「熱帯魚」が続々と萩に!

8/24(火)のこと。
先の萩博ブログで紹介した「ヘビダコ」をリサーチするため、私(堀)と椋木専門員は萩博物館から車で20分ほどのT海岸へ向かいました。

もちろん「ヘビダコ」リサーチは成功!
が、同じ場所で興味深い魚も目にしたので、タモ網で採集してきました。

b0076096_1014286.jpgまずは、こちら、写真の中央の魚。
見るからに「熱帯魚」
ビビッドな黄色がまぶしい体長4cmほどのトゲチョウチョウウオです。成長すると20cmは超えますから、まだ子ども。

これまで須佐(萩市の北部)や青海島(長門市)のダイビングスポットなどでダイバーがときどき目撃することがありましたが、T海岸のような「海水浴場」で見つかるとは・・・少なくとも、私が6年前に萩博物館に赴任してからは初めてのことです。


まわりで泳いでいる青い魚は、ソラスズメダイ
これも見るからに「熱帯魚」!
ただし、これは以前からも萩近海でちょくちょく目撃されている、定番の魚です。
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こちらはアライグマのようなサングラス姿がおしゃれなチョウハン
体長4cmほどの子どもです。

この魚は、私が知る限り・・・萩近海で見つかったのは初めてではないかと思います。
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チョウハンのまわりにいるシックな灰色の魚はニザダイ
地味ですが、アニメの「ファインディング・ニモ」に登場した「ドリー」(ナンヨウハギ)に近いなかま。

私が子どものころはこの魚はそんなにたくさんはいませんでした。
しかし今では・・・T海岸のような「海水浴場」で簡単に採集されるほど、萩の海で幅をきかせてきた感じがします。
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萩近海では2004年に初めて私が目撃したテンジクスズメダイ
その後、毎年のように目撃されるようになり、今年もバッチリ見つかりました。
1cmほどの幼魚ですが、成長すると10cmを超えます。
トゲチョウチョウウオ、チョウハン、ソラスズメダイ、テンジクスズメダイなど一般に「熱帯魚」といわれる魚たちの故郷は、もちろん南の海。しかし、彼らの一部は子どものころに黒潮対馬暖流によって日本各地に運ばれ、運ばれた先の環境が適していればしばし定住します。

それにしても、今まであまり見られなかった種類がいとも簡単に見つかるとは・・・海面下の世界にも環境の変化が起きているのかもしれません。

これから秋にかけ、萩ではこれまでにないほど「熱帯魚」が発見されそうな予感がします。
この先、萩の海から目が離せません!

(堀)

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by hagihaku | 2010-08-26 10:30 | いきもの研究室より
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