった明治44年(1911)前後、およそ100年前に撮影された写真と考えられます。
寺町の寺院の大屋根や、三角州を囲む山々が望見されます。
江戸時代の城下町の景観を知る上で貴重な資料であり、近代化を推し進めていた頃の萩の「まち」の様子を伝える資料でもあります。
そうです、先にご紹介した大阪商船のハイカラなポスターは、この写真が撮影された頃にもたらされたものなのです。

次回は、当時の活発な商いを想像させる展示資料についてご紹介しましょう。

萩博物館は、年末・年始休まず開館しております。
お運びお待ちしております。                ・・・ つづく ・・・ (清水)  
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by hagihaku | 2012-12-28 15:41 | くらしのやかたより
コマーシャル100年 展で 萩・再発見
萩博物館企画展「コマーシャル100年 in 萩」展、ただ今、好評!(・・かどうかは分かりませんが)開催中です。
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「西国の有力都市・萩」のコーナーです。
江戸時代に西国有数の大都市であった萩は、明治維新の後も、引き続き西日本の有力都市として、近代化を進めてきました。
夏みかんの経済栽培や水産業などの一次産業により、萩の「まち」の経済が支えられたことは、以前の「夏みかん物語」展などでご紹介しました。
今回の企画展では、それらの産品が、京阪神を中心とした西日本各地に、海運によってもたらされたことを推し測ることができる資料を多数展示しています。
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明治38年(1905)の大阪商船株式会社ポスターです。
琵琶を抱く弁天様(弁才天、弁財天)の背景に、煙をたなびかせる汽船が描かれています。
市内商家の旧蔵資料です。
ポスター左部に、「大阪商船株式会社」、「荷客扱店」として「萩汽船株式会社」の文字が見えます。
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大阪商船株式会社は、西南戦争の前後に各地で興隆した汽船会社を統合し、明治17年に有限会社として設立されました。
そしていち早く、大阪と全国を汽船によって結ぶ定期航路が開設されます。
中段左端にあるように、大阪と鳥取県の境港(境・安来)を結ぶ航路も初期に開設され、萩浜崎に、一日おきに定期船が寄港するようになりました。
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汽船の寄港にともない、寄港地には、貨物や乗客の取次ぎを行う「荷客扱店」が設けられました。
萩浜崎港の場合は、当初は個人が、後に「萩汽船株式会社」が取次ぎを行いました。
萩浜崎、江崎、須佐、仙崎を初めとして、外国にまで及ぶ「荷客扱店」が印刷されており、張り巡らされた海運のネットワークに、明治日本の近代化の勢いを見ることができます。
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ところで、なぜ、弁天様(弁才天、弁財天)がポスターの図柄になっているのでしょうか?
弁天様(弁才天、弁財天)は、水辺に祀られることが多く、水神として船乗りや漁業者に信仰されてきました。
併せて、「財」をもたらす商いの神としても信仰されてきました。
その辺りに、商船会社ポスターの図柄に採用される理由があるようです。
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京阪神地域に出荷された萩特産の夏みかんに貼られたラベルです。
汽船で移出されたものについては、また、触れることにします。   ・・・ つづく ・・・ (清水)
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by hagihaku | 2012-12-25 13:53 | くらしのやかたより
企画展「コマーシャル100年 in 萩」展が始まりました
昨日、12月22日より、企画展「コマーシャル100年 in 萩」展が始まりました。
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一昨年、2010年12月からの「なつかしい日本のふるさと・萩」展、続いて2011年4月から開催した「萩・北浦のクジラ文化」展以来の担当企画展です。
大変ご無沙汰しております。
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今年は2012年、100年前というと1912年、明治が終わり大正が始まる年です。
今回の企画展では、明治時代の終わり頃から一世紀余の間の萩地域における広告宣伝活動に注目し、これまであまりご紹介する機会のなかった資料を多数展示しています。
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萩は江戸時代の城下町を起源とする「まち」ですが、大変に特徴のある近代化を進めてきています。
企画展では、広告宣伝資料を通してその再発見を試みます。
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展示は、「西国の有力都市・萩」、「北浦地域の中核都市・萩」、「日本のふるさと・萩」、そして「萩・再発見」という四つのコーナーで構成されています。
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明治30年代(1800年代末頃)から近年までの資料、約210点をご紹介しています。
それらは広告宣伝に用いたものだけに、一見で理解することができ、見て楽しいものです。
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大変な熱意が伝わる宣伝文や、工夫を凝らしたデザインなど、見所がたくさんあります。
皆さん、きっと何がしかの接点を見出していただけるのではないかと思っています。
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展示は、来年、2013年の4月7日までのロングランです。
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個々の資料の魅力や、再発見していただきたいことなどを、これから少しずつご紹介したいと思っています。
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しばらくお付き合い下さいますようお願い申し上げます。

