ブログの文字を大きくしてちょ!と言われたので、今後は字を大きめにしますね。
さて、先々週に海洋生物部門でちょっと発見がありましたのでお知らせします。 当館では週に一度、NPO海洋チーム主催の貝殻の採集調査がおこなわれています。 2/14(木)は、「阿武の松原」として古くから知られる萩市の大井長浜へ。 参加者は海洋チームのほか、一般のNPO会員と私(堀)を含む6人。 つい前週2/6に海洋チームの小西さんが日本海初のナツメモドキを発見したばかりなので、まぁ、そう続けて大発見はないだろうと思っていたのですが・・・ 一般NPO会員の来嶋さんが採集した貝の中にちょっと変わった貝が。 んっ?これはフドロではないですか! え?・・・ふどろ?と首をかしげられるかもしれませんが、そういう名前の貝なのです。 これと似た貝に、生きているとき海底をピョンピョン跳ねて移動するさまを「しどろもどろ」と表現されシドロと名づけられた種類があるのですが・・・なぜこっちはフドロというのかは不明。 名前はともかく、フドロは太平洋側では千葉県、日本海側では山口県北部(つまり萩のあたり)を北限とする熱帯性の貝。 しかし当地では「幻の貝」で、私は小学4年か5年の頃にこの貝の子どもを萩で数回みつけたことがありましたが、以来20年以上ぶりのことです。また、こんな大きく成長したものを萩で見るのは初めてです。 萩博物館の前身・萩市郷土博物館時代から引き継がれてきた膨大な貝類標本コレクションにもフドロはないので、このたび来嶋さんがゲットした標本は、ちゃんとフドロと確認できる萩産の標本としては貴重品。 採集が終わって集合し、お互いの採集物を見せ合う参加者のみなさん。 今日のVIPは来嶋さんでした!(青い服の方) 2月に入ってから、ナツメモドキ、フドロ・・・と、NPOは大発見の快進撃! さあて、次はどんな発見が待ちかまえているのでしょう!? (堀)
by hagihaku
| 2008-02-25 18:47
| いきもの研究室より
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