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特別展「山浦清麿」、始まりました。
平成25年12月21日から平成26年2月9日まで、萩博物館企画展示室では、生誕200年記念特別展「山浦清麿~萩に招かれた幕末の刀匠~」が開催されます。
12月20日午後からはオープニング、内覧会が催されました。
今回の特別展のオープニングには後援をいただいている公益財団法人日本美術刀剣保存協会の中国四国九州地区の各支部宛にご案内をお送りいたしましたところ、広島、筑後の各支部からご臨席賜りました。
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テープカットの模様。
引き続いて、公益財団法人佐野美術館館長の渡邉妙子様にご解説いただきながら内覧会。
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日本刀に関する解説書も多く手がけられておられる渡邉様による解説はわかりやすく、ご参加いただいた方々は引き込まれるように観覧・・・。

本日12月22日も多くの刀剣ファンがいらしているようで、展示室に3,4時間滞在・・・という方も。
男性のお客様のご観覧が多いようです。
通常の企画展の場合は、展示担当者によるギャラリートークを行うのですが、今回はありません。
内覧会終了から閉館時間まで、図録を手にもう一度展示された刀を見る、とおっしゃってミュージアムショップで販売しているこの展覧会の図録(2000円)を購入される方もいらっしゃいました。
ぜひ、図録をお買い求めの上、ご観覧ください。

また、会期中に関連イベントといたしまして、渡邉館長による特別講演会を開催いたします。
日時:平成26年1月18日(土)午後1時30分~3時
会場:萩博物館講座室
定員:先着80名(当日午後1時から受付)
演題:萩招聘によって磨かれた清麿

一人の刀匠の作品を一堂に展示をする、ということはあまりないようです。
今回の清麿展は巡回展示ですが、西日本では当館のみとなっております。

遠くからおいでの方、公共交通機関JR新幹線は新山口駅です。その先は路線バス(「はぎ号」)となります。
高速道路は中国自動車道美祢東JCT、小郡萩道路(無料)に接続し、終点の絵堂ICから25分ほどで萩に到着です。
どうしても萩に来られる際は山越えをすることとなります。
市内にはほとんど雪がなくても、途中積雪・道路凍結の場合があります。
山口県道路情報 道路見えるナビ http://road.pref.yamaguchi.jp/gmap/
で道路状況をご確認の上、ご来館くださいませ。
年末年始も通常通り開館いたしております。(I)
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by hagihaku | 2013-12-22 16:02 | 事務局より
二宮尊徳(二宮金次郎)の背負い梯子
12月8日(日)、12:00の気温は13℃、薄曇り、萩市は穏やかな天候です。

さて、先日、NPO萩まちじゅう博物館学芸サポート民具班の皆さんと、研修で平生町の民俗資料館に立ち寄った折のことです。
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二宮尊徳(二宮金次郎)像が移設されていました。
一見すると、どうも焼き物。
すかさず背中を確認します。
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注目は、薪を縛りつけた(載せた)背負い梯子です。
萩地域では「ニッコウ」とか「ニコ(荷子か?)」と呼ばれるものです。
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よくよく見ると、この背負い梯子の下端には、薪を載せる腕木(爪)があります。
荷物を載せる腕木(爪)のある背負い梯子は、朝鮮半島の背負い梯子の影響を受けたものとされます。
その分布は西日本に偏り、東日本ではほとんど見ることができません。

ところで、二宮尊徳(二宮金次郎)は相模国(現在の神奈川県小田原市)の人です。
(明治期から戦前にかけて、時の政府が、孝行,学問,勤勉,精励,節倹など,多くの徳を備えた人物として顕彰しました)

ということは東日本の人であり、西日本型の背負い梯子を背負っているというのは ??? なのです。
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さらに像を良く見てみると、背面基部に刻印がありました。
「○○縣和氣郡伊部窯元 興楽園」と読むことができました。

岡山県和気郡伊部(現在の備前市伊部地区)は、いわゆる備前焼の里です。
そうです、この二宮尊徳像は備前焼だったのです。

ということで、背負い梯子に腕木(爪)が有ることの理由が見えてきました。
多分、この二宮像を作った職人さんたちにとっては、背負い梯子というと、腕木(爪)の有る西日本型が一般的だったのです。

良い研修になりました。     (清水)
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by hagihaku | 2013-12-08 13:34 | くらしのやかたより