萩博物館は、年末年始も休まず開館しています。
ご来館、ご来場お待ちしております。     (清水)
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by hagihaku | 2012-12-23 13:45 | くらしのやかたより
企画展「コマーシャル100年 in 萩」開会式を行いました
萩博物館平成24年度最後の企画展「コマーシャル100年 in 萩~城下町近代化のあゆみ~」のオープニングセレモニーが無事終了しました。
冷たい雨の降る中、オープニングセレモニーに多数おいでいただき、ありがとうございました。

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明日22日(土)から来年4月7日(日)までの長丁場です。
「煙突のない近代化」
オープニングセレモニーのなかで展示担当者が概要紹介をいたしましたが、その中での発言です。
本展示のキーワードの一つだと思います。

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クリスマス寒波がやってくるとのこと。
なかなか外出しにくいかもしれませんが、多くの皆様に足を運んでいただけると幸せます。
明日22日2時からはギャラリートークもございます。
展示物自体も物語ってくれますが、解説つきだとさらに雄弁になると思います。
皆様のご来館、お待ちいたしております。(I)
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by hagihaku | 2012-12-21 18:38 | 事務局より
次回企画展「コマーシャル100年 in 萩」準備進行中
12月9日日曜日に藤田伝三郎翁没後100年記念特別展「藤田美術館の名宝~大茶人・藤田伝三郎の夢~」は無事終了しました。大阪・藤田美術館よりお借りしていた貴重な美術作品の返却も本日で終了予定です。
多くの皆様にご観覧いただき、本当にありがとうございました。

さて、次の企画展は「コマーシャル100年 in 萩~城下町近代化のあゆみ~」
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萩博物館公式HPの基本情報ページはこちら
実のところ、昨年の今頃、この展示タイトルを聞いたときは、???でした。
コマーシャルと城下町の近代化???

コマーシャル=広告資料を通して城下町萩の近代化のあゆみを追う、萩のまちの再発見する展覧会です。

まだ、ちょっと難しい感じがします。

展示される資料は萩博物館、その前身の萩市郷土博物館時代からずっと収集してきたポスターやチラシ、引き札、折込チラシ、マッチ、団扇などなどなど。
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日頃目にするもの、ゴミにしてしまうもの・・・。
これが資料なの?と思われるかもしれません。

その時代時代を切り取り、後世に伝える、博物館の活動のひとつです。
何を切り取り、保管・収蔵し、どんな切り口で皆さんに見ていただくか、学芸職員の役割(キューレーションというのだそう)です。

展示が始まりましたら、生活文化担当の学芸職員がとっておきのネタをちりばめつつ、このブログでも本展示を紹介することと思います。
あと1週間、展示作業は追い込みです。(I)
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by hagihaku | 2012-12-14 13:19 | 展示のご案内
多数ご来場、ありがとうございます【藤田美術館の名宝展】
11月3日に開幕し、途中展示作品の入れ替えを行って開催してまいりました、藤田伝三郎翁没後100年記念特別展『藤田美術館の名宝~大茶人・藤田伝三郎の夢~』。
いよいよ会期末が近づきました。12月9日(日曜)までの開催です。
これまで、のべ1万人を越える方々にご来場いただき、展示をご覧いただいております。
本展示の関連イベント『呈茶席&ギャラリートーク』は、12月2日の遠州流萩支部のみなさまによるご接待で終了し、その日のギャラリートークには、定員をはるかに超える50名近くの方がご参加されました。

前売り券をお求めになられてまだご覧いただいてない方や、展示解説をお聞きになりたい方のために、展示最終日の12月9日(日曜)午前10時から約1時間のギャラリートークを実施することとしました。
おりしも第13回維新の里 萩城下町マラソン大会の開催日にあたり、ちょうど市街地をハーフコース参加のランナーが走る時間です。
萩市内、萩博物館周辺もさまざまな交通規制があり、来館にご不便をおかけいたしますが、ぜひ、足をお運びください。
萩で大亀香合が見られるのはあと6日です。
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(I)
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by hagihaku | 2012-12-04 14:23 | 展示のご案内