いつも萩博物館の活動にご協力くださっている田中誠一さん(萩市大島)より、深海魚をご寄贈いただきましたのでご紹介します。
深海魚のサケガシラです。 かつては珍魚だったのですが(今でも地域によっては珍魚です!)、萩では2000年をすぎたころから初夏にちょくちょく出没するようになり、もう、この魚が現れない年がないほどになってきました。 似た種類にテンガイハタという深海魚がいて、今までは萩に出現するものはテンガイハタと呼ぶことが多かったのですが、最近の研究により日本海に出現するものはサケガシラではないかといわれています。 サケガシラは幼いころは尾びれや胸びれが長いのですが、成長すると短くなってしまいます。 これまで萩で見つかっていた体長1m弱のものは尾びれがないものがほとんど。 ところが、今回のものは体長46cmとまだ若いためか、りっぱな尾が生えています。 ■データ■ 採集地:萩市見島沖・オオタボダシ 採集日:2009年4月19日 採集方法:刺網 採集者:田中誠一 全長:46.0cm 体高:5.8cm こうした魚たちが私たちに伝えようとしているメッセージをなんとか解読しようと、現在、萩博物館では山口県水産研究センターと下関市立しものせき水族館・海響館と共同で、出現情報の収集や分析などをおこなっているところです。 萩のまわりでこのような魚をみかけられた方、萩博物館までぜひ情報をお寄せください。 (堀)
by hagihaku
| 2009-04-22 18:25
| いきもの研究室より
|
ファン申請 |
||