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美味しそうなフグ!・・・だけれども・・・
ここのところ、市民の方々から萩博物館へ海洋生物の情報提供や資料寄贈を続々といただいています。

b0076096_7532964.jpg← 5/10(月)には、このような魚をいただきました。全長32cm。

「菊ヶ浜を日本一美しくする会」の番屋さんが、萩博物館から徒歩7分の菊ヶ浜で見つけられたものです。

5/10の朝、菊ヶ浜で漂着ゴミなどの清掃をしていたところ、偶然に浜辺に打ちあがって死んでいるこのフグを発見したそうです。
シマフグという、日本の中部から東シナ海、黄海にかけて分布するフグのなかまです。

シマフグは、トラフグやマフグと同じように食用になるフグです。
・・・が、肝臓と卵巣には強いが、腸には弱いがあり、食べてよいとされているのは肉と精巣と皮だけ。

じゃあ、その毒のあるところだけ取りのぞいて食べればいいやん♪と思われるかもしれませんが、フグのなかまは種類によって毒のある部分が違います。
たとえば、萩のブランド魚のマフグは、皮は食べることができません(トラフグやシマフグは皮は食べてよいとされています)。
つまり、たとえ外見がよ~く似ているフグでも、実は別種で思わぬところに毒があった!・・・なんてこともあるのです。また、内臓の種類をよく見きわめて、毒のある部分をきちんと除去するには、それなりの知識と技術が必要です。

ここ山口県は、ご存知のとおりフグの名産地。ときには、嵐の後の海岸などに新鮮で高級そうなフグが漂着していることがあるかもしれません。
しかし、たとえ海岸で運よく高級っぽいフグを発見されても、ご自分でさばいて食べて「運だめし」することはお避けください。

フグの調理は、かならずふぐ調理師のいる市内の専門店などにお願いしましょう。


このたび番屋さんからご寄贈いただいたシマフグは、博物館の収蔵標本として保管することとしました。
番屋さん、ありがとうございました。

(堀)

by hagihaku | 2009-05-12 08:22 | いきもの研究室より
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