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今日は「燻蒸」の準備!!
年中無休の萩博物館ですが、・・・HPトップに書いてあるとおり、9/8(金)だけは休館させてください。

というのは、「燻蒸(くんじょう)」をやらなければならないからです。「燻蒸」とは、有毒ガスをいぶして殺虫・消毒をすること。博物館の資料や標本などは、「燻蒸」しないで保管すると虫に食われて傷んだり朽ちたりし、資料の価値が損なわれてしまうことがあります。なので年に一度、要注意の資料を館内の一ヵ所に集め、有毒ガスで「燻蒸」するのです。「燻蒸」をするのは館内の一部だけですが、安全のため、当日は全館、お客様だけでなく誰ひとり入館できません。

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← そんなわけで、今日は学芸班スタッフ総動員で「燻蒸」の準備。別棟から、「燻蒸」が必要な物品をトラックで本館の収蔵庫に運びこんでいきます。
  なぜかウキウキと物品を運ぶ樋口首席学芸員(右)。資料や物品をスッキリさせられるのがウレシイのかな? さすが、モノを愛する博物館人。
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← ニホンカモシカの剥製も、いぶされる運命に。「燻蒸」予定の収蔵庫の、資料棚の谷間におとなしく座っていただきました・・・。
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← 萩の博物館の祖・田中市郎氏が、かつて萩の海岸で採集したアカウミガメ。もう数十年も経っている古い標本なので、もちろん「燻蒸」行き! この際、体をスッキリさせしましょう。
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← 珍品!?大正時代の電話ボックスです。本館のガレージに待機していましたが、このたび「燻蒸」決定。
  そのほか、たくさんの絵画や文書が収蔵庫に移動していきました。
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← そして夕方、収蔵庫がクローズされ、「燻蒸」の準備がほぼ完了!
  休館日9/8(金)の翌日、9/9(土)には当館でみなさまが観覧・体験できるゾーンはすべて安全になります。どうぞ安心して、萩博にご来館ください。
by hagihaku | 2006-09-01 17:46
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