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世界初!?「タカラガイトーナメント」
今日は、世界初(!?)「タカラガイトーナメント」をおこないました。タカラガイは熱帯性の巻貝ですが、萩は日本海のなかでも暖流(温かい海流)が流れているためたくさん拾うことのできる場所です。そんな萩ならではの初企画。参加者は萩光塩学院中学校の生徒さん27人と先生4人です。

世界初!?「タカラガイトーナメント」_b0076096_1795631.jpgまず、萩でよくタカラガイが打ち上げられる倉江ノ浜に全員集合~。そして、5人ずつ6つのチームに分かれました。そこで、堀研究員がみんなにルールを説明しました。





世界初!?「タカラガイトーナメント」_b0076096_1716678.jpgタカラガイにもいろんな種類があって、よくとれる種類とあまりとれない珍しい種類があります。そこで、萩博の今までのデータにもとづき、萩での「珍しさ」に応じて種類ごとに得点を設定。写真の左にたくさん見えるネズミ色の「メダカラ」は1個とるたびに1点、右上の茶色の「チャイロキヌタ」は1個につき2点、右下の大きな「ハナマルユキ」はちょっと珍しいので3点・・・というふうにです。そして、この浜で時間の都合により25分間ほどタカラガイを拾い、合計得点がいちばん多いチームが優勝、というルールです。


世界初!?「タカラガイトーナメント」_b0076096_1719179.jpgいよいよトーナメント開始!! みんな浜辺にちらばり、一生懸命、黙々とタカラガイをさがしました。まもなく、「あったーっ!」と歓声が。こわれているものも汚れているものもすべて1個として数えるので、みんな初めてなのに観察眼をフルに発揮してタカラガイの姿を求め、がんばりました。
・・・そんなこんなしているうちに25分が経過、採集は終了となりました。


世界初!?「タカラガイトーナメント」_b0076096_1740060.jpgチームごとに拾ったタカラガイをまとめ、堀と椋木が種類をチェックし、数をかぞえました。そして、種類ごとの「珍しさ」の得点をかけて集計したところ・・・





1班: 26点(メダカラ18個×1点、チャイロキヌタ2個×2点、シボリダカラ1個×4点)
2班: 42点(メダカラ28個×1点、チャイロキヌタ5個×2点、ハツユキダカラ1個×4点)
3班: 58点(メダカラ39個×1点、チャイロキヌタ8個×2点、ハナマルユキ1個×3点)
4班: 48点(メダカラ43個×1点、チャイロキヌタ1個×2点、ハナマルユキ1個×3点)
5班: 21点(メダカラ19個×1点、チャイロキヌタ1個×2点)
6班: 47点(メダカラ35個×1点、チャイロキヌタ6個×2点)
というわけで、見事、3班(1年生2人と2年生3人の混成チーム)が優勝! 賞品として、チームのメンバーに、NPO事務局員さんが作ってくれた「萩博名物・特製タカラガイストラップ」がプレゼントされました。

今回のトーナメントは、単なる遊びだけではなく、萩の海の環境をタカラガイの種類の組成を通して見ていこうという萩博の海洋調査の一環としておこなったものです。今回のデータはきちんと記録し、ほかの場所やほかの年のデータと比較検討し、いずれまとめて報告する予定です。

萩博ではこういったレジャー風の授業や参加型調査も随時企画します。修学旅行の自然学習にもご利用できますので、お気軽にお問い合わせください。
by hagihaku | 2006-05-29 18:18 | 萩博講座(ワークショップ)
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