いや~、世の中ってのはホント難しいもんです。
「いきもの発見ギャラリー」の入り口にある「萩博大水槽」。ここで飼育展示されている魚たちの間に、先日来なにやら不穏な空気が・・・ 11/11の「いきもの発見ギャラリー」オープンにあわせ、 この大水槽では温帯の魚と熱帯の魚が共存している萩の海のリアルな姿をギュッと凝縮してみなさんにお見せしようと、新しい魚も追加して公開していたところです。 ところが・・・ 前代未聞のイジワルっ子が! ← 2004年からずっと飼育してきたテンジクスズメダイ(全長10cm)! 今やこの水槽では一番の古株&大物となりましたが・・・ 大物らしく寛容でいてくれればいいものの、大水槽の底の1/2ぐらいを勝手に自分のなわばりに指定したようで、ちょっとでも他の魚が入ってくると猛攻撃! ← かつて萩博大水槽の「双璧」として覇権を争っていたメジナ(全長10cm)までもが、テンジクスズメダイにつつかれてうろたえる始末・・・ こんな状態ですから、20匹近くいる他の小魚たちはテンジクスズメダイのワガママぶりに手のほどこしようもありません。 ← テンジクスズメダイはもう1匹、全長6cmぐらいの小物がいるのですが、それも一味となって他の魚をつつき回しています。 毎日、大水槽の向かいの受付で勤務しておられるNPO受付班のみなさんも、「あの2匹のシマシマの魚、ひどくなぃ~~っ!?」と、他の小魚たちを弁護。 そこで萩博大水槽のマスター・堀、ついにテンジクスズメダイたちを別居させることに! 12/4の夕方、ついにテンジクスズメダイ・大とその一味は隣接の小型水槽に引っ越し。 (※ 一緒に写っているミノカサゴはニューフェイス) 2004年8月に倉江ノ浜の潮溜まりで「日本海で初めて」発見された熱帯魚テンジクスズメダイ。当時は全長1cmの小魚でしたが、萩博大水槽で越冬し、萩の海のほかの魚を圧迫するまでに成長・・・。 ← テンジクスズメダイ2匹が引っ越しし、平和が訪れた「萩博大水槽」。 ・・・しかしテンジクスズメダイなき後、私の予想では、上で紹介したメジナが萩博大水槽の新しいボスになるんじゃないかな?と思っています。 どんな世界でもボスが誕生するのは自然なことです。ですが、他の者の居場所をなくして困らせたり、ケガをさせるなど、実害を及ぼすボスはいけません。 メジナがボスになってもいいですが、他の者が極端に困らない絶妙なバランスが保てるよう、萩博大水槽を見守っていきたいと思ってます。 みなさまもぜひ、萩博大水槽の前で魚たちの絶妙なドラマをご覧ください。 (堀)
by hagihaku
| 2007-12-05 16:23
| いきもの研究室より
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