シリーズでお伝えしている「昆虫トレインツアー」の第2回「須佐コース」(8/23)のようすのつづき、その⑦です。
須佐駅で昆虫トレインを降り、須佐ホルンフェルスで昆虫採集体験を楽しんだ参加者の皆さんは、送迎バスで今度は須佐地域の中心部にある須佐文化センター(須佐公民館)へとやってきました。 ピカピカに磨き上げられた、須佐地域随一の大ホール。 このホールの中央には青いシートが敷かれ、五角形の台と大きな切株が積み重ねられたモニュメントがそびえたっています。 ここでいったい何がおこなわれるのでしょうか? そこへ登場したのは・・・ 白いシャツに半ズボン、アフロヘアーにサングラス・・・、昆虫専門家とも研究者とも思えないこの人物。 おもむろに挨拶をはじめました 「みなさんこんにちは。アフロディーテ・コウキです。略してイケメン・・・と呼んでくださいっ!」 ※ ひごろは萩セミナーハウスでまじめに仕事し活躍している職員さんです。 クスクスと、参加者の皆さんから 思わず笑いがこぼれます。 アフロディーテ・コウキいわく、今からこの場で、カブト(KABUTO)ムシたちのナンバー1を決定するバトルグランプリ ・・・「KABUTO-1グランプリ」なるビッグイベントを開催するとのこと! 世界各地から8種類の生きたカブトムシ・クワガタムシが登場し、ホール中央のモニュメントのようなバトルリングにて1対1で戦って勝ち抜き戦をおこない、どの虫が最強昆虫王になるのかを見届けていただきます。 ただ観戦するだけでなく、参加者の皆さんには「この虫こそ最強!」と思う虫を選んでノミネートしていただき、選んだ虫がみごと優勝した方にはプレゼントが贈られるというのです。 アフロディーテ・コウキより、このバトルイベントの解説者が紹介されました。 昆虫ブリーダーの藤村さん! 世界中から数々のカブトムシ・クワガタムシを手配して飼育し、逞しく強い戦士をつくりあげていくスペシャリスト。 この藤村さんを解説者としてゲストに迎え、司会のアフロディーテ・コウキ、そしてレフェリーの椋木専門員(萩博物館)の3者によりこの「KABUTO-1グランプリ」をおこなうこととなりました。 アフロディーテ・コウキより、 このたびの「KABUTO-1グランプリ」に登場する8種類の昆虫戦士たちの顔ぶれを巨大スクリーンで発表! 出場する戦士は スマトラオオヒラタクワガタ マンディブラリスフタマタクワガタ アンタエウスオオクワガタ タランドゥスオオツヤクワガタ ギラファノコギリクワガタ パラワンオオヒラタクワガタ セアカフタマタクワガタ ヒラタクワガタ 戦士ごとに、出身国、体重、体長、そして得意技が披露されていきます。 日本からはひとり、ヒラタクワガタが出場! (日本のカブトムシも会場でスタンバイしていたのですが、体調不良・戦意喪失により不出場。頑張ってくれよぅ、カブトムシっ・・・) スクリーンの画像で戦士を見ただけでは最強昆虫を予想するのは難しいでしょう。 そこで、実物の質感や迫力、さらには直に会ってみてこそ感じるインスピレーションで決めていただくため、出場するホンモノの昆虫戦士たちが登場! (スタッフが長机に載せて手持ちで運ぶというアナログ形式で・・・) さあ、最強昆虫の予想の開始です。 参加者の皆さん、8種類のカブト・クワガタをじっくり見てまわり、優勝候補の昆虫を吟味しています。 そして優勝候補として選んで昆虫の前に並んでいただきました。 参加者の皆さんそれぞれ、やはり選ぶ昆虫は違うようです。 とりわけ、ある昆虫に人気が集中! その前にはご覧のように長蛇の列が! その昆虫とは・・・ ギラファノコギリクワガタ! インドネシア代表 体長106mm、体重11g! 得意技は「はさみなげ」! 図鑑やガイドブック、各種メディアでその名を知られているからでしょうか、ダントツの大人気です! しかし、勝負は時の運。うわさや体長、体重、人気の度あいだけで勝てるとは限りません! それぞれの昆虫を選んだ代表者によるくじ引きにより対戦相手や対戦順をふくむ対戦表がつくられました。 そしていよいよ!第1回戦で対戦する昆虫戦士2匹がバトルリングの青コーナー、赤コーナーに登場! 写真は、臨戦態勢に入った昆虫戦士それぞれを紹介する椋木レフェリー。 レディーーーーっ・・・・ゴーッ! の掛け声で、2匹が戦い始めました。 同時に、参加者の皆さんの応援の大声援がホール全体に響き渡りはじめます。 写真は、セアカフタマタクワガタ(青コーナー)とタランドゥスオオツヤクワガタ(赤コーナー)の対戦のようです。 ギリギリ、バキバキと音を鳴らしながらぶつかりあい、はさみ合う昆虫たち。 あまりの迫真のバトルに口をぽかんとあけて参加者のお子さん(中央)。 いざというときの判定のため、一瞬のわずかな動きも見逃すまいと凝視する椋木レフェリー(右)。 ・・・と、このような熱戦が繰り広げられた末、下のような結果に 第1回戦:スマトラVSタランドゥス → タランドゥスの勝利 第2回戦:セアカVSマンディブラリス → セアカの勝利 第3回戦:ヒラタVSギラファ → ギラファの勝利 第4回戦:パラワンVSアンタエウス → パラワンの勝利 さらにその勝者同士が戦った結果、 第5回戦: タランドゥスVSセアカ → タランドゥスの勝利 第6回戦:ギラファVSパラワン → パラワンの勝利 ・・・と、タランドゥスとパラワンの決勝戦進出が決定! そしてドキドキの最終戦・決勝戦で両者が戦った結果、勝者すなわち最強昆虫王の栄冠を手にしたのは・・・ フィリピン出身 パラワンオオヒラタクワガタ! 実は「KABUTO-1グランプリ」は萩博物館では6年前の夏の特別展「風雲!昆虫城」の時にも関連イベントとして数回ほどおこないました。 パラワンオオヒラタクワガタは、その時にも何度も何度も他を圧倒し優勝する強者でした。 今回もそのパワーと気性とスタミナを惜しみなく発揮してくれました! パラワンオオヒラタクワガタを最強と予想した参加者の皆さんには、椋木専門員の手製による萩博物館オリジナル・クワガタの大アゴを使ったストラップがプレゼントされました。 こうして、昆虫トレインツアー須佐コース(8/23)における、現地での白熱のイベントが終了。 ツアーのようすのご報告はあと1話、次回の萩博ブログに続きます。
by hagihaku
| 2014-09-02 09:59
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