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しし座の神話
今日は「しし座の神話」について紹介します。

しし座の神話 
 ネメアの森というところに人食いライオンが住みつき、村人たちから恐れられていました。このライオンは月の女神の馬を襲うとして、月から追放され、ネメアの森に住みついたものでした。ライオンを退治しようと何人もの勇敢な若者が森へと入っていきましたが、誰一人帰って来るものはありませんでした。それもそのはず、このライオンは怪物テュフォンの子で、大きい上に、その皮膚は鉄よりも硬い怪物だったのです。

 ある日、この話がアルゴスのエウリステウス王の耳に入りました。ちょうどこの時、王のところには、力持ちで有名なヘラクレスが身を寄せていました。王はヘラクレスに、この怪物の退治を命じました。

 ヘラクレスはネメアに向かい、一人で森の中に入っていきました。何日も森の中を探しまわった末に、やっと人食いライオンを見つけました。ライオンはちょうど人を食べてきたばかりらしく、その口からは血が滴り落ちていました。ヘラクレスはライオンに向かって矢を放ちますが、鉄よりも硬い皮膚にはじき返されてしまいました。それどころか、ライオンは何事もなかったように大あくびをしていました。そして今度は、ライオンがヘラクレスに襲い掛かってきました。ギリシャ一番の怪力の持ち主であるヘラクレスは、とっさに身をかわし、ライオンを素手で押さえつけました。ヘラクレスはそのまま三日三晩ライオンの首を締め続けて、とうとう退治してしまいました。

 これを見ていた大神ゼウスは、ヘラクレスの功績を称え、ライオンを天に上げて星座にしました。

by hagihaku | 2007-06-24 16:20 | 天体観測室より
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