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「最強昆虫列伝」の「源泉」を覗く・・・その②
b0076096_935673.jpg先日この萩博ブログでご紹介した、萩博物館のバックヤードの一角にある小部屋
今夏の「最強昆虫列伝」展の「源泉」たるこの小部屋にひそみ、コツコツと展示する昆虫標本の調整や選定をおこなう椋木専門員

その手元の「職人芸」を今日はちょっとご紹介したいと思います。
b0076096_953490.jpg椋木専門員は、他館からお借りした標本をのぞき、当館や自前の標本に「ある細工」をしていきます。

私は椋木専門員のこの小部屋にいくたびに驚きます。
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滑走路から飛び立つのを順番に待っているかのように、翅を広げて整然とならぶ南米の美蝶モルフォチョウたち。
b0076096_97112.jpg今にも私たちにおそいかからんとばかりに攻撃態勢をとる外国のカマキリのなかま。

後方は体を逆Cの字型に反らせ、並々ならぬ戦慄を醸し出しているサカダチコノハナナフシ

生きているとしか思えない姿ですが、・・・これらすべて、れっきとした「標本」です。
ふつう、博物館や個人コレクションとして収蔵される昆虫標本は、その種類の特徴をよく示せるような形で、または収納に適した形で標本にされます。
全国各地の展覧会で皆様がご覧になる昆虫標本はたいてい、体を平たく横たわらせ、6本の足をバンザイの姿勢で広げた形の標本が多いことでしょう。
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ところが、椋木専門員は、それを・・・××に漬けてどうするとかこうするとか言っていたような気がしますが・・・まるで生きているかのような姿によみがえらせることができるのです。

まさに、実物の標本を使ったフィギュアづくりといったところでしょうか。

脚の1本、脚の先の「ツメ」の1本までこだわって向きを変え、再乾燥して形が固まるまでは、
左の写真のように多数の槍を受けつつドッシリ構える弁慶のような姿に。(写真は世界最大級のギラファノコギリクワガタの標本)

手先の器用さと、生きている時の昆虫の生態が頭にたたきこまれていなければできない職人芸です。

7/5(土)開幕の萩博物館「最強昆虫列伝」展まであと4日!
今、椋木専門員が数十年にわたって培ってきたテクニックが惜しみなく注ぎ込まれています。

この先もまた、驚愕のポーズをとったフィギュアのような昆虫標本たちをこの萩博ブログでご紹介していきましょう。

(堀)

by hagihaku | 2014-07-01 09:29 | 展示のご案内
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