今日は、開催中の「君と竜宮城へ」展の会場設営ができるまでを追ってみましょう。
萩博では、6/26まで「萩藩雲谷派の世界」を企画展示室で、「美しい日本のまち・萩」のプレ展示を萩再発見ギャラリーで開催していました。その終了直後の午後5時、学芸スタッフ8名はバックヤードに集結。 6/26 17:00 まず、2つのチームにわかれ、Aチームは「萩藩雲谷派の世界」の展示物の撤去。B班は「美しい日本のまち・萩」のプレ展示をすべて撤収。 18:00 ← 今度は3つのチームに分かれて作業を続行! Aチームは企画展示室の中央にあった、上からのぞいて見る形式の展示ケース「のぞきケース」4つの連結を解いていきます。 ← Bチームは、企画展示室の天井から照明をはずしていきます。 天井裏のメンテナンス照明だけをのこし、天井から吊り下がっているライトは一つ残らず撤去! 19:00 ← Cチームは掛け軸を展示していた背の高い展示ケース「ハイケース」を移動。 作業は丁寧かつ確実に、ハイスピードで着々と進行! ・・・なぜこんなに急いでいるのかというと・・・ 次の「君と竜宮城へ」展のオープニングセレモニー&内覧会がおこなわれる7/6まで、わずか9日。それまでに撤収と設置をたった8名でやらなければならないからです。そのためには、6/26の時点で深夜までかかってもある一定の作業を終えておかなければなりません。 ← さっきのハイケースは、即、「君と竜宮城へ」展の展示予定位置へ直行。 ものすごく重いので、専用の台車で押しつつ、さらに人力を加えて移動。 19:30 ← 移設されたばかりのハイケースに、「君と竜宮城へ」展の一部、「竜宮温泉にいらっしゃい」コーナーのパネルを展示していきます。 その間、他のスタッフは、他のハイケースを所定の位置へ移動。「君と竜宮城へ」展はハイケースを迷路のように配置するので、絶妙な目利きとテクニックで移設していきます。 21:00 ← 「竜宮温泉にいらっしゃい」コーナーのパネル展示が終了。・・・すかさず、実物資料を展示していきます。 海洋研究開発機構(JAMSTEC)からお借りした、水深何千メートルという深海からもたらされた、取り換えのきかない貴重資料。慎重に確実に、かつ手早く展示し、数名が外から見てバランスをチェック。 そうして22:00ごろ、「萩藩雲谷派の世界」「美しい日本のまち・萩」のプレ展示の撤収が終了、「君と竜宮城へ」展の外枠の設置と展示作業の一部が完了。 学芸スタッフは、この日はこれにて解散。その翌朝、私(堀)は東京へ飛び、博物館・研究機関から大量の重要資料を萩博に送りこむための旅へ出発したのでした。 この後、「君と竜宮城へ」展の設置作業は連日深夜まで、急ピッチで進められていきます。次の展開は、また後日ご報告を。 (堀)
by hagihaku
| 2007-07-12 19:25
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