萩博物館HPをご覧の方はご覧になったと思いますが、「マンタの海流大冒険~まぼろしの海神王国をめざして ~」展(7/4~8/31)のポスターが完成しました! ポスターはタイトルどおり、世界最大のエイ・マンタが、いままさに海のかなたの王国をめざして旅立とうとしているシーンを描写しています。 ここで、このポスターにまつわる秘話を一つ。 このポスターに出ているマンタは、CGや絵ではありません。 私の出身の東京海洋大学潜水部OBで、水中写真集を出しておられる小林修一先輩が撮影された、ホンモノの野生のマンタの写真が素材として使われています。 ご存知のとおり、マンタは世界のダイバーに大人気の生きもの。 日本本土からたくさんの人々が、石垣島、パラオ、モルジブ、タヒチなどへマンタに遭遇しようと出かけていきます。そしてマンタは何人ものダイバーによって撮影されてはいるのですが・・・実は、このポスターのように背中から撮影したシーンは少なく、圧倒的にお腹がわからのショットが多いのです。 それもそのはず、マンタは言うなれば海中を飛ぶ巨鳥。撮影しようと海底に陣取って待ちかまえる人間たちの「上空」をゆうゆうと通過していくのです。 想像してみてください。幅4mにもなる巨大生物が、あなたの真上わずか数メートルの高さを通過していくスリルを! マンタが「上空」を通過するとき、太陽の光はスウっとさえぎられ、身の回りが暗くなります。 そんなスリルと期待の中でダイバーたちが撮影するのは、マンタのお腹がわです。 このポスターのように、マンタを背中からきれいに撮影するには・・・技術と運と努力が必要となります。 この、私が思い描いたイメージにピッタリ合う写真をご好意で提供してくださった小林修一先輩に御礼申し上げます。 来週から、みなさまがお住まいの街角にこのポスターが掲示されていきます。 このポスターを見かけられたら、まもなく始まるマンタとあなたの海流大冒険へ、たっぷり思いを馳せてください! (堀)
by hagihaku
| 2009-06-16 08:00
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