覚えていますか?
去る2月の節分の日ごろ、日本海ではめずらしい熱帯性のナマコ「赤鬼ナマコ」がとれ、萩博物館で飼育展示をはじめたことをご紹介しましたね。 http://hagihaku.exblog.jp/10294575/ その「赤鬼ナマコ」、いまも健在です。当館の「いきもの発見ギャラリー」内の小型水槽でご覧いただくことができます。 一方で、2月にご紹介して以来、「そのナマコなら自分も海で見つけたことがある!」と何人かの方々からご連絡をいただきました。 そして今日、阿武町奈古の外海第二栽培漁業センターの坂井さんより、今朝とれたばかりの赤鬼ナマコをいただきました! 長さ約30cm。センターの岸壁近くの岩礁にいたところを捕獲されたものです。 坂井さんは4月に少なくとも4個体ほど見つけられたとのこと。中には小さなものもいたとのことなので、このナマコは近海で繁殖しているのかもしれませんね。 何かめずらしい生物が1匹見つかると、「萩に○○○あらわる!」・・・と新聞やテレビで紹介されて話題になりますが、2匹目、3匹目となると、人々の関心も薄れがちです。 しかし、「1匹が偶然にみつかった」というのと、「何ヶ月にもわたって何匹もが続々とみつかった」というのでは、コトの重大性がまったく違いますね。また、大きなものから小さなものまでいろいろなサイズが見つかったとなると、その生物が郷土の海で繁殖している可能性までうかがえるようになります。 ・・・というわけで、いったん公表された同じ種類の生物でも、2匹目、3匹目・・・と情報を蓄積していくことは、萩の海の今の姿を知り、この海がどのように変化してきたのかを知るために大切なことです。 そういう意味で、このたびの坂井さんの情報提供はたいへんありがたいものでした。 みなさまも、近海で変わった生物をみかけられましたら、萩博物館までご一報ください! ご協力よろしくお願いします。 (堀)
by hagihaku
| 2009-05-10 08:46
| いきもの研究室より
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