二宮尊徳像のあった分校跡地の裏山に、エビス様が祀ってありました。
像の傍らから階段を上がります。 玉垣には、奉納者の名前が刻んであります。 島を離れて活躍した人が多い沖家室島らしいのは、奉納者の名前の前に刻まれている地名です。 ホノルル、ヒロ(ハワイの都市名)、支那青島の地名を確認することができます。 周防大島は、ハワイ移民の出身地として知られています。 鎮南浦(朝鮮半島北部)と読めます。 他にも、仁川、元山、清津などの地名を確認することができました。 漁業での出漁地でしょうか。 カナダからの奉納も数人ありました。 狛犬の台座です。 高雄沖家室同郷会と刻まれています。 昭和11年(1936)の奉納ですが、裏にはたくさんの方の名前が刻まれていました。 他にも台湾からの奉納では、基隆、台南などの地名を確認することができました。 エビス様の祭りが近いということで、地域の皆さんが清掃を行われていました。 Uターンで帰ってきたというお母さんたちに、色々なことを教えていただきました。 島を出て他郷で働き、再び故郷に帰るというのは、昔からの生活のスタイルのようです。 エビス社の傍の家です。 玄関引き戸の上に、オニグイと呼ばれるものが打ち付けてありました。 お母さんたちによると、鬼・災いを除ける呪いなのだそうです。 節分の日に、棘のあるタラノキと、ススキの穂をあわせて打ち付け、そのまま一年間掲げておくということでした。 多くの家々で確認することができました。 歩いて、見て、聞いて、実に様々な発見がありました。 さすが、「宮本常一のまなざしを追う」活動を展開されている学芸サポート古写真班」の皆さんです。 一緒に歩いていて、楽しい楽しいフィールドワークでした。 集落の中通りに面した沖家室島郵便局です。 この後、上関町の室津・上関に向かいました。 (長文御免、清水)
by hagihaku
| 2010-10-08 18:52
| くらしのやかたより
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