開催中の「魅せます!萩の海」展(3/1~5/15)の見どころ・オトク情報。前回はゾーン①「ダイバーが見た萩の海」をご紹介したので、今回はゾーン②を。
ゾーン②。その名は・・・ 「The Shelling Bar」(ザ・シェリング・バー)。 ちょっとしたバーのような雰囲気のゾーンです。 ところで、 「shell」(シェル)って、貝殻のことですよね。じゃあ、「shelling」(シェリング)は・・・? 厚めの英和辞典に載っていますが、「shell」は貝殻という名詞のほかに、「貝殻を集める」 という動詞の意味もあります。 そこで「The Shelling Bar」 ・・・貝殻集めをするバー。みなさまに貝殻を集めて楽しんでいただけるバーが、日本で初めて(!?)萩博に誕生。 カウンターには、萩付近の海岸でとれた貝がギッシリ!! 椅子に座ってカウンターに身を傾け、手にとって眺めたり、耳に当てて「海鳴り」を聞いたり、薄い貝を光に透かしてみたり・・・萩の海からの「贈り物」をたっぷり楽しんでください。 お気に入りの貝がありましたら、備付けの袋に入れて持ち帰ってもOK。 ただ、貝がギッシリありますといってもやはり数には限りがありますので、現在、お一人さま10個までとさせていただいています。 バーカウンターのまわり、「店内」にはいろいろなインテリアが。まず、このブログでも紹介しましたようにNPOの方々が採集や製作を何日もがんばってやってくださった「貝の花」のオブジェです。 ← まずは「桜貝の花」。圧巻!鮮やかに華々しく満開です。 菊ヶ浜でとれた正真正銘の「サクラガイ」(桜貝)と、ちょっと小型でさわやかな「カバザクラ」(樺桜)の2種類が使われていますので、さがし当ててみてください。 ← こんどは「桃の花貝の花」。こちらはやさしく、すがすがしく咲いています。 菊ヶ浜・西ノ浜でとれた、ピンクの濃い「モモノハナガイ」(桃の花貝)と、淡い色の「オオモモノハナガイ」(大桃の花貝)の2種類でアレンジ。 ← 「梅の花貝の花」。シックなブラックを背景に、可憐に咲き誇っています。 この花の主役は、「ウメノハナガイ」(梅の花貝) という小さな白い二枚貝。寒空のもと、風に吹かれながら西ノ浜で拾い上げた逸品の集大成です。 ← 「撫子貝(ナデシコガイ)の花」 。色とりどり。ポップな感じに咲き乱れています。 材料の「ナデシコガイ」は、ホタテガイのなかまの二枚貝。菊ヶ浜、西ノ浜、油谷大浜などで採集。同じ種類でも、赤、黄、オレンジ、紫、藤色など、いろいろな色があります。 ← ご存知、金子みすゞの詩に出てくる 月日貝(「ツキヒガイ」)。 月のようなうす黄色の殻と、夕陽のような赤い殻とが、一つの体にセットになった不思議な二枚貝。 当館天体観測室の山根専門員のアレンジにより、このツキヒガイを月と日(太陽)に見たて、「日食」「月の満ち欠け」風のオブジェにしました。 ・・・桜貝、桃の花貝、梅の花貝、撫子貝、月日貝、そして、バーカウンターの無数の貝たち。 ・・・それらすべてを抱擁し、何千年にもわたってここで育んできたのが、この町の目の前に広がる日本海。 みなさまには、貝殻拾いの疑似体験、月日貝や貝の花の鑑賞を通して、このゾーンで萩の海の底ヂカラと豊かさをたっぷりと感じとっていただければと思います。 このゾーンの貝の採集や整理、「貝の花」の製作作業には、NPO萩まちじゅう博物館の会員の方々にご協力いただきました。ここに記し、深くお礼申し上げます。 次回は、ゾーン③をご紹介します。 (堀)
by hagihaku
| 2007-03-07 17:13
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